夏生「あ・・・ごめん・・・陽菜姉の新しいメアド知らなかったから・・・」
陽菜「そっか!私教えてなかったっけ?ごめんごめん今交換しよ!」
そう言ってスマホを取り出す陽菜・・・
夏生も同じく携帯を取り出しますが・・・
陽菜「え?夏生君・・・今もガラケーなんだ?」
夏生「あ・・うん・・・変えるタイミングもなかったから・・・」
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スマホを見ながらさして感慨もなく答える夏生・・・
そんな夏生の顔を見ていると陽菜は思わず・・・
陽菜「じゃあさ・・・私買ってあげる・・・進学祝いに・・・」
夏生「え?いいよ・・・そんな・・・」
陽菜「ガラケーに拘りあるタイプ?」
夏生「いや・・・そういうわけじゃないけど・・・」
陽菜「じゃあ今買いに行こうよ!こういうのは思い立ったが吉日!」
そう言って夏生の手を取りアパートを飛び出す陽菜・・・
夏生「ええ!でも高いし」
陽菜「お姉ちゃんに任せなさい!今は安いプランもあるから」
そう言って再び町に繰り出して携帯ショップに二人で繰り出し事に・・・
auで新しいスマホを手にした夏生・・・
おおおおーーーーーーおお
初めて手に入れたスマホにホクホクの夏生・・・
陽菜「そんなに固くならなくても・・・」
夏生「なんか・・・扱い方がまださっぱりだから・・・」
陽菜「私と同じ機種にしたから教えてあげられるよ!」
陽菜のスマホ講座が始まります
夏生「メールは?」
陽菜「メールはこのアイコン」
夏生「ラインは?」
陽菜「ラインはインストールしなきゃだからストア押して」
夏生「ストアココ?」
陽菜「違う違う・・・こっち」
夏生の手に自分の手を添える陽菜・・・
固まる二人・・・
陽菜「あ・・・」
夏生「・・・」
すぐに手を離そうとする陽菜ですが、すぐに思い直したように再びぎゅっと夏生の手の上から自分の手を重ねると・・・
陽菜「同じストアでも・・これはitunes・・・アプリはこっちだから・・・スマホにするのを勧めたからには・・・ちゃんと教えてあげる・・遠慮なく頼ってね・・・私は・・・お姉ちゃんなんだから・・・」
ハッキリと夏生を意識してお姉ちゃんを強調する陽菜・・・
夏生はヒナの真意を汲み取ろうとしますが・・・
雰囲気に負けて・・
夏生「うん・・・」
携帯ショップの帰り・・・
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陽菜「すっかり暗くなっちゃったね・・・」
夏生「帰り大丈夫?」
陽菜「平気平気!電車で30分くらいだし・・・入れたアプリでフリック入力練習してね!覚えると速いし」
夏生「が・・がんばる」
陽菜「ホント・・・遠慮しなくていいから・・・わかんない事あったらいつでもラインして?」
笑顔で夏生にそういう陽菜・・・・そんな陽菜の笑顔にいやされる夏生・・・
駅で陽菜と別れると・・・
夏生はインストールしたラインの
友達1
Hina
ラインで再び繋がった陽菜を複雑な表情で眺める夏生・・・
姉だから・・・
姉として・・だから・・・
ルイを大切に思う夏生は自分に言い訳するようになんどもなんども言い聞かせて家に帰ります・・・
翌日・・・
茗治大学和泉学生会館にやってきた夏生・・・手には演劇サークルフォレスターの加入申請を持っていました・・・
記入漏れはないな・・・最初断った手前・・・ちょっと気まずいけど・・・新しい世界に挑むためだ怯むなよ俺!
自分に何度も気合を入れてフォレスターの部室の扉の前にくると・・・
夏生「失礼します!」
勢いよく扉を開けます!
しかし、中はもぬけの殻で・・・
夏生「あら?」
誰も来てない・・・まだ早過ぎたかな?外で時間潰して出直すか
そう思い直して外に出て行こうとドアに振り返ろうとしたところで・・・
むぎゅ
夏生「ん?ほわああああああ」
何かを踏んで下を確認してみるとなんと人の足が・・・
足・・・何何何・・・人?人形?でもなんかぐにって柔らかい感じしたし・・・
その足がもぞもぞと動き出し・・・
出てきたのは・・・
メガネ女子「ふぁあ・・・やばぁ・・・めっちゃ寝たぁ・・・およ?見慣れぬ顔」
夏生に気が付いたメガネ女子は不思議そうに夏生を見上げて・・・
夏生「あ・・すみません・・・今入会届出しに来て」
メガネ女子「あ~新入生の子かぁ・・・」
天然そうなメガネ女子
夏生「びっくりしましたぁ・・・一瞬死体かと」
メガネ女子「あははまさか・・・こんな誰でも来れる所に死体隠さないでしょ・・・死体消すなら濃硫酸か溶鉱炉ってのは一般常識だし」
笑顔で恐ろしいことをいうメガネ女子に引き気味な夏生は
夏生「一般常識ですかね・・・そうそうないですし・・・」
メガネ女子「いや~みんなを待ってたら眠くなっちゃってね・・・キミ役者志望?」
夏生「いえ・・脚本担当志望で・・・」
メガネ女子「あ!もしかしてこの間ちーちゃんが言ってたぁ!」
そこに楢と千佳が入ってきて・・・
メガネ女子「りゅーくん!ちーちゃん」
千佳「あなた!えっと・・・藤井くんだったわよね・・・入ってくれる気になったの?」
夏生「は・・はい」
楢「マジか!ありがとう心強いよ!君とならきっといい作劇が出来る!一緒に頑張ろう!いやー頼もしいなぁ」
抱き着き・・さわさわ・・・尻をもみもみ
してくる楢に・・・
夏生をフェイスクロ―をかまし
夏生「すいませんやめてもらえます?」
楢「う~ん・・・いい拒絶っぷりだ・・・」
夏生と楢がそんな件をしていると・・・
千佳「ハナ・・・日程どう?」
メガネ女子「んーやっぱ厳しいカンジ・・・でも新しい子も入ってくれるし」
夏生「あのー何かあったんですか?」
千佳「ああ・・そうだ・・・紹介するわ・・・彼女がフォレスターの脚本担当榊華・・・藤井くんにはまず彼女についてもらう・・・と思ってたんだけど・・・事情が変ってね・・・ハナの就職活動の日程が立て込んで…急遽執筆ができなくなったの・・・だから・・・
次の舞台の脚本は・・・あなたにかいてもらうわ・・・藤井君」
マジか・・・の表情で千佳の宣言を受け取る夏生・・・
入学早々早速夏生に試練が・・・
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風夏 156話のネタバレと画像バレと感想!157話の展開も!西辺脱退の真相は?
感想と142話の展開
夏生がいきなり大学生活全開ですね!入部が決まったと思ったら、そうそうに夏生の脚本で舞台とか・・・
役者からしたら全く身元が分からない新人の脚本で舞台やるって言ったら拒否反応とかでないんでしょうか・・・?
142話ではフォレスターの役者が勢ぞろいで夏生の品定めというか・・・夏生と顔合わせという展開になりそうですね・・・
役者には癖のある人物が多そうですから、夏生には試練という他ないかもしれませんね・・・
役者のオーディションとかになれば、脚本家の夏生も審査に参加することになると思うんですが、夏生が審査員になることで反発とか・・・
波乱含みの演劇サークルの幕開けになりそうですね!
次回も楽しみです!