幻の巨大ザメと呼ばれる「メガマウス」が22日朝、千葉県館山市沖の定置網に入った。体長約5~6メートルのメス。近くのいけすに移され、ゆったり泳ぐ姿を朝日新聞記者が潜水して撮影した。1976年に米ハワイで発見され、生態でまだわからないことが多い。生きて泳ぐ姿をとらえた例は世界でも珍しい。
メガマウスは午前4時半ごろ、館山市の須崎灯台の沖の定置網に入っているのがみつかった。同日午後、東京海洋大名誉博士のさかなクンも潜って確認した。「丸い頭と大きな口が特徴で、メガマウスで間違いありません。元気に泳ぐ姿に会えるなんて夢のようでギョざいます」と話した。
仲谷一宏・北海道大名誉教授によると、世界では台湾やフィリピンなどで110例、国内では20例ほどが確認されているが、多くは網にかかって死んでしまったもの。泳ぐ姿をとらえるのは非常に珍しく、世界的にも飼育例はないという。
23日に水族館関係者が確認にくる予定。その後はまだ決まっていない。(中山由美)
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