GW大臣たちの"外遊"から見えてきたものとは?

2010年5月9日 20:41

  • 赤松農水大臣 約2万9600㎞(メキシコ、キューバ、コロンビア)

    メキシコではクロマグロ乱獲防止に向けた協力要請。
    現職大臣として初訪問となったキューバでは、あのカストロ前議長の弟、
    ラウル・カストロ議長と会談。安定した食糧供給について意見交換したそうです。

  • 前原国土交通大臣 約2万8500㎞(ワシントンDC、韓国、ベトナム)

    まずは、アメリカ・ワシントンでラフード運輸長官と会談し、日本が誇る新幹線を売り込み。
    続いて韓国で、成田・羽田の最大のライバル、仁川空港を視察した後、ベトナムへ。
    鉄道オタクとして知られる前原大臣だけあって、現地の鉄道をくまなく視察し大満足のご様子。
    しかし、ただ視察していただけではありません!
    総事業費5兆円と言われるベトナムの高速鉄道計画に新幹線を採用してもらうため
    大臣自らトップセールスに励んでいたのです。

  • 岡田外務大臣 約2万7600㎞(南アフリカ、タンザニア)

    南アフリカの外務大臣と会談し、日本の原子力発電を売り込み。
    共同会見ではW杯にちなんでお互いの名前入りサッカーユニフォームを交換したものの…。
    “オカダ”ではなく“ハトヤマ”と書かれていて、大臣も苦笑い。   

  • 原口総務大臣 約2万3100㎞(サンフランシスコ、ワシントンDC)

    インターネット検索サイト最大手、グーグル本社などIT企業を相次いで訪問。
    日米の情報通信を標準化することで将来的には数百億ドルの経済効果を見据えているとのこと。

  • 川端文部科学大臣 約2万200㎞(スイス、ベルギー、フランス)

    スイスのFIFA本部では、国際サッカー連盟のブラッター会長と面談。
    2022年ワールドカップの日本招致をアピールしました。
    実は今から4か月前、すでに韓国のイ・ミョンバク大統領が同じく2022年のワールドカップ招致に向けてFIFA本部で直談判していたとか。日本もうかうかしていられませんね。


    *注: GW期間中の各大臣の移動距離の合計をもとにランキング(国土地理院の計測をもとにバンキシャ!が集計)

鈴江奈々の「うらバン」

みなさんはご存知でしたか?
政治家にとってはゴールデンウィークが
"外遊シーズン"だという事を。
今回、外遊した国会議員は、衆議院72人参議院27人の
合計99人!(バンキシャ調べ)
ということで、外遊に出かけた大臣の"移動距離"に着目。
そして、外遊の目的をお伝えしました!

まず11人の閣僚の外遊移動距離、合計はどのくらいかといいますと・・・、
世界5周分!(地球1周は約4万Km)すごいですね~!!
セールスマンとなって大臣が日本を売り込んでいました。

その中の一人、岡田外務大臣が向かったのはアフリカ。
以前、アフリカ出身でTICAD(アフリカ開発会議)の出席者の方が、「アフリカは、日本を"真の友人"だと思っている」と話しました。
最近アフリカでも存在感を示す中国は、
ギブアンドテイクで"見返り"を求め、
ヨーロッパ諸国は植民地時代の歴史もあるから、
日本との距離感とは違うんだと教えてくださいました。

そんなアフリカで岡田大臣は、原子力発電を売り込み。
"真の友人"としての友好関係を活かして、
日本の最先端技術が、いい形で日本の経済を活発にし、
そして、アフリカの人たちの生活が豊かになればと願います。

ちなみに・・・
岡田大臣は外遊に行くと必ずカエルのグッズをおみやげにもって帰るそうです。
アフリカのカエルの置物、見つけられたのでしょうか。