この情報は、米国アドビシステムズ社が提供している情報をもとにローカライズし、作成したものです。
内容 (What's Covered)
D. Adobe Gamma とサードパーティ社製によるモニタキャリブレーションツール
Adobe Gamma は Adobe Photoshop と一緒にインストールされます。Adobe Gamma を使用するとシステムレベルでのモニタキャリブレーションや、使用しているモニタの色の再現方法を定義する ICC(International Color Consortium)プロファイルを作成できます。これは ICC プロファイルを使用するすべてのアプリケーションは、作成したプロファイルを使用することができます。
Adobe Gamma を使用してシステムレベルでモニタのキャリブレーションを行うことによって、モニタから不要な色合いを削除したり、作業環境に最適な画面表示を可能にします。また、Adobe Gamma を使うと、モニタ特性を定義する ICC プロファイルによりモニタの特性を設定することができます。このプロファイルは、モニタのカラー表示の制限を補正するために、ICC プロファイルを使用するどのようなアプリケーションでも使用可能です。キャリブレーションおよびモニタ特性を正確に設定することは、カラー管理ワークフローの最初の第一歩です。
Photoshop をインストールすると、インストーラはシステムに「Adobe Gamma コントロールパネル(Adobe Gamma.cpl) 」と「Adobe Gamma Loader.exe アプリケーション」をインストールします。
インストールされる場所は、以下のフォルダです。
- Adobe Gamma コントロールパネル(Adobe Gamma.cpl)
Windows XP/2000
Program Files¥Common Files¥Adobe¥Calibration
Windows Me/98
WINDOWS¥SYSTEM
- Adobe Gamma Loader アプリケーション
Windows XP/2000
Documents and Settings¥All Users¥スタートメニュー¥プログラム¥スタートアップ
Windows Me/98
WINDOWS¥スタートメニュー¥プログラム¥スタートアップ
※ Adobe Gamma Loader アプリケーションは、上記に記載のフォルダにインストールされるため、[スタート] メニューから [すべてのプログラム] - [スタートアップ] に Adobe Gamma Loader.exe アプリケーションが表示され、Windows が起動するときに自動的に Adobe Gamma Loader.exe も起動します。
Windows の起動時に Adobe Gamma.cpl が読み込まれる間、Adobe Gamma Loader.exe アプリケーションは Adobe Gamma.cpl ファイルにある設定をシステムに適用させて、使用中のモニタ用に保存されたキャリブレーション設定をシステムレベルで適用させます。
Adobe Gamma でモニタのキャリブレーション、および ICC プロファイルの作成をするには、以下の操作手順を行います。
作成後、Adobe Gamma は ICC プロファイルを次のフォルダに保存します。フォルダ内には、その他全ての ICC プロファイルも含みます。
- Windows XP
WINDOWS¥system32¥spool¥drivers¥color
- Windows 2000
WINNT¥system32¥spool¥drivers¥color
- Windows Me/98
WINDOWS¥SYSTEM¥COLOR
※ 詳細は、Photoshop オンラインヘルプまたはユーザガイドを参照してください。
D. Adobe Gamma とサードパーティ社製によるモニタキャリブレーションツール
ICC プロファイルの作成可能なモニタキャリブレーションツールが既にインストールされている場合は、そのツールを無効にするか、Adobe Gamma が Windwos 起動時に設定を読み込まないようにすることをお勧めします。
これは、 2 つのツールがコンフリクト(衝突)して不適切な表示の原因となることを、防止するためです。サードパーティ製のキャリブレーションツールに付属しているマニュアルを参照してください。
Windows の起動時に Adobe Gamma が読み込まれないようにするには、Adobe Gamma をスタートアップから削除します。
Adobe Gamma を削除するには、以下の操作手順を行います。
- Windows XP/2000
注意 : スタートアップ フォルダから Adobe Gamma Loader を削除しても Adobe Gamma はコントロールパネルに残ります。Photoshop は Adobe Gamma を使用してモニタプロファイルにアクセスしますが、Windows の起動時に設定が読み込みされなくなります。
サードパーティ製のモニタキャリブレーションツールでプロファイルを作成した場合、Adobe Gamma からプロファイルを読み込むことをお勧めします。
Adobe Gamma からプロファイルを読み込むには、以下の操作手順を行います。
Photoshop 7.0x/6.0x は、以下のプロファイルを使用します。
- Photoshop 7.0x
ICC モニタプロファイル、ソースドキュメントのプロファイル(その画像にプロファイルが埋め込まれている場合)、アプリケーションの作業用スペースのプロファイルを使用して画像表示を最適化します。Photoshp 上で画像ファイルにどのプロファイルが埋め込まれているかを確認するには、ステータスバーにあるポップアップメニューから [ドキュメントのプロファイル] を選択します。
適用されている作業用スペースのプロファイルを確認するには、以下の操作を行います。
- Photoshop 6.0x
ソースドキュメントのプロファイル(その画像に埋め込まれている場合)と ICC モニタプロファイルを使用して画像表示を最適化します。Photoshop 上で画像ファイルにどのプロファイルが埋め込まれているかを確認するには、ステータスバーにあるポップアップメニューから [ドキュメントのプロファイル] を選択します。
注意 : Photoshop 6.x では、モニタ補正が常に適用され、無効にすることはできません。