昨日5月20には小学3年生の娘の運動会。
快晴。
娘は2週間前からワクワク大興奮。
私もカメラなどを完ぺきに調整し、準備万端。3人目の子供になればさすがに慣れる。

が、お弁当を食べているときに市内アナウンス。

「光化学スモッグ注意報が出されました。出来るだけ外出を控えましょう」

なんと、そのまま運動会中止。
午後の、みんなが一番期待しているダンスやリレーが全部中止。一生懸命練習してきた内容が全部ストップ。

子供たちは困惑顔。残念がる子供も多数。
が、光化学スモッグって…本当にどうなのか。

光化学スモッグは1970年の東京都内の学校で集団の光化学スモッグによる健康被害症例が報じられたことにより社会問題化。
大気汚染問題の一環なので1970年台をピークに年々改善されていっている。

症状はWikipediaによると

目がチカチカする、異物感、流涙、痛み
喉の痛み、咳
皮膚の発赤
手足のしびれ(重症例)
めまい・頭痛・発熱(重症例)
呼吸が苦しい、呼吸困難(重症例)
嘔吐(重症例)
意識障害(重症例)

など、というのだが…正直言って1975年生まれの私の経験では

過剰すぎるだろ

が正直な感想。症状が出て相談があるなら中止も分かるが、何でもかんでも一律に「全部やめとけ」は果たしてそれが正しい対応なのか、と疑問に思う。

もちろん、うちの小学校が悪いわけでもなんでもなく、これらは学校のガイドラインに定められており、本音で言えば先生方も当然そのままやりたかったことだろう。が、決まっているのでやむを得ず中止にした、というのが正解。

身体が弱い生徒に配慮することは当然とても大切なこと。
思いやりを持つなと言っているわけでは絶対にない。
しかし、今よりもはるかにスモッグが深刻だった我々の子供時代、光化学スモッグですよ、という事でもし運動会が中止になったら大バッシングだったはず。

子供をあまやかすな!とでも言われたかもしれない。

正しいのは何でもかんでも「中止」にして蓋をする行為は「教育委員会の責任回避」以外なにものでもなく、出来るだけやる方向で、出来るだけ努力する方向で【工夫する】ことなのではないか?

昨日も、日焼けなどに注意し、グランドに出ている子供たち以外は木陰などで直射日光から避けるなどの工夫で十分に対応出来たような範囲ではないかと思う。

それらの【工夫】を思考停止して全くせずに、はい、注意報です、はい全部やめときましょう、という姿勢が「教育」のあるべき姿なのか、少しだけ疑問に思った。

少なくとも私の娘は
「みんな全然平気だったのになぁ…」
と残念がっていたことだけは事実である。これら小学生の疑問に、教育委員会はちゃんと答えられるのだろうか?

20年後の日本ではクーラーの効いてない場所には全部外出してはいけない状態にでもなるのだろうか。