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CLOVER

2017-05-21

Java Day Tokyo 2017で #Java三銃士 のパネルディスカッションに出てきました #JavaDayTokyo

グランドプリンスホテル新高輪 国際館パミールで開催された、Java Day Tokyo 2017に参加してきました。

Java Day Tokyo 2017|日本オラクル

Java Day Tokyoには去年初めて参加したのですが、今年は…なぜかよくわからない事態になりました。

見たセッション

今回は、こちらのセッションを見てきました。

D1-KY 「Java Day Tokyo 2017 基調講演」

Cloud、Reactive、Microservices、Java EE 8/9といろいろ出てきましたが、去年からすでに見たことがある図が
割と見受けられたり、Reactive、Microservicesの話を出したのにJava EE 8はあんまりそのあたり関係ない
みたいな感じでけっこうバラバラな印象を受けました。

Java EE 8が7月ってホントですか?

なお、このセッションで1番驚いたのは、まーやさん(@maaya8585)に気づかれないうちに発見されたことです…。



なんで後ろ姿だけでわかったんだろう…。


D1-A1 「Java 9 and Beyond: Java Renaissance in the Cloud」

実はもともと隣のD1-B1 「Java EE 8 - What's new?」を聞く予定だったのですが、受け付け時に部屋との対応が
書かれたタイムテーブルをもらえていなくて、Track-Bって書かれた場所に入ったらこのセッションだったという…。

あんまりJava SE 9の内容を追っていなかったので、ちょっと消化不良気味に聞いていました…。

D1-E2 「MicroProfileで広がるマイクロサービスの世界」

MicroProfileの簡単な紹介と、Cloud FoundryおよびOpen Shiftを使って構築したMicroProfileでのアプリケーション
デモによるセッション。

なお、デモは動画でした。

Cloud Foundryとかのコマンドや、Dockerfileの中身は見せてくれるのに、肝心のMicroProfileを使って書かれた
アプリケーション自体の説明(ランタイムはなんだったんだろう?一部はPayara MicroProfileみたいでしたが)は
ほとんどなく、このあたりとても不思議でした。

D1-B3 「Servlet 4.0 で始めるHTTP/2」

HTTP/2の紹介と、Servlet 4.0のPushBuilderを主に紹介いただいたセッション。あんまりHTTP/2を追えていないので、
このセッションはわかりやすくてとても助かりました。

PushBuilderも、けっこう興味を持てましたね。リリースされたら試してみたいです。

D1-NT 「スペシャルパネルセッション - 海外Javaコミュニティ・エンジニアは今どんな活動をしているのか?」

このセッションは、あんまり聞けていませんでした…。

時々、日本人スピーカーのところで面白いネタは拾って笑っていました。

間は

4コマ目のセッションは、準備があって聞けていません。聞いていた場合は、
D1-C4 「Java EE 開発者のための、今から取り組む Microservices 開発」を選んでいました。

5コマ目のセッションは、本来はD1-D5 「Spring Framework 5.0によるReactive Web Application」を
聞いていたはずなのですが、こちらも残念ながら聞くことができませんでした。

初登壇

なぜかよくわかりませんが、パネルディスカッションであるD1-E5「緊急開催!Java技術メモ三銃士が語るエンジニア道」に
パネリストのひとりとして参加してきました。

登壇したのは、次の4人。

モデレーター:いとうちひろさん(いとうちひろ(Chihiro Ito)(@chiroito)さん | Twitter

パネリスト(Java技術メモ三銃士):

この3名のことを、Java技術メモ三銃士というらしいです。

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パネリスト+モデレーターの4名で、Twitterで募集した質問をもとにして、パネリストが答えていくという形式でのセッションとなりました。

というか、なんと豪華なメンバー…。自分、ホントにここにいていいのかなと何度も思いました…。

なお、これが自分にとっては初めての登壇です。

ここからは、自分が答えた内容を簡単にまとめていこうと思います。

自己紹介

自己紹介は、こんな感じにしました。

  • 都内SIer勤務
  • Javaを使った開発の仕事をしている
  • フレームワークの選定や、共通処理の実装、ミドルウェアのインストール、設定などをする、開発チームのいわゆる基盤屋さん

  • ブログは2011年から開始
  • 名前はいろいろ変わって、現在の名前は「CLOVER」

  • 扱っているテーマは、Javaに関するものが中心で、Scala、GroovyなどのJVM言語も扱う
  • Java EE、インメモリ・データグリッドが多め、最近はSpringが増加傾向

  • Java Day Tokyo含め、そもそも登壇自体が初めて

Q&A

ここでは、Twitterで事前に集めたQ&Aと、それに対する答えをまとめておきます。

なぜメモを書き始めたのでしょう?
  • 勉強のやり方を変えたかったから

  • それまでの勉強は、本やWebに載っていることを読んだり、書き写したりすることが中心
  • とりあえず、手は動かしたい
  • 本に書かれた情報を書き写してばかりというのは、モチベーションが維持できない
  • かといって、エンジニアとして成長するために、勉強はしておかないといけないと思う

  • 書き写すことベース+アルファをしてみたらなにか変わるのではと、他の方を真似てブログを始めてみることに

  • ブログにすると、コードのみというわけにはいかないので、書いた内容を説明する必要がある
  • いざ書こうとすると、内容が説明できない
  • 自分がわかっていないことを、自分で認識する
  • いかにわかった気になっていたかがよくわかる
  • 自分が納得して説明できるレベルになりたいと思うようになる
  • 得られた情報から、また新しいことを知りたいと思うようになる
  • 説明できるようになると、少しステップアップした感じがする

  • こうやって、自分の勉強に対する姿勢を変えていった

活動してよかったとこと、やらなくてもよかったこと、失敗したこと
  • ブログを始める前に比べると、新しいことを調べたり学んだりする時の心の障壁が下がった
  • 特に、以前はフレームワークやライブラリの中身を見ることは壁に感じていたと思う
  • 扱っているテーマが割とニッチなので、あんまり情報がなく、そういうのを知りたかったら自分が頑張るしかない
  • 積み重ねると、そこそこ頑張れるようになっていたような気がする
  • 特に他に発表などもしておらず、ブログのみの活動なのにJava Day Tokyoで声をかけていただけた
  • Hazelcastについてブログをそれなりに書いていたら、Hazelcast社に表彰された

  • やらなくてよかったということは、ほとんどない
  • 今はもう使わないかなと思うものも、選ばなくなった理由が自分の中で明確になっていればいいと思っている

  • 失敗したことは、本来の勉強と言語の勉強を混ぜたケース(コンテンツを不必要に読みづらくしたものが少々)
  • 開発で使う予定のものを先行して調べてメモにしていたら、実際の開発時にメンバーにことごとく発見された(本人と気づかれないまま)
  • 開発メンバーから挙がってくる課題に、自分のブログエントリのURLが貼られたことがあり、面と向かって「こういうことができる人を呼んでください」と言われた

活動するにあたり意識してやっている習慣
  • 5つ、習慣というか意識していることがある

  • 月に1回は、ノルマとしてなにかしら更新する
  • 気になる情報を見つけたら、とりあえずざっくり概要を掴んで候補に積み込む
  • 同じ時期に勉強するテーマをひとつに絞らない。2つか3つを持ち回す
  • 気になったライブラリなどは、更新情報をウォッチする
  • 手に余ったら深追いし過ぎない、諦める or 次以降の機会に回す

  • 継続したいので、毎月1回は更新するように目標設定
  • Twitterなどを見ていて、気になる情報があればざっくり概要をつかんで興味のあるリストに積む
  • 2つか3つのテーマを、交互に進めるように意識している
  • 一気に習熟度を上げたい時は連続して書くこともあるが、同じテーマが続いているかどうかは意識している
  • 気になったライブラリは、GitHubのwatchを使ったり、cloneしてきて更新内容をざっくり眺めている
  • 現在の自分では手に負えないと思ったら、深追いしない。わからなかったら、「わからなかった」と書いてエントリからは切り離す
  • わからなかったことを切り離した後は、それでもまだ興味があれば後日リトライ

情報を整理の仕方、調べ方
  • 割とミクロでアナログなことの積み上げ
  • まずは、オフィシャルサイトや他のWebページ、できれば日本語がよいが、情報を見てざっくり概要をつかむ
  • チュートリアルをとりあえずやって、動作環境や動きを感覚としてつかむ
  • ドキュメントの目次などをざっと見て、どういう機能があるか、どこが気になるかを見てみる
  • 気になった機能を試す。動かしたら、深堀りして中身を見たり、カスタマイズ可能なポイントがあるかどうかを確認する。必要に応じてデバッグもする
  • 追って掴んだ内容を、言葉にして書き出していく
  • 場合によっては図にする
  • 興味のある機能の分だけ、これを繰り返す
  • ブログでやっていることそのまま

会場からの質問

4つ質問に答えた時点で、なんと残り10分になってしまい、会場からの質問は2つしか受けられないことに。セッション概要に「質問を持ってきて」って
書いていたので、さすがに聞かないわけには、と。

櫻庭さん(@skrb

まさかの櫻庭さんからの質問。セッションの最初からはいらっしゃらなかったのですが、途中で入って来られた時には
めちゃくちゃビックリしました…。

「過去に自分が記事を書いた時点より、理解が進んでもっと改善できる、書き直したいなぁと思う時、過去の記事はどうしてる?」

この質問に対して…ちょっと微妙ですが、いろいろ引っ張られたところもあって、こういう回答をしてしまいました。

「書いている内容が間違っていた場合は、修正する。バージョンアップで変わってしまった場合などは、追記するか別エントリを起こしてリンクをつける。
 過去に書いた内容そのものは、その時に理解していた内容なので消さない」

めっちゃずれとる…。

これ、あとで冷静に考えると、結果はそう変わらないなーと思いました。こう答えるでしょう。

「あまり量が多くなければ追記、そうでなければ別エントリにしてリンクをつける。過去に書いた内容そのものは、その時に理解していた内容なので消さない」

伊藤さん(@itohiro73

「1回のエントリにかける時間は、どれくらいですか?」

こう答えました。

  • ブログそのものを書くのは、2〜3時間くらい
  • ブログを書く前の準備は、ケースバイケースだが2〜3時間くらい。かかる時は、数倍かかる

当日追加された質問

これは、会場で当日に追加された質問です。他の質問は事前に回答を考えていましたが、これはほぼアドリブで答えました。

エンジニアとして成長するには、どうしたらいいですか?

これは、3人を代表して自分が主担当になり、こんな回答をしました。

  • あくまで自分の例にはなるが、やっぱり勉強をすること
  • 実際に手を動かして、自分のものにしていくこと
  • そして、それを継続すること

補足としては、ひしだまさんが「アウトプットすることが重要だ」と言われていました。

舞台裏

最初に声をかけていただいたのは、4月末から5月の初頭でしたが、この時は実は1度流れました。
が、1週間前に突然復活。翌日にはJava Day Tokyo 2017のサイトに載り、発表されるに至ります。

自分には登壇経験がないのでちょっと迷いましたが、そもそも並んでいるメンバー的に、どう考えても「No」と言えない
状態に揃えられていた気がします…。

で、こういう状態だったので、準備期間がほとんどありませんでした。残り少ない時間でとりあえずQ&Aの回答を考えつつ、実際にどういう
順番で発表するとか、どの質問から答えていくかは当日の担当セッションの直前のコマで控室でやっていました。

回答していた順は、「オチ担当」とかあったりしましたよ。

一緒に出た2人の回答を聞いて

一緒に出たおふたりの回答には、とても興味がありました。opengl-8080さんは、内容はほぼ趣味っぽいことは知っていたので、自分と
けっこう近いのかな?とか勝手に思っていましたが、いろいろ驚く回答がたくさんでした。

ひしだまさんは、「あのサイト、人から言われて始めたんだ…!」とか「サイトは手作りです」など衝撃がいっぱいでした。
opengl-8080さんには、やっぱりある程度似てるなーとは思いましたが、細かさが全然違って情報の調べ方、追求に対する考え方が
ハンパなかったです。あと、エントリにかける時間もすごくて、今のSpringをテーマにしたものについては5ヶ月かけているとか…。
もうビックリです。

3人共通していたことは、あくまで趣味なので、ムリしないということでしたね。

自分が聞きたかったこと

むしろ、自分が聞きたかったこと。

このイベントを企画したの、誰よ?自分を引っ張り出したの、誰よ?

セッション中に判明したりしないかなーと思っていましたが、セッション本番の前に判明しました。

特に、セッションのあの強烈な煽り文句…なんでしょうね、ハードル上げすぎでしょう…。

やってみて

まず、Java Day Tokyo 2017の開催1週間前にいきなり入れたセッション、しかも裏番組がかなり強力だったので、人はあんまり来ないんじゃ
ないかなーとたかをくくっていました。

が、部屋を開けた時こそ人が少なめでしたが、しばらく待っていると



という事態に。部屋こそ小さめでしたが、ほぼ満席でした。しかも、最前列は見知った顔がずらっとみんなニコニコしながら並んでおり、ある意味圧巻でした…!

これだけたくさんの人がいらっしゃるとは思ってもみませんでしたね、ありがとうございます。

進行は、いとうさんのOfficeのトラブルがあったり、パネリストの間であんまりアドリブができなかったりでだいぶグダグダでしたが、
話した内容自体はそう悪い印象ではなかった?みたいです。

Twitterで「#Java三銃士」で見ると、ツイート数こそ少ないですが、ほぼそんな感じでした。

#Java三銃士 since:2017-05-17 until:2017-05-18 - Twitter検索

一方で初登壇でそれなりに緊張はしましたが、パネリストは3人いますし、こういう形式なのでどちらかというとアットホームな感じで
やれたのかな?と思っています。

それに、この4人が同時に同じセッションに立つことは、もうそうそうないんじゃないかな?という気がします。

楽しい時間を過ごせたと思います。このセッションに足を運んでくださった皆さま、そしてご一緒させていただいた
いとうちひろさん、ひしだまさん、opengl-8080さん、ありがとうございました!いい経験になりました!




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オマケ:答えなかった質問

本編で答えた質問は4つですが、あと3つ、回答を用意していました。そちらも簡単に紹介します。

活動のモチベーションの維持方法
  • Twitterなどで他の方々を見て焦る、少しでも追いつきたいと思う
  • 1度勉強を始めたことに興味を持つ、もっと掘り下げたいと思う
  • ムリしない

  • SNSやブログを見ていると、すごい人はたくさんいる
  • それを見ていて焦る
  • もっと勉強して、追いかけないとと思う

  • 勉強していくうちに、もっとたくさんものを知りたくなったし、知ったことはもっと掘り下げたいと思うようになった
  • 今は、これが意外と楽しいと思えるようになったので、続けているだけでもモチベーションがある程度維持できる

  • ムリせず自分のペースでやる
  • 毎日更新するとか、続けることが重荷になるようなところまで追い込みたくはない
  • 他の予定があったら、そっち優先

  • あまり承認欲求はないが、最近はTwitterなどで反応があるとモチベーションの向上につながる(嬉しい)
  • ただ、承認欲求が目的では、この活動は続けられないと思う。あくまで自分のため

活動する時間の捻出方法
  • 1日1時間でも2時間でも、空いた時間があればそこに突っ込む
  • 平日仕事から帰った後でも、時間があればやる
  • 他に多様な趣味があるわけでもないので、土日にそれしかしていないことも
  • 技術系の活動は、ブログのみだし
  • というか、もはやこれが趣味
  • ノルマは月に1回なのでムリのない範囲だし、他の予定があったらそちらを優先するようにしている

Javaとはどのような存在
  • ある意味、ホーム?

  • 自分が1番慣れた言語
  • 仕事でもそれ以外でも、Javaで関わってきた方々が増えてきた
  • エンジニアとしての自分の中心にいる存在

  • 依存しすぎている
  • Javaに逃げているとも
  • Java以外の課題になると、極端に解決力が落ちる
  • 他の選択肢も少しは扱えるようになるべきでは?という不安
  • ある意味、乗り越えなければならない壁

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