衝動買いをしてしまう人の特徴とそれを抑える3つの秘策
「貯金を貯めたい、節約したい・・・でもなぜかお金は貯まらない」
そんな悩みを持っている人も多いと思います。そもそもなぜ貯金や節約ができない人が多いのでしょうか?
理由はいくつかありますがその中で「ついつい衝動買いをしてしまう」という人も多いと思います。財布にお金が入っていると別に欲しくないものを買ってしまったり、買ってから後悔したり。
お金を貯めたいのであれば、まず不要な出費を減らす必要があります。そして衝動買いは明らかに“不要な出費”に該当する買い物といえるでしょう。
ではどのようにして衝動買いを抑えることができるのか?ここでその具体的な対策についてお話していきます。
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衝動買いする人の6つの特徴
人間はものやサービスをお金で買うことによって生活を送っています。そのため「人生で一度も衝動買いをしたいことがない」という人はおそらく皆無でしょう。
ですから、衝動買いをすることは決して悪いことではありません。大事なのはその金額を抑えることと「なぜ衝動買いをしてしまうのか?」という理由を把握すること。
例えば衝動解してしまった金額が1ヶ月で1,000円程度であれば、他の支出を節約すれば特に大きな問題はないでしょう。しかし衝動買いした金額が10,000円になればそれもう“無駄遣い”のレベルになります。
また、自分が衝動解してしまう理由が分からないと、いつまで経っても抑えることはできません。物事には必ず原因があるように、衝動買いをしてしまうのにもちゃんとした理由があるのです。
心理学者のイアン・ジマーマン博士は衝動買いをしてしまう一番の原因は“ストレス”だと言っています。
仕事のストレス、人間関係のストレス、生活のストレス、将来に対するストレス・・・こうしたストレスを発散する方法の1つとして衝動買いがあるのです。つまり、日頃の生活の中でストレスを溜めてしまう人ほど衝動買いをしやすいということ。
では具体的にどんな人がストレスを溜めやすいといわれているのか?一般的に次の6つの項目に該当する人はストレスが溜まりやすいと言われています。
1:社交的な人
人付き合いがいい人ほど、周囲の人の顔色を気にしたりその場を空気が壊れないよう注意している傾向があります。こうした周りへの配慮がストレスを抱える原因の1つと言われています。
他にも周りの目を気にしがちな人もストレスを溜めやすいです。「自分のこと同思っているんだろう」と自分のイメージを気にする人ほど、社交性からストレスを感じやすいそうです。
2:心配性な人
「これをしなかったらどうしよう」「あれをやったらどうだろう」と何でもかんでも不安に感じてしまう人もストレスを溜めやすい人と言えます。特に買い物においても「買っ他方が良かったのかな・・・」という感情が出てしまうため、それが衝動買いにつながってしまうのです。
こうした心配性な人の多くは、感情をうまくコントロールできません。そのため、「お金を使う」「消費する」という衝動を抑えることが出来なくなり、お金を使ってしまうようです。
3:不幸を感じている人
実は、普段からあまり幸福を感じていない人の方が、そうでない人に比べて衝動買いに走りやすい傾向があるといわれています。おそらく買い物をすることによって短時間で気分を変えられると思っているのでしょう。
特に失恋した後に「自分をリセットするため」といって衝動買いに走る人が多いようです。買い物をすることで気持ちが軽くなるのはいいですが、財布を軽くしすぎないよう注意が必要です。
4:計画性がない人
計画性がない人も衝動買いをしやすいといわれています。なぜなら「限定品」や「バーゲン」といった普段より少しでも安く買えることを知ると、ついついいらないものまで買いがちになってしまうからです。
「今」という一事だけの判断でお得かどうかを決めつけ、その先の必要性について考えないため、衝動買いに走ってしまう可能性が高くなります。ものを買う時は「本当にそれが必要なのか?」を吟味するクセをつけましょう。
5:『買い物=娯楽』と考えている人
趣味や娯楽を楽しむにはお金が必要です。しかしお金を使わないと娯楽を楽しめないかというとそんなことはありません。
衝動買いをしがちな人の多くはお金を使うことが娯楽や遊びと考えている傾向があります。買っただけで満足してしまっている人は「買うこと」に満足してしまっているため、ついついいらないものまで買ってしまいがちなので、別の楽しみを見つける努力をしてみましょう。
6:周囲の影響を受けやすい人
いつの時代にも流行やブームといったものがあります。こうした流行に敏感な人のほうがそうでない人に比べて衝動買いが多いと言われています。
流行に敏感な人は新しいものを好み、古くなったものをすぐに捨てる傾向があります。例えば服でも昨年1回しか着なかったものを「もう流行じゃないから」といって手もつけない人はその典型と言っていいでしょう。
衝動買いしてしまう人の心理
先ほど衝動買いをする人に見られる6つの特徴についてお話しします。文章にすると当たり前のように感じますが、実際に衝動買いをしている時はそんなことを微塵も思わないでしょう。
しかし、6つの特徴に合致しながらも衝動買いをしない人も中にはいます。なぜなら衝動買いとは次の2つの心理状態の時に起こりやすいといわれているからです。
その心理状態とは
1)自分の価値を上げたいという気持ちが高くなった時
2)気分が高揚して素晴らしいことが起こりそうな気がする時
1)になってしまうきっかけは仕事や生活などですごく嫌なことがあったり、不当な扱いをされたり、理想と現実のギャップへのストレスがあると「自分を素晴らしくしたい!」という欲求が強くなります。
こうした心理が、いつもよりグレードの高いものを買ってしまったり、ついついいらないものを勢いで買ってしまうことにつながるのです。つまり日頃溜めこんだストレスが「自分を変えたい」という欲求に変換され、その欲求を満たす方法として“買い物”をすることが衝動買いにつながるのです。
また2)の場合は別名「気分一致効果」とも言います。
例えばスポーツをテレビで見ていると間にCMは流れます。普段テレビを見ていても別になんともないのですが、スポーツを見ている時(特に自分が応援しているチームが買っている時)のCMはなぜか「これほしい!」と思ってしまうことってありませんか?
こうした気分が高ぶっている時に見るCMがとても良い商品に見えることをマーケティング用語で「気分一致効果」と言います。そしてこの気分一致効果は消費者からすれば衝動買いを引き起こす可能性が高くなる効果なのです。
以上のような心理状態になった時、人はついついものを買ってしまう傾向にあります。しかし心理状態が「買いたい」「ほしい」と思ったからといってすぐに衝動買いに走るわけではありません。
ここからさらに4つの環境のうちどれかが揃うと、衝動買いをしてしまう可能性がぐっと高くなります。その4つの環境とは「値ごろ感」「正当性」「買いやすさ」「限定性・希少性」です。
1:値ごろ感
いかに消費者が「ほしい」と思ったものがあっても、そのものに対する価値が販売価格よりも低かったら購入に至りません。ものの価値に対して価格が安くなった時、初めて人は購入するかどうかを検討するのですから。
つまり、自分が欲しいと思っている商品に対して「安い」と感じる価格で売られていた時に衝動買いに走ってしまう・・・というわけです。
ちなみにここでいう価値と価格の比較はあくまでもその人の価値との比較ですから実際の価格が高くても関係ありません。50万円のものを「安い!」と言って買ってしまう人は、その人がその商品に対する価値が50万円以上と感じているからです。
2:ものを買う正当性
ものを買う正当性とはお金を払ってでもその商品を買わなければならない理由のことを指します。例えばコンビニでおにぎりを買う時も「お腹が減ったから」「おいしそうだから」という理由があるからだと思います。
人が買い物をする時は、なにかしら理由があるからに他なりません。必要性、利便性などさまざまな理由がありますが、衝動買いをする場合は非常に主観的な理由が多いです。
「自分へのご褒美」「運命を感じた」といった理由も、買い物をする十分な口実になります。こうした自分の中にある“買い物をする理由”が衝動買いを後押しすることになります。
3:買いやすさ
買いやすさとは、ものを買うまでの手順の少なさや難易度のことです。この買いやすさが簡単であればあるほど販売者としては買ってもらいやすくなるのです。
例えば同じ商品を買う時も、わざわざ契約書に名前や住所を書いてハンコを押さないと買えないお店とレジに持って行ってお金を支払うだけで買えるお店とでは、明らかに後者のお店の方がよく売れるはずです。
「クリックするだけ」「電話1本で」「金利手数料無料」などと言った文句が多いのは、消費者に買いやすさをアピールするためでもあり、こうした言葉が衝動買いをしてしまう引き金にもなるのです。
4:限定性・希少性
買い物をしていると「残りあとわずか!」「今だけのセールです!」と言った言葉を目にしないことはないでしょう。こうして残り時間が少ないことを煽られると消費者は冷静な判断が難しくなってしまう傾向があるのです。
買おうかどうか迷っている時に「あと少しで売り切れですよ~」といったらとりあえず買ってしまうってことはありませんか?こうした言葉に乗せられてしまうと衝動買いしてしまいます。
また期限だけでなく“数”の限定でも同じような気持ちになります。「限定品残り○つ」とか「再販売はありません」と言った言葉で購買意欲をそそられる人もいますが、そういった人も衝動買いをしやすい人なので、注意が必要です。
衝動買いを抑えるためにすべきこと
その時の心理状態や環境が合致すると衝動買いをする可能性は一気に高くなります。つまり、衝動買いしやすい心理状態にならないか、もしくは衝動買いしそうな環境に身を置かなければ無駄な買い物をせずに済みます。
ですが、人の心理やストレスやその時起きた出来事などによって大きく変わります。そのため、万が一「衝動買いしやすい心理状態」になっても、それを抑えるための工夫をすることが余計な買い物をしない秘訣ではないでしょうか。
買い物をすることによって、ストレスを発散することができます。しかしその発散方法を続けているとお金がどんどんと無くなってしまいます。
そうならないためにも、極力衝動買いをなくすよう改善をしていかなければいけません。では具体的にどのようにすれば衝動買いをしなくなるのか?
結論から言えば衝動買いによる支出をゼロに抑えることはできません。なぜなら人間は不完全な生き物であり、どれだけ徹底しても1円も無駄遣いしないことなどできないからです。
そのため“無駄遣いをゼロにする”のではなく“最小限にとどめる”ことを心掛けること。それが衝動買いを抑えるための基本的な考え方です。
では具体的にどうすれば抑えられるのか?最も効果的と言われている方法は次の3つ。
1:財布にお金を入れない
2:趣味を持ちそれに没頭する
3:近い将来にお金を使う予定を入れる
です。
1:財布にお金を入れない
衝動買いをするにはお金がないとできません。だったら最初から財布にお金をいれなければ、買い物をしたくてもできない状態を作り出すことができます。
とはいっても、お金がゼロだと仕事や生活に支障がでてしまうため、多少のお金は持ち歩くようにしましょう。仕事や生活スタイルにもよりますが最初は1万円以内にとどめておくといいでしょう。
もちろん、クレジットカードやキャッシュカードと言ったお金がなくても買い物ができるようなものは財布から抜き取っておくこと。こうすれば、いざほしいものがあってもすぐに買えなくなるため「欲しい!」と思ってから購入するまで時間を作ることができます。
この時間が感情的な気持ちを静め「本当に必要なのか?」を冷静に考える機会になります。それで結論が変わらないのであれば“本当に必要なもの”として買えばいいでしょう。
2:趣味に没頭する
お金を使うためにはお店やインターネットの通販サイトを見る必要があります。ということは、お店に行ったりインターネットをする時間を別のことにあてることができれば、衝動買いをする機会は必然的に減る・・・ということ。
その中でも趣味に没頭するのは、衝動買いを抑えるには効果的です。余計ない出費をすることなく楽しむことができるため、日頃のストレス発散にもなります。
特に読書やゲームやDVD鑑賞といった趣味であれば、趣味を楽しむための費用もたかが知れています。また事務などに行って汗を流すのもリフレッシュできるうえに健康管理にも役立ちますので、特にこれと言った趣味がない人はこういうのからやってみてください。
3:近い将来にお金を使う予定を入れる
例えば来月旅行に行くとか欲しいものがあってそれを買おうとすると「その時までお金を取っておこう」という気持ちが生まれます。この気持ちが衝動買いしたくなる欲求を抑え込んでくれるのです。
衝動買いしてしまったものの多くは、買った後に「なんで買ったんだろう」と後悔します。つまり、買ったものにたいして後悔さえしなければそれは衝動買いではなく、娯楽費や事項投資という名目に変わるのです。
このように、お金の使い道をうまくコントロールすることによって、無駄な出費を避けることができます。使う時はしっかり使い、中途半端な遣い方は極力控える・・・これが衝動買いを抑えるための賢いお金の使い方なのです。
大事なのは「衝動買いをなくそう」という気持ち
先ほども言いましたが、衝動買いを完全になくすことはできません。スーパーやコンビニなどでついつい飲み物やお菓子を買ってしまうことは誰にだってあります。
ですから、細かい無駄遣いや衝動買いをしても自分を責めたりする必要はありません。大事なのはこうした細かい衝動買いを“できるだけ”少なくするよう心掛けること。
もし衝動買いをして後悔したのであれば、なぜ後悔したのか?どうしてこれを買ってしまったのかを自分に問いただしてみてください。そしてその時出た答えを元に「もう二度と同じような失敗をしないでおこう」と自分の買い物ルールに追加する。
これを繰り返すことによって、衝動買いによる支出は最小限に抑えることができるでしょう。
手法やノウハウも大事ですが、衝動買いをなくすには「無駄遣いを減らそう」という強い気持ちをもって生活することが最も大事です。そしてもし、衝動買いしてしまったのであれば、後悔を反省に替えて明日に進むこと。
それができれば、必ず衝動買いをしっかり抑えることができるようになるでしょう。
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