マスターコース プロの翻訳家が直接指導。講師が実際の仕事で手がけた作品や時代・需要に合った実践的な文書で徹底的にプロの極意を学びます。

実務翻訳 IT

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お申込み〜受講までの流れ

講師による講座紹介

SDL Trados Studioを使った課題演習で、即戦力になるIT翻訳者を目指す


マスターコース「IT」

この講座では、ソフトウェアやネットワーク管理など、IT関連として典型的な製品・サービスを題材に、UIからマニュアル/ヘルプ、製品紹介までをひととおり訳していきます。英日のみを扱います。
IT関連の翻訳では、大規模な翻訳に大人数で取りかかったり、既訳に対する追加や改訂を行ったりすることが多々あり、内容を理解して的確に訳すのはもちろん、表記スタイル等の指示を守ることもたいへん重要になります。そのため、この講座では翻訳そのものだけではなく、指示を守れているかどうかも大切なポイントとして評価します。毎回課題に指示が付いていますので、実際の仕事だと思って厳守してください。
また、このジャンルでは特定の翻訳支援ソフトの使用を指定される仕事、指定されなくても使用したほうが効率のいい仕事が多くあります。その場合、表記スタイルの指示を守るのと同様に、原典のレイアウトやリンクの位置などを保持するための微調整も必要になることがあります。
さらに、所定のファイルを決められた命名規則や形式で、場合によってはフォルダー構造も維持して納品できることも、後工程をスムーズに進めるために重視されています。 こうしたことに慣れていただくため、課題には翻訳支援ツールSDL Trados Studioを使用して取り組んでいただきます。出題時には、フォルダー構造ごとzip圧縮したSDL Trados Studio翻訳プロジェクトをお送りしますので、みなさんはそれを展開して作業し、作業終了後のバイリンガルファイル(sdlxliff形式)とアドバイスシート(docx形式)をzip形式で圧縮して提出してください(都合により、作業ファイルのやりとりにGroupShareやパッケージは使用しません)。
ほかにも、学習と直接の関係はなくても重要と思われる事柄を毎回小ネタとして取り上げて、皆さんがIT分野で生き残れる翻訳者になるためのお手伝いをしたいと思っています。

※2016年6月開講「IT」と同じ教材を予定しています。

予定カリキュラム 第1回 データベースアプリケーションの製品紹介
第2回 プログラミング言語のリファレンスマニュアル
第3回 翻訳支援ソフトのユーザーインターフェイスとエラーメッセージ
第4回 ネットワーク管理ソフトのマニュアル、使用許諾契約と著作権表示
第5回 第3回で訳したソフトウェアのマニュアル
第6回 顧客管理アプリケーションの製品紹介とエラーメッセージ
(カリキュラムは予告なく変更する場合があります)
この講座で身につくスキル ・指示書やスタイルガイドへの対応力
・実践的なリサーチ力
・前後関係に気を配る意識
・読み手にわかりやすいよう訳す意識
・翻訳支援ソフトを使用する場合の注意点に配慮した訳文作成力
クラウン推薦対象ジャンル テクニカル
 →クラウン会員についての詳細はこちら
講師

松井 信彦(まつい のぶひこ)

外資系メーカーでスキャナーやデジカメの設計・開発(デジタル回路とファームウェアを担当)に携わった後、独立して翻訳に転向し、コンピューター・IT関連の実務翻訳に従事。のちにポピュラーサイエンスの出版翻訳も手がけるようになる。訳書に『重力波は歌う』(共訳)、『五〇億年の孤独』、『「偶然」の統計学』、『スプーンと元素周期表』(以上、早川書房)、『人類を変えた素晴らしき10の材料』(インターシフト)など
受講期間 2017 年 6 月 〜 11 月
スクーリング日 2017 年 12 月 9 日(土)または 16 日(土)
この講座のスクーリングは、ご自宅に居ながらオンライン上でご参加いただけるWeb授業形式で行います。
※ご来校の必要はございません。
申込期間 2017 年 4 月 3 日(月) 〜 5 月 1 日(月)正午
合否&教材発送日 2017 年 5 月 16 日(火) 発送
不合格者には結果と選抜課題の訳例を送付します。
選抜課題提出締切 2017 年 5 月 1 日(月)正午 必着
提出・返却方法 提出:受講生専用Webサイト「マイページ」より課題をご提出いただきます。
返却:「マイページ」から添削結果と解説/訳例をダウンロードしていただきます。
※受講にあたって、Eメールアドレス、Microsoft WordまたはWord形式で保存できるワープロソフト、SDL Trados Studio 2014以降(エディションは問わず)、zip形式で圧縮できるソフトウェアを所有し、基本操作ができることが条件となります。
※海外手数料不要。
受講生の声

客観的な目で丁寧なフィードバックをいただき
自分の訳す姿勢や訳文を見直す良い機会になりました


アルク主催の翻訳コンテストの最優秀賞副賞として無料で受講できることになり、IT分野の翻訳のブラッシュアップのために受講しました。また、以前松井先生のインタビュー記事を読んだことがあり、もしマスターコースでIT関連の翻訳を学ぶなら松井先生に教わりたいと思っていました。
なかなか時間が作れず、丁寧に添削してくださった答案を復習しきれていませんが、自分の翻訳をチェックしてもらい、フィードバックをもらえること自体が刺激になって楽しかったです。受講してみて、先生がよく言われる「最後のひと手間」が足りないことが、翻訳力が伸び悩んでいる原因だとわかりました。自分では、よく調べているほうだと思っていたのですが、先生の原文との向き合い方はもっと慎重で、細かいところまで調べていらっしゃることがわかり、私はまだまだ甘かったと気付きました。また、客観的な目で丁寧なフィードバックを返していただけたことで、何年か経験を積んでいる間に、訳文を練るよりも型にはまった訳をあてる癖がついていたことにも気づきました。
それからは「最後のひと手間」に特に気を付けるようにしています。自分だけでは知ることができなかった弱点だと思うので、受講してよかったと感じています。
マスターコースは、既に翻訳のお仕事をしている方には特に、自分の訳す姿勢や訳文をじっくり見つめ直し、先生の訳文や他の人の訳文を知って視野を広げるよい機会になると思います。
講座を受講してからは、翻訳した原稿を見直す時に前より疑いの目で自分の訳を見直すようになったと思います。また、誤訳を見つける目が肥えた気がしています。これからも、最後のひと手間をかけて訳文の精度を上げていく努力を続けたいと思います。ありがとうございました。


愛知県在住/50代/女性
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