2006年の5月に写真を趣味にして11年が過ぎ、12年目。デジタルカメラを含め、フィルムカメラをメインに色々なカメラを使って来た。今までアレモコレモ買って使ってみて良かったカメラを書いてみたい。
【目次】
- GRD
- CONTAX T3
- Leica M6
- Leica M3とSummicron 5cm f2
- SIGMA DP2
- Nikon F
- DP3 Merrill
- SONY α7(S)
- PENTAX67とSMC Takumar 105mm f2.4
- DIIIとElmar 5cm f3.5
GRD
初めて本格的に趣味としてやろうと思って買ったカメラで大変思入れがある。2006年の5月に新品で買ったんだけれど、多分7万ぐらいしたと思う。800万画素で実用感度も400ぐらい。1600でザラザラだったと思う。それでもハンドリングがとてもよかったのでよく持ち歩いていた。カバンかさらっと取り出しては撮っていた。当時は画期的だった、サービスセンターでのシャッターの重さ設定とか、化粧リングの交換とかいろいろカスタマイズサービスがあって、本当に気分が良かった。銀座のリコーサービスセンターによく行ったなぁ。今でもGRIIなどにその思想が残っていて、フィルムカメラを含めてGRシリーズはすごくいいカメラだなと思う。あとはホコリ問題だけ。
2年前まで動いていたがさすがに使わなくなって下取りに出した。1500円ぐらいだったような気がする。今でも現役の人いるかも。
CONTAX T3
もう、2年以上使っていないがまだ持っている。持っている理由は初めて買った自分用のカメラだったから。いつかは自分用のいいカメラが欲しいと思っていた時にこれだ!と思って自分の誕生日に買ったのがこれ。
コンパクトで本当に良く写るので実用に良かった。買ってから3~4年は記念写真用しか使わなかったが、本格的に写真を撮るようになって毎日持ち歩いた。その時からすごさを実感して行った。私はGRの28mmより35mmの方が合うんだなと実感したものだった。28mmって難しいよね。35mmの万能感はすごいね。
今でも信じられない色。2006年の8月。私の誕生日に撮った。いつも手に持っていたから撮れた。なんかこういう思い入れがあるから手放せない。この写真を見ていたらやっぱり手放せないなと思った。時々、AFをがっつり外すけれど、最短なんて撮らなければいいじゃない〜。風景専門、絞ってもよし。新品で7万以下だったので今の10万以上の高騰が許せない。まぁ、ボロボロの外装なので売っても二束三文だろうけれど。
Leica M6
これも2006年の9月に初めて買ったライカ。Summicron 50mmの2ndと一緒に買った。20万超えてびびった。ボディだけで12万と見てああ、ライカも中古なら買えると思ったが、レンズが同じぐらいの値段で、2006年当時使っていたNikonのFM3Aと45mm f2.8が最後の在庫セットでレモン社で買ったんだけれど、それに比べると本当に高かった。しかも買って次の日に喜んで近所で朝一に写真撮っていたら露出計が壊れた。保証で直してもらったが、保証がなかったら10万コースなんて脅されたものだった。それでも良かった。楽しかった。なんて楽しいカメラなんだと思った。絶対に一眼レフよりレンジファインダーの方が私には合っているなんて"思い込み"を持てた。
Leica M3とSummicron 5cm f2
多分一番いい。M3も買ったり売ったりを繰り返したが、2009年に買い戻して以来落ち着いた。そしてレンズは北井一夫さんが好きなのと少し柔らかい描写で沈胴5cm f2にしたが、今も固定鏡胴後期を買い戻せたらなぁと思っている。M3とズミクロン50mmでいろんな写真を撮った。なんでも撮れると思った。思えばこれ一台、一本でどうにでもなる気がする。気がするだけだけれど。そんな気にさせるのがすごいと思った。思うように撮れるというのがとても気に入っている。M3のファインダーとエルマーのような優しさだけじゃない、"力"もあるズミクロンがあれば昼でも夜でもなんとかなる。ズミルックスはあえていうなら趣味レンズだ。M3とM2orM4ズミクロン50、35があればなんとかなる。
SIGMA DP2
これもよく使った。本当に良く写るカメラで初日に撮って、モニターに出したら「うわっ」て声を出したのをよく覚えている。コンパクトで良く写るとはこのカメラのことだ。AFは遅いし、高感度は使い物にならないけれど、1/8とか切れたので問題なかった。Merrillになってから画質とトレードで扱いにくいカメラになったが初代DPシリーズは以前記事にも書いた通り扱いやすいのでオススメできる。
Nikon F
これは一眼レフカメラを見直すことになったカメラ。レンジファインダーをメインにしている私が意外に使っているという点でいいカメラだと思うのだ。2013年に、「そろそろ使ってみないとな」と思っていた頃だったので探しに探してやっと値段と折り合いがつくものが見つかった。黒にこだわったので今も納得している。全然壊れる気配がないのがすごい。レンズは58mm f1.4と55mm f1.2で悩んで55mmを買った。その後58mmも買ったのだが・・・。このカメラの良さはピントが合わせやすいとか持ちやすいとかそんな些細なことじゃない。とにかく壊れない。失敗がない。その点に尽きる。ライカよりよっぽどいい。Contaxなんて敵じゃない。今じゃ、斜陽のように言われるNikonだけれど、すごくいいカメラを作れていたんだから大丈夫だと思っている。潰れるなら潰れてくれても構わない。だっていいメーカーといいカメラだけが残るんだから。自分の好みとは別だろうけれど。
DP3 Merrill
言わずもがな。買え。買えばわかる。AF遅い、手振れは目立つ。でも全ては画質のため。dp3 Quattroでも可。どっちも好き。あえていうならDP3 Merrillの衝撃がすごかったのでこちらにした。とにかくレンズがいい。DP2に比べて全く歪みのない50mm。あまりに写りがいいのでMerrillからQuattroになった時に、他のDP1、DP2はマイナーチェンジしたが、このレンズはそのまま持ち越しになった。これがフルサイズフォビオンに使われたらどうなるんだろうかと思える。
君のカメラは葉脈が写るかい?
モノクロームモードが秀逸なのでモノクロも良い。
SONY α7(S)
これは外せないか。いつもアダプターとともにあった。そして初めて28mm f2の純正レンズを買った。すると、大変良かった。こんなに扱いやすいカメラだったかと。それでもコシナのクローズフォーカスアダプターでいつも遊んでしまう。カメラの革命児と言って良いと思う。
最短が70cmのところ、RAYQUALのEX-Mマウントアダプター→COSINAのClose Foucus Adapterの二段アダプターで 35cmぐらいまで寄れるようになっている。これまで見られなかったプリモプランの最短の描写の向こう側が見られるようになった。全然ぐるぐるボケじゃないでしょう?戦前のプリモプランはM42のプリモプラン時代とは全く違う雰囲気。
ノンコート。次はちゃんとフィルムカメラで使ってみたい。
PENTAX67とSMC Takumar 105mm f2.4
SPと並んで。これぞ兄弟だ。
現在(2017年5月22日)OHに出しているけれど、もうね、すごいね。このカメラ。圧倒的な画質。少し緩いとか言われいるのを見たけれど、全然そんなことない。頑丈そのものだし、画質も67とでかいのでいい。使いやすさもある。重さ云々と言われているけれど、この重さを感じさせない使いやすさは使った人にしかわからない。105mmのレンズもすごい描写力だと思う。90mmも気になるし、165mmも気になる。55mmも頂いてからはまだ使えていないがかなりいい写りをすると確信している。
ネガ。
この通り。はー、焼きたい。プリントしたい。
DIIIとElmar 5cm f3.5
これぞ、カメラ。このカメラとレンズにどれだけ学んできたことか。とりあえず、バルナックライカとエルマー5cmを使ってみるといい。写真ってなんだ?という問いがほろほろと剥がれていく感じを受けるかもしれない。私は「楽しさ」と学んだ。シャッターを切って、巻き上げて、露出を合わせて、ピントを合わせて、構図を決めて、シャッターを切る、巻き上げる。この一連の動作がカメラというものだと言ってきているようだ。このカメラとレンズも今年で丸10年。飽きっぽい私が使い続けているので間違いない。いいカメラとレンズだよ。
父、アンドリューが見てきたものとは。電車内で見るな。泣くぞ。あとこれ見るとレチナIIが欲しくなるぞ。今回見て欲しくなってしまった・・・。
チラチラと出して見たがいかがだっただろうか。欲しいカメラ見つかったかい?