スコット人が独立にノーを投じた8つの理由

8 reasons why Scots voted ‘No’ to independence, http://rt.com/uk/188952-why-scotland-vote-no/
; http://www.lewrockwell.com/2014/09/russia-today/why-did-the-independence-vote-fail/

スコットランド市民はイエス陣営の45パーセントに対してノー陣営が55パーセントを確保することで連合王国に留まる方に投票した。独立支持は人口の広域を活気付けた。それではなぜ多数派がノーに投票したんだ?

  1. 「一緒のほうがマシ」
  2. 恐れ
  3. 現状
  4. 威信と自尊心
  5. ウエストミンスターにもっと権力を
  6. ウエストミンスターの党への支持
  7. 経済だ、馬鹿め!
  8. 防衛と核兵器

「一緒のほうがマシ」

連合賛成の「一緒のほうがマシ」キャンペーンはスコットランドが共有してきたイギリスとウェールズと北部アイルランドの隣人との歴史的な紐帯を強調した。住民投票は英国人であるとは何を意味するのかという質問を投げかけた。分かち合った歴史的なボンドの魅力は間違いなく幾人かの投票者に独立を拒絶するよう揺さぶった。

恐れ

多くのスコット人はスコットランド独立が自分たちの日々の暮らしをいかに変えるかを恐れていた。イエス陣営の独立論が何百万もの投票者を引き付けた一方で、実行可能な独立ネーションを築き立てる仕事は多くの人々にとってあまりにも気が重いものだと証明した。

ノー・キャンペーンのスローガン「なぜリスクを?」はこの見解を促進する際に疑いもなく一定の役割を演じた。イエス・キャンペーンは「恐怖プロジェクト」が分裂を食い止めるためのイギリス体制派の協調的努力だったと言う。

イエス支持者は「スカンジナヴィア・モデル」を引用しながら、人口や面積がスコットランドと同じ他の国々が独立後に繁栄してきたと論じた。

しかしながら、大きな土地中に広まる500万人以上の人々がいるスコットランドは存続可能な独立国家を構成できないだろうと幾人かの投票者は感じたようだ。

現状

独立がもっと仕事を作り出し、国民健康保険を守り、貧困を和らげ、そして公共事業を保護するというイエス陣営の主張にもかかわらず、多くの人々は財政不安の間現状を保つことがもっとも安全な賭けだったと感じた。これは通貨の問題を含む。第一大臣アレックス・サーモンド“Alex Salmond”は王国との通貨連合とボンドの継続的な使用に賛成した。ウエストミンスターの主要な党は新たなスコットランド通貨か問題多きユーロの採用かという選択肢をスコットランドに残してこのオプションを覆した。スコットランド法貨に関する不確実性は多くの人々に現状を慕わせたことだろう。

威信と自尊心

イエス陣営は一旦独立したらスコットランドが欧州連合で会員資格を求めることを願った。しかしEUは連合王国との対立を生じる問題である。UKIP指導者ナイジェル・ファラージ“Nigel Farage”を含む幾人かが論じるには、独立スコットランドはウエストミンスターとの紐帯を絶つことができるが、その自由はブリュッセルに縮められて終わるだけだと論じた。

スペインの首相を含むヨーロッパの重要なリーダーが自分たちはスコットランドの入場を妨害すると示唆したとき、EUの支持者はそのメンバーシップの夢が打ち砕かれてしまったかもしれない。

スコットランドは連合王国の一部として、ヨーロッパを越えてG7と国連安全保障理事会の席から利益を得てもいる。連合から分裂することはスコットランドが世界的名声を欠きつつ終わることもありえた。

孤立の恐れは一部の有権者をノーに振ったかもしれない。

ウエストミンスターにもっと権力を

投票用紙上で注目されないオプションの一つは「委譲最大」“devo max”であり、これはスコットランド議会に多くの新たな力を差し出しただろう。組合を救う土壇場の申し出として、王国の三大党の指導者はスコットランドに課税権力と福祉支出の権力を完全に委譲すると誓った。

  ウエストミンスターがこの誓いを守るかは明らかではないにせよ、この申し出は当初そのような権力が独立をとおしてしか確保できないと思っていた人々を揺さぶったようだ。

ウエストミンスターの党への支持

もちろんノー投票者の或る党派は連合王国の三つの主要な党を――保守党と労働党と自由民主党を支持した。スコットランドがウエストミンスター政府の下で最高の政治的代表を立てられると本気で信じる人々がノーの集団内に多く存在したことは疑いない。アレックス・サーモンドとスコットランド民族党はスコットランドの社会階級間の不信を自ら招いている。

経済だ、馬鹿め!

連合王国政府はスコット人が独立のあと財政的にもっと悪くなるというメッセージを推し出した。ノー・キャンペーナーもスコットランドが連合王国の共有資源を分担することでその将来を保証できると言った。またもや富の共有なく独力でやっていくことの恐れが幾人かの投票者をノーに傾かせた。

イエス・キャンペーンはまさにその初めから、彼らがスコットランドに想定する社会民主制が北海のスコットランド領土の膨大な石油備蓄で保証できると言ってきた。

多くのノー投票者は、油田が永遠にはもたず、そしてもっと高い課税を含む収益の代替資源が自分たちを後に悩ませると感じて、この分析に納得しなかった

防衛と核兵器

スコットランド政府はもしも独立を得たらその陸地から連合王国の核兵器を撤去すると誓っていた。その防衛予算のほとんどを健康と教育およびその他の公共事業に費やそうと望んできたのだ。

しかしながら防衛専門家はロシアと国際テロの高まる緊張が連合王国防衛支出と核兵器をかつてよりもっと妥当かつ必要にしたとキャンペーンをとおして警告した。軍備縮小もまたアレックス・サーモンドのNATO加盟論を蝕んだ。

幾人かの投票者にとっては脅迫的な世界での統一的安全保障の必要が高価でとても非倫理的な核兵器への願望に勝った。

(出典: rt.com)