このエントリーをはてなブックマークに追加
Clip to Evernote
07:00
ラオウはどこにいっちゃった!

本日はお出掛けの記録とちょっとしたお得情報です。21日、僕は大相撲観戦に行ってきました。最近はとにかく相撲人気の高まりがすごく、チケットはどんどん取りづらくなってきています。特に土日ともなればその競争率は大変なもの。僕も相撲仲間3人で各種サイトの先行抽選から応募をしていたのですが、結局落選祭りに終わりました。

相撲のチケットは基本線としては「相撲案内所(お茶屋)」「各種プレイガイド」「会場での窓口販売」にて購入することになります。しかし、ニュースなどでも報じられているように各種プレイガイドは瞬殺。その煽りを食う形で、国技館の窓口でチケットを買おうと思った客が、午前10時半の窓口オープンより早く午前10時にプレイガイドがオープンした時点でチケットがなくなったため、窓口に並んでいたのに買えないという事件も起きました。

相撲案内所から購入するという手もありますが、ここはある程度懇意にしている客筋が決まっており、必ずしも平等ではないところ。僕の相撲仲間グループでも一時はお茶屋から購入することで、安定した観戦を実現していたのですが、相撲人気の回復とともにお茶屋からは無視されるようになりました。十五日間通しでマスをおさえる接待筋などのほうにチケットをまわすのだそうです。クゥーーー、金がないって辛い!金があれば溜会に入って維持員になるのに!(※溜会で維持員になるには6年ぶんで414万円寄付すること/東京地区の場合)

それらまっとうな手段でチケットが買えなかった場合、チケットキャンプやヤフオクといった転売に目を向けるワケですが、転売で買うのはどうにも釈然としません。養分になるのも腹立たしいし、転売屋が味をしめれば結局自分のクビをしめるだけ。「行けなくなってしまいました!相撲ファンのかた楽しんでください」などと言いつつ定価の2倍の額をつけていたりするような、ちゃっかりした取引相手にもイラッとしますし、そこは「気持ち」としてやりたくない。

そこで秘策の登場です。

大相撲観戦で転売屋が踏み込めない忘れられた聖域、それは「大相撲観戦ツアー」です。たとえば、はとバスみたいなものに乗って相撲観戦旅行に出かける、そういうやつです。これであればキャンセルすることはできても転売することはできませんから、悪いヤツが金儲けにくることもありません。旅行会社は儲けるのでしょうが、転売屋を儲けさせるよりはマシです。

しかもツアーですから、往復の交通もついてきますし、コースによっては銀座で寿司のランチを食べたりすることも可能。それでいてチケットキャンプ相場よりも安いケースもあるのですから、お得感あるじゃないですか!

↓ハイ!この記事を書いている21日夜の時点でも正規ルートで大相撲観戦が可能なツアー、空いてますよ!
Screenshot_2017-05-21-23-43-55

山梨県内発!大相撲両国国技館五月場所と本場両国のちゃんこ鍋ツアー!

5月25日木曜日、あと1〜3席!

集合場所は山梨市駅、河口湖駅、大月駅など!

解散場所はもちろん山梨市駅、河口湖駅、大月駅など!

君に遠回り【おまけショートコミック付き】【電子書籍】[ あべはるみ ]

価格:540円
(2017/5/22 01:40時点)
感想(0件)




どうでしょう、首都圏のみなさん。午前7時30分に山梨県内の集合場所に行きまして、そこからバスで取って返して両国まで行き、両国駅前にあるちゃんこ屋で昼食をとり、特に興味のない江戸東京博物館を見てまわり、それから国技館で相撲観戦を楽しみ、またバスに乗って山梨県まで引き戻され午後10時くらいに釈放されるという夢のツアーは。足代・メシ代・チケット代つきで22990円だったら、検討の余地あるんじゃないですかね!あるんじゃないですかね!あるあるるる!余地がある!かなり確実!

僕はこの秘策を行使して大相撲観戦に行ったのです。行ってみた感想としては「チケットキャンプで買って、勝手にひとりで行くほうが総合的な体験としては上だな」という素朴な後悔がわきましたが、転売屋を許さないという誇りだけは守ることができました。誇りを守ることができて僕は満足です!

↓国技館の中に美味いものがたくさんあるのに、何故か駅前のちゃんこ屋で昼飯をたらふく食わされるというツアー地獄!

DSC05404

「なかでもっと美味いもん食うから、いいよ!」とは言えない!

だってコレはツアーだから!


ちゃんこを食べながらふと思う、「美味くも何ともないな…」という身もふたもない失礼な感想。あまりに失礼なので店名は伏せますが、僕が繰り返し繰り返し「立地がすべて!」というお知らせを出しているちゃんこ霧島とどっこいどっこいの感じでした。スープには旨味がなく、煮込みも足りない。具材からダシが出て完成するであろうちゃんこ鍋が、ダシが出る前に提供されてしまっているこの感じ。

店構えを見て「美味くも何ともなさそうだな…」と思っていたので、これまで一度も行ったことはなかったのですが、まさしくそういった感じの食事でした。別に美味くも何ともないのはいいのですが、問題はココでたらふく食べてしまうと、お腹いっぱいになってしまうこと。なかに入ってから、ちゃんこ食べる予定があるのに、その前にちゃんこ食べないといけないなんて、わしゃ相撲取りか!

↓その後、ツアーで移動した国技館内で、改めて自主的にちゃんこを食べます!
DSC05432

今場所は平幕(予定)の琴奨菊が所属する佐渡ヶ嶽部屋のちゃんこ!

この日はしおちゃんこでした!

野菜はトロットロ、お肉はジュワッジュワ!旨味の黄金水!

300円のちゃんこのほうがはるかに美味い!


昼ちゃんこ、おやつちゃんこ、という怒涛のちゃんこ責めも、すべては中に入るための試練。この日も入場口には本日札止めの案内があり、せめて力士の出入りを見守ろうと人が垣根を作っています。ちゃんこを立てつづけに食べるという程度のことで中に入れるのなら、耐えて見せましょう。美味いほうと美味くも何ともないほうの分量が逆だったら最高でしたが、それはワガママというものです。

↓場内では四横綱の等身大パネルがお出迎え!
DSC05423

絶対に稀勢の里と白鵬が小さくて日馬富士と鶴竜が大きいけれど、誤差の範囲です!

細かいことを言うヤツは立派な相撲取りにはなれないぞ!


「第七十二代・横綱稀勢の里」の痕跡がいたるところに広がる館内。入場ロビーにいつも飾られている天皇賜杯や優勝旗にはその名が刻され、館内の特大パネルも初場所と三月場所の優勝額2点が掲示されています。ポスターも、案内パンフレットも、すべてが稀勢の里。晴れがましい気持ちでいっぱいになります。

↓館内の優勝額、ついに稀勢の里が並んだ!しかも「横綱」で!

DSC05429

面白くも何ともないポーズだなwwww

「2枚の絵の違うところはどこでしょう?」の間違い探しみたいwwww


↓新作のお土産・稀勢の里タオルのイラストはこれまでになくイケメンに描かれていた!

DSC05448

こんな顔だっけ?

江戸時代にフォトショップ加工をしたら、こんな錦絵になったんでしょうなぁ!


↓稀勢の里を表紙に起用したジャポニカ学習帳は土産物屋でも売れ筋の人気商品!

DSC05526

こんな感じで並べてあったので「1種類ずつちょうだい」と買ったら、ちっちゃいほうは単に表紙と裏表紙が別の絵だっただけで、同じモノでした!

そこで「ちっちゃいほうは同じヤツですよ」と教えてくれないのが、相撲!

あと、この商品はイラストより写真のほうがいいと思います!ジャポニカはやっぱり気持ち悪い写真がイイ!


↓アイドルの生写真を販売するみたいなコーナーでも稀勢の里を大特集!

DSC05416

アイドルが「私たち、もっと値段上げていいんだ…」とビックリするような高額設定!

それもそのはず、生写真コーナーの商品のほぼ全部が乳首出しているというハレンチさ!

ほぼ全部っていうか、全部だわ!

稀勢の里と大相撲新時代

価格:1,080円
(2017/5/22 01:41時点)
感想(1件)




そんな稀勢の里祭りのなかでも、とりわけ楽しみにしていたものがありました。それはニュースなどでも話題になった北斗の拳の三つ揃いの化粧まわし。しかし、中盤戦に入ると化粧まわしは地元後援会が送ったものを使うようになってしまいました。地元後援会のものなら使わないわけにもいかないのはわかるが、僕はラオウを見たい。何とかラオウできてくれんかと祈りを捧げて見守るも……

↓ラオウじゃなぁぁぁぁぁぁぁい!
DSC05470

ラオウを見られる日はくるのだろうか…!

出版社側の告知期間が終わったら、押し入れにしまわれそうで怖い!


↓それでも何とか懸賞幕のほうは確認できました!

DSC05514

頑張れマンガほっととかいうアプリ!

すぐに消えるな!僕がラオウの化粧まわしを見る日まで!

【在庫あり/即出荷可】【新品】北斗の拳 【究極版】 (1-18巻 全巻) 全巻セット

価格:14,382円
(2017/5/22 01:43時点)
感想(8件)




肝心の相撲のほうはというと、横綱・稀勢の里は堂々たるものでした。これまでと同じことをやっているのでしょうが、何事にも動じない風格というものを感じます。ただ座っているだけの姿も、ただ歩き回っているだけの姿も、塩をバラまいている姿も、挙動不審なデブではなく泰然自若のデブでした。

この日の相手は苦手の碧山でしたが、今となってはたとえ左腕を傷めていても負けるような相手ではありません。立ち合い、顔を張って左をすっと差し込むと、抱えて逃げる碧山を右上手を引いて押し込んでいきます。まるで社交ダンスのように土俵をグルリと1周。最後はチカラで寄り切ると、場内はまるで優勝でも決まったかのような大歓声。本当にブームがきているんだなと、歓声の大きさでまた優勝や横綱の実感がわいてきます。

↓そして稀勢の里は、優勝が懸かっているわけでも何でもない取組で、大量の金を獲得して引き上げた!
DSC05523

毎日毎日60本懸賞が出るなら少々痛くても出るわな!

勝てばその場で180万円!負けても相手が180万円!

みんなのために出ろ、稀勢の里!


この盛り上がりはいつまでつづくのか。今回はかろうじてツアーということで潜り込むことができましたが、このままブームがつづくようなら、ツアーのなかでもさらに厳しめの設定……「牛久発!稀勢の里応援ツアー」「長野県発!大相撲観戦と没後150年坂本龍馬展」「伊丹空港発着!團菊祭五月大歌舞伎鑑賞・大相撲五月場所観戦と横須賀軍港めぐり3日間」などの大旅行に繰り出す必要があるかもしれません。

食事、展覧会、歌舞伎、宿泊など別に求めてないものを大量にいただきながら、誇りを守るために戦う。何だかちょっとカッコいい感じもしますが、普通にマスで仲間内で集まって見られたほうが絶対いいので、僕が大旅行に申し込む前にぜひコレを読んだ人で埋めてしまってほしい。「へー、ツアーって手もあるんだ」と気づいた人が埋めてくれれば、僕ももっと素直になってチケットキャンプで買えるかもしれませんからね。ぜひみなさん、ふるってツアーという秘策で大相撲をご覧ください。


歌舞伎のヤツは10万円でスカイツリー観光とかもついてましたよ!