WHOに台湾招待されず 11か国が不当と強く批判
WHO=世界保健機関の年次総会がスイスで始まり、去年までオブザーバーとして総会に参加してきた台湾がことしは招待されなかったことについて、パラオなど11か国が不当な判断だとして強く批判しました。
WHOの年次総会は22日、スイスのジュネーブにある国連ヨーロッパ本部で始まりました。ことしの総会には、2009年から毎年オブザーバーとして参加してきた台湾が招待されず、WHOはその理由を、中国と台湾の間で参加に関する合意がないためだと説明しています。
これについて、台湾と外交関係がある国が、台湾を招待することの是非を議題とするよう提案し、このうちパラオの代表が「誰も除外しないというWHOの使命に反している。台湾に住む2300万人を無視するべきではない」と述べるなど、11か国がWHOの判断を不当だとして強く批判しました。
これに対して、中国の代表は「台湾は中国の一部であり、WHOに加盟していない台湾が中国の同意なしに参加することはできない」と主張し、各国による議論の結果、提案は退けられました。
ことしの総会では、任期満了を迎えるマーガレット・チャン事務局長の後任を選出する予定で、ジュネーブで記者会見した台湾の閣僚は「来年の総会への参加と、将来のWHO加盟を実現するため、次の事務局長に働きかけていきたい」と話しました。
これについて、台湾と外交関係がある国が、台湾を招待することの是非を議題とするよう提案し、このうちパラオの代表が「誰も除外しないというWHOの使命に反している。台湾に住む2300万人を無視するべきではない」と述べるなど、11か国がWHOの判断を不当だとして強く批判しました。
これに対して、中国の代表は「台湾は中国の一部であり、WHOに加盟していない台湾が中国の同意なしに参加することはできない」と主張し、各国による議論の結果、提案は退けられました。
ことしの総会では、任期満了を迎えるマーガレット・チャン事務局長の後任を選出する予定で、ジュネーブで記者会見した台湾の閣僚は「来年の総会への参加と、将来のWHO加盟を実現するため、次の事務局長に働きかけていきたい」と話しました。