NHKスペシャルで発達障害の番組をやってましたね。観ましたが?観た!というアナタ!どうして興味を持ったのですか?
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どうして私が発達障害の番組を観たのかというと。相方が当事者だからです。彼は大人になって高機能自閉症スペクトラムと診断されました。
診断する方法を知っていますか?
WAIS-Ⅲという知能テストを受けるのです。ウェクスラー成人知能検査 - Wikipedia
このテスト、1日で済むようなモノではありません。確か相方は4日くらいかかっていたような気がします。
そして診断結果は見事にアスペルガー症候群。凸凹でした。一方が160で、もう一方は80という。天才か!
でも、そんな相方はオッサンになるまで発達障害と診断されることはなかったわけです。もちろん生きづらい事が沢山あったようです。
相方は中学生の時に「自律神経失調症」という診断を受けたことがあるそうです。強烈な背中の痛みで、床を転がって苦しみ、親が病院に連れていった時にそう言われたとか。
私が母親なら、子供の痛みの原因を取り除いてあげたくて、告げられた診断に対して、色々と調べたりすると思うのですが
「しっかりしなさい」つまり気が緩んでいると、母親に強く言われたのだそうです。
そもそもの原因は、ここまで追い込んだ両親なのだと私は思うのです。これは二次障害だと思います。NHKの発達障害の番組でも言っていましたが、約70パーセントの人がうつ病という、二次障害に苦しんでいるそうです。
子供の頃の発達障害は両親でなければ、気づいてあげられません。周りがちょっと違うかも、と思っても言えないですからね。無責任な発言になりかねません。
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HNKの発達障害の番組で、当事者の女性がこれまでの退職理由について、話をされていました。コミュニケーションの問題や仕事の効率の問題でした。それで、考えたんです。
何故、相方はずっと同じ職場で働くことができたのか。
もともと相方が希望していた職種はレコーディングエンジニア。音響系の大学を希望したのですが、両親から却下され、両親がいう通りのレールに乗りました。
就活では、どこに入りたいという希望もなく、最初に内定をもらったところに就職。建設業でした。その仕事内容は、まるで個人事業。分業せずに全て自分でこなすのです。
そこが、長く続いた理由ではないかと思うのです。その仕事は数字が全てでした。凝り性で数字が得意な相方には、合っていたのだと思います。掘り下げる、追及する、数字を追いかける。
会社にとっては、アスペルガーの特質なんて、どうでもいい。功績を残してくれたら、それでいいのです。そして、結果的に周りにチヤホヤされたのです。ちょっと変でも、それが味になったりするのです。変だけど、悪い人じゃないよね。みたいに。
そして、相方は社長に認められ、社員から一目置かれる存在になりました。本人は発達障害の特性のために、生きづらさを感じながらも、発達障害とは知らずに何年も何年も働きづつけることができたんです。
彼が別の理由でうつ病になるまで、それは続いたのです。
私はよく思うのです。発達障害という才能を生かして、働ける場所がもっともっと増えてほしいと。NHKの発達障害の番組では、障がい者枠で入社した男性が出ていましたね。この方は周りの理解のもとで仕事ができて、私まで嬉しくなりました。
大企業は自社ピーアールのために障がい者枠を用意して採用している場合もあって、あの会社のようにトライ&エラーを繰り返し、本人が気持ちよく仕事ができるように配慮してくれるところは、まだまだ少ないのが現状のようです。
発達障害という才能を求める会社がどんどん増えてほしい。得意な事、不得意な事を愛をもって理解して、軌道修正しながら任せてくれたら、本当にいい仕事するんです。そんじょ、そこらの社員には負けません。
だから、会社の社長の皆さん!もっと知ってください。発達障害のこと!そして、発達障害の方々、得意を伸ばして突きぬけていきましょう。
お付き合いくださり、ありがとうございました。