一面金塊盗で愛知の6人逮捕状 福岡、昨年の事件に十数人関与疑い福岡市のJR博多駅近くの路上で昨年七月、警察官を装った複数の男に金塊が盗まれた事件で、福岡と愛知両県警は、実行犯とみられる愛知県内に住む六人について窃盗容疑で逮捕状を取ったことが捜査関係者への取材で分かった。事件に関与した人物は換金役の男三人を含め、十数人に上るとみられ、近く逮捕する方針。また当初、金塊は約六億円相当とみられていたが、その後の捜査で約七億円相当だったことが分かった。 捜査関係者によると、六人は昨年七月上旬、同市博多区のJR博多駅筑紫口近くの路上で、被害男性らが所持していた金塊百数十キロが入ったアタッシェケースを盗んだ疑いが持たれている。アタッシェケースには約七億円相当の金塊が入っていたほか、現金百数十万円が入っていたという。男性らの証言で判明した。 被害男性らはJR博多駅近くの貴金属店に金塊を売りに行く途中、背後から警察官風の制服を着た複数の男に「警察だ」と声を掛けられた。男らは密輸事件の捜査名目でケースを渡すよう要求。男性らが目を離した隙にケースを車に積み込んで逃走したという。 犯行後、男らは山口県方面に車で逃走。同県内から犯行時に着ていたとみられる警察官風の制服が見つかった。福岡県警は服に残されたDNA型を鑑定するなどして実行犯の身元を特定し、行方を追っていた。 事件後、金塊の一部は東京都内の貴金属業者に売られており、県警は三月、換金ルートを解明するため都内などの関係先を家宅捜索していた。 被害男性らは盗まれた金塊について「(被害に遭う)前日に転売目的で購入した」と説明。両県警は犯行グループが事前に売却のタイミングを把握していたとみており、背後に暴力団などの組織が介在した疑いがあるとみて捜査を進めている。 福岡市内では四月二十日、会社員男性(29)が銀行から引き出したばかりの金塊の買い付け金約三億八千四百万円を三人組の男に奪われる事件も発生しており、福岡県警は福岡を舞台にした「金塊ビジネス」の実態解明を目指す。 PR情報
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