スタジオジブリのアニメ「天空の城ラピュタ」の舞台に似ていることから“ラピュタの島”として話題の和歌山市沖の友ケ島に大量のごみが海流に乗って流れ着き、地元の観光協会などが頭を悩ませている。環境保全活動に取り組む一般社団法人「グリーンバナー推進協会」(東京都)がボランティアらによる大掃除を含む、ごみ撤去推進のプロジェクトを進めているが、海岸線へのごみ漂着は各地で社会問題となっている。
「一体どこからこれほどのごみが……」
4月上旬、同協会の榎本貴志事務局長が同島を訪れた際、幻想的な風景とは対照的に、海岸に大量の漂着ごみが打ち上げられていることに気付いた。地元の加太観光協会(同市加太)に問い合わせたところ、ごみの多くは大阪や兵庫などの河川から大阪湾に流れ出て、海流に乗って島に流れついたと考えられるという。
ペットボトルや紙パックなどの家庭ごみが目立ち、海岸部だけでなく、浜風などに巻き上げられ内陸部まで拡散。これまで加太観光協会の職員が何度か拾って掃除したが、ごみは絶えず流れ着き、数カ月後には元通りになるという。
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