ひよっこ一週間 第7週「椰子(やし)の実たちの夢」 2017.05.21

・「Ponponpon…」・「愛の言葉をリル」・「シャイなハートがドキドキ」・「あの日観てた“サウンド・オブ・ミュージック”」・「瞼閉じれば蘇る」・「幼い頃の大事な宝物だけは」・「ずっとこの胸に抱きしめて来たのさ…Ahah」
みね子は休日僅かな目撃情報を頼りに行方が分からないお父ちゃんを捜しに行きます
(みね子)すいませんこの人見かけませんでしたでしょうか?すいません。
ありがとうございます。
しかし広い東京でお父ちゃんはなかなか見つかりません。
工場の生活にもすっかり慣れ充実した日々を送るみね子。
今日はコーラス部の練習日です
(雄大)15ページ「椰子の実」という曲です。
海辺を歩いていると椰子の実が一つ流れ着いているのを見つけます。
これはどこから来たんだろう。
海を漂っている間どんな気持ちだったんだろう。
ふるさとを離れるのは寂しかったろうな…。
そんな気持ちを想像してみて下さい。

(アコーディオン)
お父さん…。
私たちはふるさとを離れて漂っている椰子の実みたいなもんなんでしょうか?どこにたどりつくのでしょう?
(和夫)最後しんみりしちまったなみんな。
(愛子)そういう時期でもありますしね。
(和夫)ん?特に新しく入った子はちょうど仕事にも慣れてきた頃で東京での暮らしに緊張も取れてきてそうするとやっぱり田舎が恋しくなるんでしょうね。
でも皮肉な話っていうかほらクニのものを親御さんが送ってくれるじゃないですか。
いろいろ届く子と全然葉書すら届かない子といて。
それも何だか残酷で。
(優子)食べない?ハタハタの佃煮。
(幸子)ありがどまだあっだの?うんちょっとずつ食べてたけんどちょうど6つ残ってたから。
いただきます。
どうした?澄子。
(澄子)おれもらうばっかりで…。
うぢがらは何も送ってこねえがら。
何か恥ずがしくて…。
ごめんね寂しい気持ちにさせちゃったね。
(澄子)いやそうでねぇんです。
皆さんのどごにはお手紙来っけんじょおれには葉書一枚届がねぇ。
それは分がってたんでいいんだげんど…。
そんなに寂しくないですよおれは。
こご好きだし…。
楽しいし…。
でも…ばあちゃんには会いでえなぁ…。
(幸子)ばあちゃん好きなんだ?はい!優しいんですとっても…。
おれが中学入ったばっかりの頃なんですけど学校でケガしちまってで医務室で寝でて帰りが遅れでしまったことがあって。
そしたら向こうの方からおれのばあちゃんがやって来んのが見えて。
なんとばあちゃん腰がピ〜ンとまっすぐになってで!回想澄子〜大丈夫があ!澄子!大丈夫が?澄子!大丈夫だけどばあちゃん腰…。
あ?あれま。
ばあちゃん…。
澄子〜!ばあちゃんありがど。
そんなばあちゃんでした。
はい。
その夜澄子はなかなか寝つけませんでした
ばあちゃん…。
(すすり泣き)
そして翌日…
澄子!しっかり!澄子!あんたねほら!
(幸子)スイッチ止めます!
(ブザー)
(松下)今日何回止めたんだ澄子。
働く気ないならクビにするぞ。
田舎帰れ!すいませんでした。
(幸子)忙しがっだねえ。
でも松下さんもあの言い方はないよね。
(豊子)全ぐです。
あれ?澄子は?
(時子)えっ?
(豊子)いねえな。
どうしちゃったんだろう澄子…。
あの子まさが!ばあちゃん?ありえるがもしれない。
行ごう!ちょっと!どうしたの?あんたたち!ねえ!澄子〜!澄子〜!
心配したみね子たちは必死に澄子を捜しますが…
澄子〜!澄子…。
豊子大丈夫け?・はい向島電機乙女寮です。
向島中央病院?はい!どこさ行ってたの?あんたたち。
澄子帰ってませんか?澄子病院やと。
向島中央病院から電話あって今愛子さん行っとんが。
(幸子)こごがな?
(優子)うん。
(愛子)あらあら。
どうしたのよ澄子。
(時子)そうだよ。
銭湯の湯船で眠ってのぼせて気を失って救急車で運ばれたのよね。
何で銭湯なんて一人で何も言わないで行ぐのよ?いやぁ何かゆんべ寝れねぐて。
で今日仕事で失敗して怒られて。
このままじゃダメだど思って元気出さねどなんねと思って銭湯行ってさっぱりして挑もうと思いまして。
挑もうと思ったって何?仕事?違いますよぉ。
だって今日カレーの日じゃないですか。
ねえ?無念です。
何が無念だ。
冗談でね。
ん?何でそんなに怒ってんの?あんたたちどこ行ってたの?澄子さん捜してたの?え…?上野駅ですよ。
(愛子)あらぁ。
何で上野駅?あんたがばあちゃんに会いたいばあちゃんに会いたいって言ってたからでしょうよ!心配してぐれで…。
おれの…。
当たり前でしょうよ。
だって…。
だってぇ…。

(澄子)うめえ…うめえ…。
(豊子)バナナが泣ぐかどっちかにしろ。
すいません。
(笑い声)
一方女優を目指し東京に就職した時子。
オーディションに向けて練習に余念がありません。
本番前夜みんなの前で予行演習です
(幸子)自己紹介をお願いします。
(時子)はい。
助川時子19歳茨城県出身です。
あ〜では早口言葉をお願いします。
「赤巻紙青巻紙黄巻紙。
赤巻紙青巻紙黄巻紙。
赤巻紙青巻紙黄巻紙」。
(時子)どうだった?豊子。
いいんでないでしょうか?なまりもほぼながったですよ。
本当に?時子大丈夫だよ!あぁ…。
でもさ私こういう場だと大丈夫なんだけどいざとなっと結構ダメなんだよねえ。
だからさみね子。
はいはい。
一緒に来て。
分がった分がった。
あ〜!えっ!?いがったぁ。
えっ?行くの?うん。
私も?
(時子)うん。
NHK?うん。
一緒に受げんの?えっ?あら!どうしよう!そういう意味ではないと思います。
そしていよいよオーディションの日
ではせ〜の!
(一同)向島電機のスター!助川時子さん頑張れ!
(拍手)頑張ってこい!時子!はい!あっキョウ様よ!
(一同)キャ〜!時子はこごにいづも来るようになんだよ。
うん…。
有名になっても友達でいてよ。
バカ。
12番助川時子さん。
はい!どうぞ。
時子ぉ…。
頑張ってぇ…。
そろそろかなぁ。
どうなってるかなぁ時子。
いい?帰っできたがらどいっていぎなり「どうだっだ?受かっだ?」どが聞いちゃダメだよ。
自分がら言いだすのを待どう。
ね!
(優子)そうだね。
(ドアが開く音)え〜次13番ニシモトショウコさん。
時子?ヘヘヘ!帰ろっか。
うん。

お父さん…。
時子は全然オーディションの話をしませんでした。
そして私も聞きませんでした
(戸が開く音)あっ帰ってきた!ただいまぁ!アハハハ!ただいまぁ!お帰りぃ。
(優子)お疲れさまぁ。
(幸子)疲れだでしょ。
あぁ疲れた疲れた。
遠かった〜!ね!遠がったね。
うん。
どっち?分からない。
ん?何がどっち?あっううん。
おなかすいたでしょう?でもみね子と帰りにあんみつ食べてきた。
ね!おいしかったね!ね〜!いいなぁ!ね〜?羨ましい。
お帰り時子さん!どうだった?受かった?落ちた?
お父さん…。
こういう時の愛子さんは…
その話してたんじゃないの?
まさに無敵です
落ちましたぁ…。
そんなぁ!悔しい…。
時子…。
私とにかく緊張してしまって。
で何でだか緊張すればするほどなまってしまって…。
回想じゃ2の台詞を泣きわめきながら言って下さい。
(時子)はい。
「あなだはもう私のことがきらいだっていうのげ!?」。
(2人)げ?あ…。
というわけで全然ダメだった…。
なるほどね。
ならよかった。
えっ?つまり時子さんは緊張して本来の自分を発揮できなかった。
そうなんでしょ?はぁ…はい。
これが今日自分は完璧にできたって思っててそれで落ちたんなら「難しいねやっぱり」って言うしかないかもしれないけど全然ダメだったんでしょ?はい。
じゃ次頑張って実力出しなさい。
次は初めてじゃないんだから今日ほど緊張しないでしょ?そっかぁそうだよね!次頑張ればいいんだよね!んだね!んだねそういうこどだね。
頑張れ時子!はい!アハハ!
(時子)ああ〜。
「水馬赤いな。
アイウエオ」。
立ち直ったかに見えた時子でしたがやはりオーディションに落ちたショックは大きいようでした。
見かねたみね子は…
「というわけで時子を元気にしたいのです。
どうかよろしくお願いします」。
(三男)任しとげ!俺の出番だっぺよ!
そして日曜日
よう!ちょっと〜。
上野駅で別れて以来初めて幼なじみ3人が顔を合わせました
どうしたの?その服。
どうしたっておめえ買ったに決まってっぺ。
かっこいがっぺ?ほら三田明みたいだっぺ?惚れ直したが?時子。
は?惚れ直すもなにももともと惚れてないわ!あれ?
すごいなって思いました。
一瞬で茨城にいた頃に戻ってしまうんだなぁって…
(3人)はぁ〜!
再会した3人は思い切り休日を楽しみました
あ〜。
あ〜疲れだなぁ。
ありがとう…。
私のために三男に頼んだんでしょ今日のこど。
三男もさ無理してくれてありがとう。
何だかね東京来てさ放送局とが行ったらさ「君を待っていたんだ!」なんて言われんの想像してたんだよねどっかで。
星の数ほど私みだいな女の子はいてその中の一人なんだなって…。
そう思ったら急に怖ぐなった。
よし決めだ!時子!女優諦めろ。
で俺の嫁さんになれ。
はぁ?ちょっと三男。
うっせ俺はもう決めだ!女優ダメなら俺は絶対おめえを嫁さんにすっかんな!絶対だ!絶対そうしてみせる!何だそれ!ダメって決まったわけじゃないよ最初だから緊張しただけだ。
ダメダメもう諦めろ!な?冗談じゃないわ。
絶対やだねあんたの嫁さんなんて!だったらなってみろよ。
泣ぎ言言ってねえでよ!めそめそしてっと嫁さんにすっと。
分がったか?死んでも諦めないわ!うだうだしてっともらいに行くぞぉ!やめて!もう!神様!どうか私を女優にして下さい!お願いします!神様〜。
どうか女優を諦めますように!ふざけんな!危ねえ危ねえ危ねえ!神様女優にして下さい!バカじゃねえのあんたら!
お父さん。
三男はいいやつです。
そして切ない恋心です。
私はまだ恋をしていないのかなと思ったりしましたよ
上京して3か月。
みね子は夢中で過ごしてきました
お父さん…。
東京の夏は暑いですね
お父さんごめんなさい…。
私お父さんのこと考える時間が減ってきている気がします
(クラクション)
もう私はお父さんと会えることはないのでしょうか?
生字幕放送でお伝えします2017/05/21(日) 11:00〜11:20
NHK総合1・神戸
ひよっこ一週間 第7週「椰子(やし)の実たちの夢」[字]

東京生活に慣れて来た頃、みね子(有村架純)は休日に父・実(沢村一樹)を探し、澄子(松本穂香)は祖母を思って涙し、時子は(佐久間由衣)は、女優オーディションに挑む

詳細情報
番組内容
みね子(有村架純)は綿引(竜星涼)と一緒に、実(沢村一樹)が目撃された街に行く。実の写真を見せて道行く人に尋ねるが、手がかりは見つからない。そんな時、澄子(松本穂香)が工場でミスを連発してしまう。故郷にいる祖母のことを思い出してさみしくなってしまったのだ。突然姿を消してしまった澄子を探して、みね子たちは上野駅へと走る。一方、時子(佐久間由衣)は、念願だったテレビのオーディションを受けるが…。
出演者
【出演】有村架純,佐久間由衣,泉澤祐希,小島藤子,八木優希,藤野涼子,松本穂香,竜星涼,井之脇海,陰山泰,奥田洋平,大方斐紗子,廣川三憲,松井周,和久井映見,【語り】近江友里恵
原作・脚本
【作】岡田惠和

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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