日本一? 「11叉路」! 複雑すぎる交差点、なぜできた?(画像12枚)
5叉路、6叉路と、多くの道が集まる交差点は全国に見られますが、東京にはなんと「11叉路」が存在します。なぜそのような交差点が誕生したのでしょうか。
もともとの街道は1本だけ
5本以上の道が集まる交差点を「多叉路」といいます。5叉路、6叉路くらいは珍しくないかもしれませんが、東京都江戸川区にある「菅原橋交差点」は、なんと11叉路です。
場所はJR総武本線の新小岩駅から南東におよそ1.5km、南西から北東方向に千葉街道(国道14号)、北西から南東方向に鹿骨(ししぼね)街道が交わり、その合間を縫うように大小7本もの道が交差点に合流しています。なぜこのような場所が誕生したのか、江戸川区郷土資料室に話を聞きました。
――11叉路はやはり日本一の「多叉路」でしょうか?
それはわかりませんが、テレビなどでも取り上げられて話題になったことはありますね。
――そもそもどうしてこのような複雑な交差点が誕生したのでしょうか?
もともと江戸時代からあった街道は千葉街道だけです。そのほか、交差点付近で2本の用水路が交差していました。交差点の名前は、その用水路をまたいでいた橋に由来します。
やがて、田んぼのなかに鹿骨街道が整備されます。さらに同潤会通りや、街区をつくるときにできた小道が接続し、用水路の大部分も埋め立てられて道になり、現在の形になりました。
――道を聞かれることは多いですか? 迷う人もいると思いますが。
大きな道としては千葉街道と鹿骨街道のふたつで、あとは地元の方が通る道でしょう。交番もありますし、それほど困るようなことはない気がします。
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交差点のそばにある菅原橋交番の警官も、「環七通りや京葉道路など、大きな道に抜けられる道が多いこともあり、道を聞かれるようなことはあまりない」と話します。
ここまで複雑な交差点は、どのように交通整理されているのでしょうか。
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