WHOが発表した「世界でいちばん呼吸したい国」
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WHO(世界保健機関)が「各国都市部におけるPM2.5(微小粒子状物質)の年平均濃度」データを発表しました(2017年5月18日)。
世界179カ国で調査された結果、PM2.5の濃度が低い(空気がキレイ)順に以下のランキングになっています。
1位 ソロモン諸島(5.0)
2位 ニュージーランド(5.3)
3位 ブルネイ(5.4)
4位 オーストラリア(5.8)
5位 スウェーデン(5.9)
6位 フィジー、ミクロネシア連邦、リベリア(6.0)
9位 バヌアツ(7.0)
10位 フィンランド(7.1)
-------------------32位 日本(12.9)
-------------------163位 中国(59.5)
-------------------177位 エジプト(100.6)
178位 カタール(104.6)
179位 サウジアラビア(127.1)
( )内の数値は、PM2.5の年平均濃度です。単位はμg/㎥。
ベスト10のうち、オセアニアから6カ国(ソロモン、ニュージーランド、オーストラリア、フィジー、ミクロネシア連邦、バヌアツ)がランクイン。私が住むフィジーも6位と健闘。一方、中東エリアの汚染状況がかなり酷いですね。
濃度が高いほど、呼吸器疾患や心疾患による死亡率が高くなります。中国の中でも北京や天津などでは、100μg/㎥(年平均)程度になっており、日本の環境基準である15μg/㎥(年平均)の6倍以上です。
最近、日本ではPM2.5対策用の化粧品(毛穴に入り込んだ汚染物質を洗い流す洗顔料など)が注目を集めているようです。美容や健康のために、キレイな空気かどうかで住む環境を選ぶ「空気移住」が流行るようになるかもしれません。
いろいろと世の中が便利になった分、空気や水のような「当たり前のインフラ」が脅かされています。その結果、それらの価値が大きくなってきています。
ここ数年、フィジーに移住してくる中国人がどんどん増えてきている理由の1つも「吸える空気」ですから。
永崎 裕麻(ながさき・ゆうま)|Facebook