ネット上にはかわいい犬や猫の動画が溢れていますが、今日は「キモカワ動物」にスポットを当ててみましょう。
一見ちょっと気持ちわるい…でも、じっと見てたらなんだかかわいく見えてきませんか? それに見た目より中身! いい奴らなんです。「悪夢の動物」とか「これまで見た動物で1番グロい」とか言われている彼ら。キモカワポイント付きでじっくり見ていきましょう。知れば知るほど、愛すべきキモカワ動物です。
ハダカデバネズミ
学名:ハダカデバネズミ(Heterocephalus glaber)
生息地:主に中央東アフリカ。地下に大きな群を作り一緒に住む。その数300匹にも及ぶ場合もあり。
ライフスタイル:地下植物や根っこ、排泄物などを食べる。(嫌いにならないで…)
キモカワポイント:悪口みたいな名前を付けられているハダカデバネズミですが、びっくりするようなすごい動物なのです。こんな容姿ですが、実は老化しないと言われています。また、ガンに対して高い耐性を持っているだけでなく、酸素がない状態で18分も生きながらえることができます。ハダカデバネズミの特性を研究すれば、心臓発作や脳卒中を起こした患者を救う方法に役立てることができるのではないかと考えられています。
「みなさん、ハダカデバネズミのことを、気持ち悪いとかブサイクと言いますが、実際に見せるとだいたいみなさんカワイイ! と言いだすんですよ」と話すのはイリノイ大学の生物学教授Thomas Park氏。加えて、「1番誤解されていることは、ブサイクだということ。珍しい外見なので、どうしてもブサイクだと思ってしまうのは理解できますが、ハダカデバネズミは知れば知るほど優しくてフレンドリーな動物なんですよ」と話してくれました。
大丈夫、もう気持ち悪くないです。キモカワです。
マエガミジカ
学名:マエガミジカ(Elaphodus cephalophus)
生息地: 中国、ミャンマー
ライフスタイル:マエガミジカは草食。果物、草、竹やハーブを食べます。人間を襲ったりは絶対にしません。
キモカワポイント: 前髪があって、吸血鬼みたいな牙のためにちょっと怖い動物なのかと思いきや、とってもシャイ。朝方か夕方に活動します。ルーティーンを好むため、いつも同じ道を行ったり来たり。びっくりすると、目覚まし時計のようなすごい鳴き声を出すそうです。そんなマエガミジカさんは、キモいというよりかっこいいかも?
ホシバナモグラ
学名:ホシバナモグラ(Condylura cristata)
生息地: アメリカ・カナダの北東部に生息。特に沼など水の近くに住んでいる。
ライフスタイル:無脊椎動物、昆虫の幼虫、ミミズなどが主食。鼻は全部感覚神経。とても敏感な触覚器官で、目のような役割にもなっています。ちょっと鼻ってどこよ? と思った方。ピンクの花がパッと開いているようなのが、全部鼻です。
キモカワポイント:変な顔だし、鼻はヒトデみたいだし、そんな見た目からは想像がつかないかもしれませんが、実はかなり俊敏。なんと狩猟哺乳類の中では、1番俊敏というギネスブックの記録も持っているそうです。ホシバナモグラが餌を認識するスピードは平均で230ミリ秒。ミリ秒の世界です。最速で120ミリ秒だそうです。
ヒメアルマジロ
学名:ヒメアルマジロ(Chlamyphorus truncates)
生息地:アルゼンチンの中央部。乾燥した草原に住む。
ライフスタイル:実はこれまでヒメアルマジロについての研究はあまりされておらず、ライフスタイルについては謎が多いようです。わかっているのは8センチから11センチくらいの体長で、他のアルマジロと同じようなものを食べていること。その大きな爪を使って土を掘って昆虫やミミズなどを捕獲して食べています。
キモカワポイント:ヒメアルマジロについては、残念ですがキモカワというよりカワイイゆえに悲しいポイントしかありません。その可愛らしいフワフワのお寿司のような風貌から、ペットとして密猟されることがかなり多いそうです。ただしペットとして飼うには全く適していない動物なので、自然界にいないとすぐに死んでしまいます。現在は、まだ絶滅危惧種と認定されていませんが、時間の問題とのこと。世界で1番小さいアルマジロであるヒメアルマジロ。密輸を止めるためには、研究や認知度を広めていく必要がありそうです。
アホロートル(日本での愛称はウーパールーパー!)
学名:メキシコサンショウウオ(Ambystoma mexicanum)
生息地:アホロートルの生息地はたった一カ所。メキシコにあるソチミルコ湖のみの固有種です。
ライフスタイル:アホロートルの食べ物は、とにかく目の前を動くもの全て。といっても、だいたい甲殻類や魚です。アホロートルはサンショウウオなので水陸両方で住める両生類。でも実際はほとんど水の中に住んでいます。なので陸上で住めるように変形していません。
キモカワポイント:日本で呼ばれるウーパールーパーという愛称も相まって、キモカワ度がかなり高いですが、性格はものすごく穏やかでおっとりしているそうです。自然界で自分を守る術を一つも持っておらず、自己防衛のできない動物なのです。モントリオール大学のStéphane Roy生物学教授によると、アホロートルの自分を守る1番の技は、とにかく泥の中で動かずにじっとしていること。動かないことで、敵に見つからなければいいなというなんとも締まりのない防御策。すべてがゆるくて、キモカワ度高いです。
アイアイ
学名:アイアイ(Daubentonia madagascariensis)
生息地:アイアイはマダガスカル島にのみ住む固有種。
ライフスタイル:アイアイはとっても好き嫌いの多い動物。Duke Lemur Centerによると、アイアイの食べるものはとても限られていてRamy nutsと呼ばれる木の実、マダガスカルにあるタビビトノキというバナナに似た木の樹液、キノコ、昆虫の幼虫を食べるそうです。またココナッツのプランテーションを荒らしたり、ライチやマンゴーを食べているのが目撃されています。また、最近の研究ではアイアイは人間のようにアルコールを含んだフルーティな飲み物も好きだということがわかったそうです。
キモカワポイント:アイアイは音波を使ったエコロケーションで食べ物を探していると考えられています。大きな耳と異様に長く細い中指が狩りをする道具です。長細い中指で木を叩きまくり、昆虫の幼虫がいるかを聞き分けます。何か音が聞こえると、他の4本の爪で登って行き、木の皮を掘るのです。その獲物を探す姿は可愛らしく見えつつも、ちょっと不気味です。まさにキモカワ。
ブロブフィッシュ
Current mood: blobfish #dissapointedanimals
— Prosanta Chakrabarty (@PREAUX_FISH) February 1, 2017
photo of Psychrolutes microporos by Kerryn Parkinson pic.twitter.com/OCbsMUZkSr
学名: ニュウドウカジカ(Psychrolutes marcidus)
生息地:「ブロブ=ぶよぶよ」の魚と名付けられたこの魚は、オーストラリアとタスマニアの海底600メートルから1,200メートルに住む深海魚。
ライフスタイル:ブロブフィッシュは、見た目通りかなりマヌケな動物。ブロブフィッシュの主食は軟体動物、カニ、ウニ。この表情を見ると「悲しみ」までも食しているかもしれません。特に攻撃するでもなく、ただ海の底に座って口を開けて、何か美味しそうなものが入ってこないか待っているだけという、ゆるいライフスタイル。
キモカワポイント: ブロブフィッシュのマスコット的な存在と言えるこのおじさん顔のブロブフィッシュは2003年にニュージーランドで水質調査をしていた研究チームによって水揚げされました。研究チームは愛情を込めて「Mr. Blobby(ぶよぶよさん)」と名付けました。その後、Mr. Blobbyはオーストラリア・シドニーにある博物館で標本となり、綺麗にコレクションされています。でも生きているブロブフィッシュは、実はこんな姿ではないんです。水揚げされると気圧の関係でおっさんのような容姿になってしまうとか。
ブラックレイン・フロッグ
Frog of the day: Black Rain Frog pic.twitter.com/qLJtkgeC6g
— Whiteberry (@toarda) June 1, 2015
学名: ブラックレイン・フロッグ(Breviceps fuscus)
生息地:南アフリカの山部
ライフスタイル:一生のほとんどを土の中に掘った穴の中で過ごします。どんなものを食べているのかは、あまり知られていません。
キモカワポイント:ひょっとして、激おこなの? という容姿ですが、ちゃんと理由があるようです。ネット上にはこのように、パンパンになって怒ってる姿の動画や画像がたくさんありますが、実はこの姿は防御の姿勢。敵に穴から引っ張り出されそうな時に、パンパンになることで出されないようにするためです。キモさはあまりなく、めちゃめちゃカワイイです。
タチヨタカ
Happy #AlienDay! Which bird do you think most looks like it came from outer space? The Potoo is our team's pick! pic.twitter.com/GA8e9QNfZj
— BirdLife (@BirdLife_News) April 26, 2017
学名: タチヨタカ(Nyctibius griseus)
生息地:大きなおメメがチャーミングポイントなタチヨタカは、中央・南アメリカの森に生息しています。
ライフスタイル:タチヨ(立夜)という名前が表すように、夜行性。マンガのような大きな目は、夜飛んでいる虫を見るためです。
キモカワポイント:タチヨタカは、木のフリをするのが大好きなのです。昼間は全く動かず、目を閉じて木に同化して止まっています。目を開けたら一発でバレますけどね。
・こわーい深海生物ベスト10
・フライドチキン何人分? 巨大にわとり(思っている以上にデカいです)
image: Kenneth Catania via Gizmodo US, zefrank1 / YouTube, Colette3 / Shutterstock.com, Animal education / YouTube, National Geographic / YouTube, Planet Doc Express Documentaries / YouTube, Prosanta Chakrabarty / Twitter, Whiteberry / Twitter, BirdLife / Twitter
Rae Paoletta - Gizmodo US[原文]
(岩田リョウコ)