サイコホラーの起源にして頂点【サイコ】
2012 Twentieth Century Fox. All Rights Reserved. 『ヒッチコック』 -(C) 2012 Twentieth Century Fox. All Rights Reserved.
サイコホラーものの原点として有名な、アルフレッド・ヒッチコック監督作品『サイコ』。あるモーテルを訪れた女性が、その日を境に行方不明になります。一体彼女に何が起こったのか?終盤に近づくにつれ、明らかになる衝撃の事実。登場人物が殺害されるときに流される音楽は、日本のバラエティ番組にもよく使用されているため、多くの人々が間接的にこの作品に触れているのです。
ジャック・ニコルソンだけじゃない【シャイニング】
ジャック・ニコルソン-(C)Getty Images
コロラド山奥のホテル、「オーバールック」。冬季の間、そのホテルの管理を任された男が、やがて狂気に身を浸し自らの妻と息子を襲ってしまいます。『シャイニング』で最も有名とされるのが、鬼気迫るジャック・ニコルソンの表情。実はあの場面、ニコルソンだけでなくその妻役のシェリー・デュヴァルも迫真の演技をしているのです。原作者のスティーヴン・キングが激怒し、自ら別バージョンを撮影したことでも有名。
スパイダーウォークの衝撃【エクソシスト】
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少女にとりついた強大な悪魔と、その悪魔をはらおうとする神父の姿を描いたホラー映画。ブリッジした状態で階段を駆け下りる「スパイダーウォーク」など、ホラーの枠だけでなく、映画界屈指の名シーンの宝庫である『エクソシスト』。頭を回転させる場面は、最も怖い映画のシーンランキングの1位に輝きました。
無口な殺人鬼、マイケル・マイヤーズが大暴れ【ハロウィン】
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『ハロウィン』に登場する殺人鬼、マイケル・マイヤーズ。日本での知名度に比べて、アメリカでは高い人気を誇っています。マイケル・マイヤーズの恐怖の真髄は、終始無言で、淡々と殺人を重ねていく点。意図がまったくつかめないのです。どんなに攻撃を加えても死なないのも特徴のひとつ。シリーズが続くごとに不死身度合いが増していき、少し笑ってしまいそうになります。
人肉を調理する一家【悪魔のいけにえ】
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テキサスに遊びにやってきた5人の若者が、想像を絶する恐怖を体験することになります。見どころは、チェーンソーを操る巨体の殺人鬼、レザーフェイス(本名ババ・ソーヤー)。人肉食のソーヤー一家の中でもババは特に人気が高く、彼がチェーンソーを持ち上げている姿をプリントしたTシャツが量産されています。
静かな湖で起こる悲劇【13日の金曜日】
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静かで美しい湖「クリスタルレイク」にやってきた男女が、次々と何者かに襲われていきます。一体、誰の仕業なのか。その動機とは。今でこそ不死身の男ジェイソンが大量殺人を行うというイメージの強い13日の金曜日シリーズ。しかし、初代の犯人は意外な人物。そして、初代の犯人についての話題は『スクリーム』の冒頭にも登場します。
夢に出てくる殺人鬼【エルム街の悪夢】
A NIGHTMARE ON ELM STREET and all related characters and elements are trademarks of and (C) New Line Productions, Inc. (s15)
夢に現れる醜悪な殺人鬼、フレディ・クルーガーの影におびえ、眠れない日々を過ごすエルム街の若者たち。「寝たら殺される」というモチーフが恐怖を激しく煽ります。見どころは、逃げ場の無い恐怖と、夢の世界ならではの登場人物のユニークな殺され方。第1作目には若いころのジョニー・デップが出演しているので、探してみてください。
ホラーマニアのためのホラー映画【スクリーム】
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『エルム街の悪夢』の監督でもあるウェス・クレイヴンの作品。小さな町、ウッズボローで次々と起きる殺人事件。容疑者として挙げられたのは、主人公の恋人。この映画最大の特徴は、これまでに大ヒットしたホラー映画の要素がパロディ化されて登場すること。知識が無くても楽しめますが、有名なホラー映画を知っていると「あーっ!アレだ!アレアレ!」と楽しめることうけあいです。
あの大女優が殺しまくる【黒い家】
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2016年には『後妻業の女』で世間の注目を集めた大竹しのぶ。そんな彼女がサイコパスに扮し、保険金目当てにとにかく人を殺しまくるのが『黒い家』。お金のためなら自分の夫でも平気で殺すような大竹しのぶの冷徹さに心が震えます。西村雅彦の不安を感じさせる演技も必見。(画像はリメイク版です)
盲目の愛は恐怖に変わる【ミザリー】
『シャイニング』と同じく、スティーヴン・キングが原作。雪山で事故を起こした小説家の男が、狂気に侵された元看護師に監禁され、完結させた小説の「続き」を書くことを強要されます。男が生き延びるために考え出した方法とは?タイトルのミザリーはその小説の主人公の名前ですが、英語で不幸を意味する言葉でもあります。
生き残るには代償が要る【SAW】
『ソウ ザ・ファイナル 3D』 -(C) 2010 Lions Gate Films Inc.All Rights Reserved. photo:Brooke Palmer
白い部屋に男が2人。2人の間には血まみれの死体。徐々に明らかになっていく過去。どんでん返しにつぐどんでん返し。『SAW』の1作目は日本国内でも非常に大きな人気を呼び、レンタルビデオ店でもいまだに根強い人気です。象徴的なキャラクター「ジグソウ」は、テレビアニメ『おそ松さん』にもパロディで登場。
止まるも絶望、進むも絶望【フローズン】
© 2009 FROSTBITE FEATURES, INC. All Rights Reserved
日の暮れたスキー場で、リフトに乗り込む3人の男女。地面から遠く離れたところでリフトが突然動かなくなってしまいます。氷点下20度、降りられない状況で取り残された彼らの運命やいかに。というストーリーですが、この映画、とにかく痛みの描写が苛烈。とくに「凍傷」と「骨折」のシーンは目を覆わずにはいられません。
このビデオを見ると7日後に死ぬ【リング】
『貞子3D』 -(C) 2012『貞子3D』製作委員会、 -(C) 1976, 2012 SANRIO CO.,LTD. (G)
見ると7日後に死ぬ呪いのビデオと、それを見てしまった男女の、呪いを回避するための奮闘を描いた映画。松嶋菜々子と真田広之が主人公を演じています。呪いを解決するために井戸に潜っていくシーンでは生理的嫌悪感を催します。クライマックスに登場する、白目をむいた山村貞子を演じたのは監督の助手(男性)。まつげを全て抜いて臨んだそうです。
終わらない呪い【呪怨】
福祉センターでボランティアをしている仁科理佳(奥菜恵)が、要介護老人の様子を見るためにある家を訪れたことから、身の毛もよだつような経験に巻き込まれていくことになります。惨殺された女性、「伽耶子」の怨念が次々に人を殺していくシリーズの第1作。日本人が選ぶ「最も怖い映画」ランキングで1位を獲得しました。
恐怖の人形「チャッキー」【チャイルド・プレイ】
(C) 2013 Universal Home Entertainment.
死ぬ間際の殺人鬼が、魔術を用いて売り物の人形に魂を移すことによって生まれたのが、忌まわしき「チャッキー」。チャッキーは、自分を購入したアンディという少年の体を乗っ取ろうとし、その過程で次々と人を惨殺していきます。「チャッキーのホラーファクトリー」として、USJのアトラクションにも登場。
珠玉のホラー映画をお楽しみください
『13日の金曜日』 -(C) 2008 Paramount Japan K.K. All Rights Reserved.
今までに挙げた15個の映画は、怖さはもちろん、映画史に、ひいては世界に大きな影響を与えた傑作揃いです。人々の記憶に残る名シーンの数々を、是非ご覧になってみてください。