大学スポーツ振興目指す 関西で連携組織発足へ
米国をモデルに日本の大学スポーツの振興を目指す国の指針を踏まえ、京滋など関西の大学教員らが情報交換する「大学スポーツ振興関西地区検討会」がこのほど、大阪市内で開かれた。スポーツ分野で大学同士が連携する新組織を創設する方針が示され、事業内容や会員規定などの検討を進めることで一致した。秋頃の発足を目指す。
国は米国の大学スポーツ統括組織であるNCAAの日本版を来年度にも発足させる方針。関西の関係者が検討会を立ち上げ、会合を重ねてきた。
新組織「大学スポーツ推進コンソーシアム in Kansai」が行う主な事業の素案は、▽スポーツマンシップを備えた人材を育成するライフスキルプログラムの開発▽大学間の対抗戦の促進▽学業と両立するため試合出場規定などの明確化-など10項目。テーマごとに六つの部会を設け、担当大学を置く。
約50人が集まった会合では出席者から「学生の競技連盟にも加わってもらうべき」などと具体的な意見が相次いだ。検討会の世話人である立命大スポーツ健康学部の伊坂忠夫学部長は「大学ごとの知見を新組織で広く共有することが狙い。今秋には始動させ、関西発で具体的なモデルを示したい」と話した。6月上旬に開く次回会合で詳細を詰める。
【 2017年04月24日 22時00分 】