こんにちは、都内を中心に飲食店向けの物件開発をしている、アサリです。
日々物件探しをしていると、立地からさまざまなことが見えてきます。今回は代官山と渋谷の間に位置する並木橋エリアにターゲットを絞り、この土地の飲食店事情をお伝えしていきます。
年内に高層複合施設の建設を予定している並木橋エリアでは、工事も盛んに行われており、現在注目のスポットです。開業する街がどのような街なのか、それがわからずに開業することはとても不安ですよね。この記事が読者の皆様の出店の参考になれば幸いです。
学生が溢れる並木橋交差点付近はラーメン激戦区
新南口を直進し明治通りを右手に曲がると、ほどなくして並木橋の交差点が見えてきます。
渋谷駅と國学院大学の間に位置するこの場所は、お昼を過ぎたこの時間にも多くの若者の姿がありました。周辺にはオフィスビルも立ち並び、周辺で働くビジネスパーソンの胃袋も満たしているようです。
学生が多いことが起因するのか、近隣には居酒屋は少なく、食事を楽しめる飲食店が多い印象です。近くには20年以上続く老舗博多ラーメンの一竜や、カップラーメンにもなった有名店、北海道ラーメンの山頭火があります。並木橋交差点付近はラーメン激戦区といっても過言ではない気もします。
その他にも大手ラーメン店や個人経営のお店も多く、幅広い層に合わせた個性的なお店も軒を連ねています。
一羽丸ごと吊るした店先がインパクト大。 カオマンガイ専門店 ガイトーン
駅前の喧騒から離れた静かな住宅街は休日の需要もある
飲食店から目を離し近隣に目をやると、駅前とは打って変わり、居住用の物件も散見します。
交差点を駅から逆方面に渡ると大型の食品スーパーもあり、どうやら周辺住民の帰宅導線にもなっているようです。テイクアウト業態の需要も高く、CoCo壱番屋や松屋などのお弁当を販売する飲食店もありました。
平日は昼夜を問わず、人通りの多い立地です。ランチ時の周辺飲食店は、行列をつくるお店もありランチ難民に陥る人も多い印象です。回転率の高い立ち食い業態も、人気が出る予感がします。
一歩裏手に入ると、JRAが運営する馬券の発売所があります。土日になるとお客さんが減るのでは?という不安も少しは和らぎますね。お休みに馬券を買いに来たお客さんが、近くで食事を済ませる。そのような情景も思い浮かびます。
並木橋エリア立地調査まとめ
・学生も多いが、メインの客層はビジネスパーソン
・テイクアウトや回転率の高い業態が◎
・駅から住居への帰宅動線となっている
・馬券発売所があるので、土日の集客も望めそう
並木橋エリア周辺の相場・・・坪単価34.973円
並木橋エリアの店舗面積相場・・・21.6坪
参考:弊社運営居抜き物件サイト:テンポバックス 2016年~2017年の物件情報より
「渋谷にお店を出したい!」そう思っている方も多いと思いますが、一等地物件の賃料を見て諦めたという方も多いのではないでしょうか。
並木橋エリアでは物件によって賃料が安いものも多く、地域の特性を見極めた業態や出店計画を立てれば、十分にポテンシャルを発揮できる立地だと感じました。渋谷駅周辺で出店をお考えの方は、並木橋エリアもぜひチェックしてください。