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先日、紀伊民報へ公開質問状を送付しました。
というのも、報道が偏見と差別にまみれたデマコラムを新聞に載せネットで公開した。以下その記事を引用する。
「山火事と放射能」
 今朝、パソコンのメールをチェックしていたら、知人経由でこんな情報が届いていた。

▼4月29日午後、福島の原発事故の帰還困難区域の森林で火災が起き、今も鎮火していない。放射能汚染の激しい地域で山火事が起きると、高濃度の放射線物質が飛散し、被ばくの懸念がある。東北、関東、北信越、静岡、愛知の人は最低限、次のような自己防衛の対策がオススメという内容だった。

▼内部被ばくしないよう換気はしない。外出時は二重マスク。家庭菜園にはしばらくビニールシートをかぶせる。雨が降ったときは必ず傘を差す。1週間ぐらいは毎日朝昼晩、みそ汁を飲む……。

▼その記事を当地に配達される全国紙でチェックすると、毎日新聞の社会面だけに小さく「帰還困難区域国有林で火災」とあった。29日夕、陸上自衛隊に災害派遣を要請。福島、宮城、群馬3県と自衛隊から計8機のヘリが消火を続けた。30日夕までの焼失面積は約10ヘクタール。福島県警は雷が原因の可能性があるとみている、と伝えていた。

▼この情報を最初にアップしたのは東京電力で賠償を担当していた元社員。現地の事情に詳しい彼によると、放射能汚染の激しい地域では森林除染ができておらず、火災が起きれば花粉が飛ぶように放射性物質が飛散するという。

▼原子炉爆発から6年が過ぎても、収束がままならない事故のこれが現実だろう。政府も全国紙も、この現実にあまりにも鈍感過ぎるのではないか。(石)
(2017年5月1日更新)
http://www.agara.co.jp/column/mizu/?i=332963

 言うまでも無く、内容はまったくのデマであり、偏見や差別によって書かれた記事です。福島第一原発事故より6年経ちます。今までずっと、このような偏見や差別に満ちたデマ情報は拡散され続けてきました。だからこそ、デマへは抗議を!福島差別は許さない!の気持ちが根付き、抗議の声を紀伊民報に届けた方がたくさんいました。中には福島県の農家の方も。生活がかかっているのですから、尚の事と思います。
 そして、そのような我々の気持ちに対して、紀伊民報のお返しが以下の記事です。


「福島の火事」
 2日付の当欄に書いた「山火事と放射能」について「いたずらに不安をあおるな」と、数多くの批判を頂いた。福島県内の農家からは「自家測定の数字には変化がない。なのにあんな記事が出ると風評被害が助長される。大変な迷惑だ」とおしかりがあった。

▼福島県の地方紙などからもコラムの意図について取材があった。「不安をあおる気は毛頭ない。帰還困難区域に指定され、除染のできていない山林で火災が起き、地上からの消火活動も制限されている。そういう実情がほとんど伝えられてこない状況に不安を抱いた」と記者に説明すると「よく分かりました」と納得していただけた。

▼しかし、福島県の発表では火災現場周辺の空間放射線量には大きな変動がなかった。火災は8日目に鎮圧され、新たな拡散は心配するほどではなかったというのだ。そうなると、僕の不安は杞憂(きゆう)であり、それによって多くの方に心配をかけ、迷惑を与えたことになる。まことに申し訳ない。陳謝する。

▼だが、福島第1原発の事故で汚染され、そのまま放置された地域での山林火災への対応、常に放射性物質の飛散量に気を配って生活している人たちのこと、内部被ばくリスクなどについて考えると、いまも心配でならない。そうしたことについて政府の関心が低いように見えることにも変わりがない。

▼こうした問題を含めて、今回の事例を糧に、より確かな情報を伝えていきたい。(石)
(2017年5月8日更新)
http://www.agara.co.jp/column/mizu/?i=333170


 NHKの報道によると、コラム記事を書いた元朝日新聞記者、現紀伊民報編集局長石井晃は「内容に誤りは無いので掲載を続ける」と発言したとのこと。それならばと返信封筒を同封のうえ公開質問状を送付しました。
以下公開質問状
~~~~~~~~~~~~~~~~~

平成29514

株式会社紀伊民報

取締役社長 小山洋八郎殿

編集局長  石井晃殿

 

福島県への偏見や差別を撲滅する会

鈴木 りこ

 

コラム「山火事と放射能」に関する公開質問状

 

 時下 ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。

 平成2951日に記者発行の紀伊民報及びインターネット配信したコラム「山火事と放射能」の内容でいくつか質問をさせて頂きたく、ご連絡を差し上げた次第です。

 ご回答期限を区切って恐縮ですが、5月31日までにお返事を同封の返信用封筒で頂きますようお願い申し上げます。

 回答については、フェイスブックやツイッター、ブログで公開させていただきます。

 

 

 

【質問させて頂く事項】

 

1.      平成2958日のコラム「福島の火事」でコラム「山火事と放射能」で迷惑をかけたことに陳謝すると記載されています。今回の山火事で健康被害に及ぶような放射性物質の飛散が起こりにくい事は今まで福島県や政府が公表されてきたデータを確認すれば明らかである。何故、放射能物質が飛散されると考えるに至ったのでしょうか。

 

  福島県と政府が公表しているデータを確認していない

  元東京電力社員からの情報なので間違いないと思った。

  その他

 (                                 )

  【コメント自由記載欄】


 

2.      平成29年5月9日のNHKによると、コラム「山火事と放射能」の内容に誤りは無いので掲載を続けると報道されました。この報道に間違いはないでしょうか。

 

  はい

  いいえ

  その他

 (                                 )

  【コメント自由記載欄】

 

 

3.      質問2ではいと回答した場合にご回答願います。

・内部被ばくの防衛には毎日朝昼晩味噌汁を飲むのがいい

・内部被ばくの防衛には2重マスクをするのがいい

  ・浪江町の帰還困難区域の森林で火災が起きれば、愛知まで花粉が飛ぶように

放射性物質が飛散する。

  コラム「山火事と放射能」には上記3点の内容が含まれますが、この内容にも

間違いが無いとお考えでしょうか。

 

  はい

  いいえ

  その他

 (                                 )

【コメント自由記載欄】

 

ご回答ありがとうございました。

~~~~~~~~~~~~~~~~~

 紀伊民報は、福島県民を心配しているというのであれば、質問への回答を期日以内に返信頂きたい。我々は、福島への偏見や差別を撲滅するため、今後も戦っていきます。どうぞ応援よろしくお願いします。