先に言っとく!!4歳の息子は自閉症スペクトラムです。
この前とんでもない美容師さんと出会いました。「うちの子女の子だし、自閉症じゃなくて良かった〜」って言ってました。
「自閉症とか大変ですよね〜」
初めて行った美容院のシャンプー台にて。30代の女性の美容師さんでした。
美容院(以下、美)「お子さんいますか?」
chantam「います」
美「男の子ですか?女の子ですか?」
chantam「4歳の男の子です」
美「私も2歳の娘がいるんですよー」
chantam「そうなんですね〜」
美「私の友達の子供が4歳で自閉症らしくて」
chantam「(いきなり何の話やねん)」
注 : ()内は私の心の声
美「育てるのすごい大変そうで〜」
chantam「・・・ソウデスカ」
美「自閉症とかって大変ですよね〜」
お、おぅ・・・なんといいますか・・・
ここは心を無にして。
究極奥義「へー」と「そうなんですね」で乗り切るしかない!!
chantam「そうなんですね〜」
美「サッカーとかチームプレイのスポーツをさせると自閉症が良くなるらしくて、私の友達も子供にサッカー習わせるらしいんですよ〜」
chantam「(は?!)へー」
美「お子さん、どんな感じですか?」
chantam「え?(なにが?)」
美「男の子だと自閉症とか心配じゃないですか?」
chantam「そうですね〜」
美「うちは女の子なんで自閉症とか心配なくて良かったなぁ〜と思って〜〜」
chantam「(ぽかーん・・)へー」
美「笑わないらしいですよ、自閉症って」
chantam「ソーナンデスネー」
・・・・・・・・・・・・・
イマイチ盛り上がらないと察知したのか、ここで会話は終わりました。
つまらない会話を乗り切る究極奥義、皆さんも会話に困ったときは、「へー」と「そうですねー」おすすめ!!
他には
「そうですかー」
「ふーん」
「はー」
「なるほどー」
「ですねー」
などがありますよ。つまらない話で会話をしたくないときなどに使ってみてください。コツは感情を込めずに棒読みで!関わりたくないママ友との会話にもおすすめ。
では、話を戻します。
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ツッコミどころ満載すぎない?
いやいやいや、確かに発達障害は女の子より男の子の方が多いけど。
それよりも、初対面の人に話す内容か?!
美容師さんって接客業だから、お話が楽しい人も多いのに、トンデモな美容師さんに当たってしまいましたよ。
世の中ってこわい。無知ってこわい。
発達障害の一人歩き
ネットを見ても、この美容師さんにしても『発達障害』や『自閉症』という言葉は知っていても、中身を知らない人は多いのだと感じます。
なんというか、障害名だけ一人歩き状態です。
確かに私も息子が発達障害じゃなかったら、発達障害の中身は知らないままかもしれません。でもこの美容師さんのように、初対面の人に、「うちの子自閉症じゃなくて良かった」とかは決して言いませんけど。
見た目に分からない障害だからこそ、理解されにくいのは仕方ないと諦めるしかないのでしょうか。
発達障害という言葉の一人歩きの危険
『発達障害という言葉』がメジャーになった事で、発達障害者へ理解をしてくださる人が増えたり、支援の場が増えたりと良い面もあります。
しかし、言葉の一人歩きのせいで、例えば育児中のママが我が子の行動を過剰に心配し過ぎたり、薄い知識で気軽に発達障害について語り、結果、誰かが傷つく場面も増えるのでは?と思いました。
発達障害の難しさ
ADHD・自閉症(スペクトラム)・学習障害など発達障害にも種類があって、さらに愛着障害など発達障害の特性に似た部分を持つ心の病気もあります。見極めるのは困難です。
例えば『自閉症スペクトラム』と同じ診断名でも、個人個人は全く違います。息子が通っている園には自閉症スペクトラムと診断されている子供が複数いますが、みんな違います。
息子の場合『自閉症スペクトラムで、いわゆるアスペルガーの要素が強くて、ギフテッド2Eも当てはまります。』と担当医の言葉です。
全く、なんのこっちゃ!ですよね。
※ギフテッド2Eについてはこちらに詳しく書いています↓
ある程度共通する目立った特性があって発達障害だと診断されても、程度が違ったり、こだわりの対象が違ったり、さらには元々の性格も違うので、とにかくみんな違うのです。
中身を理解する事は、とても難しいです。
じゃあ発達障害を理解するってどうすれば良いのだろう?
発達障害の人が身近にいたら、関わるのをためらってしまうかもしれません。もし発達障害という言葉だけしか知らなかったら、ためらうのも当然です。まだまだ発達障害に「良いイメージ」はないからです。怖い、大変そう、わけ分からない、と思うのも仕方がないですし、事実「個性」では片付かないこともあると考えています。でも少しでも「知る」とまた違った見え方が出来ます。
もし身近に発達障害の人がいた場合、診断名にはこだわらず、
「何が苦手なのかな?」
「本人のペースがあるんだな」
と、こんな風に配慮してくださったり、見守ってくださる方が増えたらありがたいと私は思います。
息子はまだ4歳なので、支援も手厚く、発達障害に理解のある有難い環境にいます。しかしこの手厚い支援の中にずっと居るわけにはいかないのも分かっています。親としては、これから先の事を考えると、やはり不安が大きいです。
まとめ
後半、真面目に語りましたが、とにかくトンデモ美容師さんのお話でした。
まだまだ理解度は低いのか・・・と、ショックと衝撃を受けたエピソードでした。
それにしてもこの美容師さん、ちょっとねぇ。
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