登録日
:2016/08/17 (水) 13:40:42
更新日
:
2017/04/24 Mon 23:40:06
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:約 8 分で読めます
異世界モノとは、狭義やアニヲタなどの認識上は「読者のいる地球とは別の世界に移行する主人公の物語」を指す。
字面に反して狭義の「異世界モノ」には「現代地球の視点を持つ人物が一切登場せず、別の常識が支配する日常をひたすら描く」作品は含まれない。
それは「ハイ・ファンタジー」という別分類に入るらしい。
ここでは広義の概念的意味も含めて記述する。
◆「異世界」とは?
実はこれ、ものすごく広く取れば「異なる環境」であるとも言えなくはない。
ALDNOAH.ZEROの元ネタである「火星のプリンセス」(1917)は
「南軍の騎兵隊大尉ジョン・カーターの意識が火星に転移して、現地の火星人と戦ったり、王女のデジャー・ソリスとラブロマンスしたりする」という物語。
場所は同じ太陽系内の惑星だが、性質はファンタジー異世界転移モノと極めて類似していると言える。
また「低重力惑星ゆえに無双できる」という、下記のMARやドラえもんのネタの祖先でもある。
ちなみにwikipedia本家では上記は「惑星冒険もの」と呼称されていると記載があり
剣と魔法のファンタジーとは細かく識別されている一方、初期の路線(つまり元来の惑星冒険もの)を模倣したものが
「剣と魔法」をもじった「剣と惑星もの」、「ホースオペラもの」をもじった、
「スペースオペラもの」というサブジャンルとして呼ばれるようになっていったなど、「剣と魔法のファンタジー」との類似性も指摘されている。
ソードアート・オンラインはゲームの世界で、この世界は現実の人間が作成したプログラムである。
だが「はてしない物語」や
ふしぎ遊戯は「現実に存在する本」の中に入る作品で、
ドラえもんにも「絵本入りこみぐつ」を用いた
ドラえもん のび太のドラビアンナイトが存在する。
(ちなみにSAOは無印1巻のアインクラッドでは「現地知性体」は1人なので微妙なところだが、
プログレッシブなどの派生においては高度な反応を持つNPC集団が存在している)
「本の中の世界」は「誰かが書いたもの」だから「異世界」ではないのか否か。本の住人の心とソースコードとの違いとは一体……。
こう考え始めると、案外識別は困難であることが分かるだろう。
きさらぎ駅も「異なる環境」には違いないと思われるのだが、
そう断定するには証拠が少なすぎるのに加えて文明・文化自体は現代日本と違わないことが少ない材料から推測できるのでここで言う「異世界」に分類することは少ない。
◆異世界=異環境≒活躍・無双
異なる環境であるという事は、それをネタにしてキャラクターを活躍させやすいという点はある。
例えば異世界モノのネタの一部には「現代知識無双」というものがある。
これはファンタジー系異世界に現代の技術などの知識を持ち込み、主人公が崇められるというもの。
だが同じような設定のネタは、既に1889年にマーク・トウェインが「アーサー王宮廷のコネチカット・ヤンキー」という作品に書いている。
本作は(小説が書かれた当時の)現代アメリカ人技師が昔のイギリスで知識無双という物語である。
最近の日本で言うと医者が幕末頃にタイムスリップする「JIN-仁-」や料理人が戦国に行く「
信長のシェフ」も構造的には類似している。
まあ彼らは割とお上につかまったり無茶振りされたりするが……。
イギリスでは「アウトランダー」という作品も大体同じで、1945年に看護婦だった主人公が1743年スコットランドに転移する。
そして権力者に「能力利用したろ!」と軟禁食らったり。
ドラえもん本編にはのび太が「マッチやラジオを原始時代に持ち込んで崇められよう」と「過去に戻る」エピソードがあり、
仮想戦記にも「戦争の推移の知識を持ち込んで〜」といったものがある。
これらは
過去改変モノや
タイムスリップモノと識別されるが、前述のように「異世界での現代知識無双」との相違点は?と言えばガワの部分が結構大きく、
前述の「火星のプリンセス」にも野蛮な火星人に主人公が知性で優位に立つシーンがある。
こうしたものは映画の世界では「白人酋長モノ」と称されるらしい。
これは技術レベルが低い(という設定の)「ジャングル奥地などの未開の蛮族」に銃など「文明の利器」を見せて神や偉人と崇められ酋長に……という物語である。
知識や技術を用いないパターンとしては、安西信行の漫画
MARには「メルヘン世界の方が低重力なので主人公が強い」という描写が序盤にある。
(前述の通り「火星のプリンセス」に同じ)
同じネタはドラ本編にもあり、「宇宙救命ボート」で行った先の星では低重力での開発品ゆえ銃弾がポップコーン並にもろく、ドラえもんやのび太の肉体描写は
スーパーマン状態である(もっとも、129.3馬力という怪力を誇るドラえもんは本来なら地球上でも同様の活躍が出来るはずだが)。
また劇場版の「宇宙開拓史」や、その元となった「ベソとこたつと宇宙船」という話も同じく「行った先の遠くの星の方が低重力なので〜」である。
また『
魔法騎士レイアース』・『ブレイブ・ストーリー』等の様に「異世界から来た人間しか使えない力がある」とされることもよくある。
但し上に例として挙げた作品等では背景にとんでもない裏事情があり、単なる「無双」・「勇者もの」にはなっていないが。
(「火星のプリンセス」でも重力の違いのみでなく、火星人の間で使われている読心術に関して、
「主人公は火星人から学んだ読心術で他人の心を読めるが、他の火星人は地球人である主人公の心をうまく読めない」という優位性を持っていた)
変則的な例では『
魔法使いハウルと火の悪魔』のハウルとサリマンがおり、彼らは魔法のない「ウェールズ」の出身ながら異世界で魔術師をしていた。
そのため主人公のソフィーが「ウェールズ」を訪れる逆パターンが描かれた。
また『魔法少女リリカルなのは』シリーズの
高町なのは・
八神はやては、
「現代日本に来た異世界人に魔法を学び高い適性を発揮、スキルを活かして異世界移住・就職」という経緯を辿っている。
但し舞台が異世界ミッドチルダの『
魔法少女リリカルなのはStrikerS』以降の作品では、強い地球人がいてもメインが異世界出身者なためあまり「異世界モノ」とは扱われていないし、実際の描写も魔法関係を除けば「月が二つあるのが当然」「成人年齢が違う」など、なのはやはやてがいた世界との違いが軽く説明された程度であった(この辺は後に後続作品・番外作品で掘り下げられた)。
また新井素子の『扉をあけて』の様に「現代人ながら異能者」なんてキャラが異世界に移動するケースもある。
こうして見ると「異世界モノ」と「無双(活躍)」はジャンルとしての関連性が古くからあり、小さくないものであると言える。
もっとも異なる環境で主人公のスキルが活かされる場があるからといって、それは主人公無双を簡単に許すという意味でもない。
前述の作品で言うと、
主人公はユニークスキルを持ち活躍はするがSAOで一番チート(文字通り)なのは
カヤバーンだし、
ドラえもんでは本編の実銃弾こそポップコーン扱いだったが、宇宙開拓史で光線銃を用いるプロの殺し屋ギラーミンには一切雑魚描写がない。
平和な現代日本では役に立たない銃スキルを活用する
のび太も、ドリームガンとドラミの補助があった本編における西部の話と違ってこのシーンは無双ではなくガチの撃ち合いである。
現代兵器を持ち込んで・・・の場合は補給問題が触れられることも多くなってきただろうか。
白人酋長モノにも「日食を予言して太陽を神と見る蛮族をビビらせる」というネタに「え?日食?知ってるけど」(マヤ文明並の計算力)という作品もあるとか。
コネチカット・ヤンキーなど黎明期の作品が普通に無双している(マーリンが敵になったりはするが)事を考えると、
むしろ近年こそ「単純に活躍させるだけじゃなあ」という意見を持つ読者と、それに対応したギミックや反応を考える作者が増えた時代ではないだろうかと思われる。
◆異世界≒だいたい「人」がいるっぽい
異世界モノらしさ、を定義づけるファクターとしてもう一つあるのは、
恐らく「友好的で、かつ主人公グループではない集団などが存在する」ことであろうと思われる。
これは逆説的に
無人島モノを見てみると分かる。
アニメ「無人惑星サヴァイヴ」は上述のように「別の惑星で高度技術を用いる」要素がある話だが「火星のプリンセス」のような異世界モノらしさは薄い。
これはなぜかと言えば、個体では現地宇宙人もいるが集落レベルの知性体は現地にいないからである。
このため「神のように崇められる」どころか「集団の一部として称賛される」という要素すらなく、物語の大半は漂流した学校の身内の描写になっている。
また三悪人的な連中は出てくるが、こいつらもやはりただの漂流者でしかも敵である。
これの類似例としては小説『突変』があり、「地域レベルで異世界『裏地球』との転移・交換が頻発する地球」という設定ながら、
「裏地球」に知的生命体がいないため、登場人物たちが出会うのは「先に転移していた元の世界の人々」と「異世界の動植物」だけというサバイバルものに近い作りになっている。
これを置き換えて考えてみると
主人公はファンタジーの世界へ転移してしまった! 言葉の通じるエルフ? ドワーフ? いないよ。偶然近くにいた強盗はどっかにいるはず。
ウガウガ言うゴブリンとかトロールとかオンリーの世界で、モンスターを殺して剥いで食べながら強盗を警戒するだけのサバイバルが、今始まる……!
舞台設定だけは紛れもない異世界である。が、こんな作品が世にいくつもあるだろうか?
少なくとも火星のプリンセス≒宇宙開拓史≒MARのように、SFや宇宙モノと一定の共通性や互換性のあるファンタジー作品の例は少ないと考えられる。
楳図かずおの
漂流教室は十五少年漂流記などのサバイバルものに近いと言われるが、集団を持ち知性や文化もある「未来人」と称する生物が出る。
が、彼らは敵対的であるし、また学校にいた大人の関係者の中には子供たちを支配しようとしたり、殺しに来る「敵」もいる。
一方「学校単位で転移する」という設定だけは同じ
長谷川裕一のファンタジー異世界モノである「ダイ・ソード」では、明確に友好的な現地の住人が登場する。
最近映画化された小説「火星の人」はハードSFのサバイバルもので、ほとんどが主人公の一人称で綴られる。
これに対してNHKアニメの
バーチャル三部作は、SF設定こそガチで太陽系内が舞台だが、爬虫人類や「エウロパ人」などの知性体がおり、中には友好的な種族もいる。
そのため性質的には異世界モノに近い面がある。
(「ジーンダイバー」のティル・二ー・ノグなどはレギュラーメンバーの獣人騎士キャラである。設定はカッチリとあるが)
「サハラ 死の砂漠を脱出せよ」は、広大な砂漠に墜落した飛行機に乗っていた者たちが脱出を試みる様を描いたサバイバルものである。
漫画「王家の紋章」は、古代エジプト文明の学者を父に持つ少女が古代エジプトにタイムスリップさせられ、
その知識を用いて現地の王などに保護やら恨みやらを受けつつ生き残っていく物語。
映画「アナコンダ」などは巨大蛇の出るジャングルで狩りやジャングル・クルーズに来た客が蛇と戦うパニックものでありサバイバル系だが、
これがジャングル奥地の部族に対して銃を用いて云々し始めると前述の「白人酋長もの」となる。
このように比較してみると、全般的に「主人公(ら単一グループ)vs敵対的な周囲」というだけでは根本的に「サバイバルもの」の性質が強くなりすぎるのだろうと思われる。
トウェインやバロウズの描いた「異世界(環境)での無双・活躍」のようなイメージを「異世界でサバイバルしている」作品に対して読者も作者も共有している感じは見受けにくい。
要するに「主人公に対して友好的なものと敵対的なもの」の両者を以て「世界」があるとでも言うべきだろうか?
敵対的性質オンリーの場合、知性体がいてもそれは「動く障害物」であり「生きるために対策すべき邪魔者」となる。
その中で主人公グループの方針対立による内ゲバが起きたり、その解決のために交渉を試みたり・・・(この辺はだいたい漂流教室に見られる)
こういうひたすら生きるための努力にフォーカスされると「異世界性」というものがどうしても希薄になるのだろうと思われる。
とはいえ異世界を旅するという作品もなくはないし、藤子Fの短編「みどりの守り神」では、
知性体ではないが動物の治療や食事に役立つようになっている植物が出て異世界感を持っていると言えなくもない。
この辺りはやはり描写の重心の問題もあるのだろう。
「人」がいない作品もなくはないけど関係はあんまり無い
「主人公が異郷に独り生き、そして異物であると気づいたり変質して低い地位で生きる」といった物語もなくはない。
ただしこれらは前述したような、明らかに「火星のプリンセス」のフォロワーであると思われる設定を含んだ作品等と違い、
異世界モノとの互換性が薄かったりフォロワー数が多くないという面がある。
小説「家畜人ヤプー」は未来の白人至上主義社会に連れ去られた主人公が、庶民階級の白人や奴隷である黒人といった「ヒト」以下の「ヤプー」として扱われ、
一緒に浚われた白人の恋人に捨てられたリ、去勢されたりして、最後にはその社会の最底辺を支え元恋人に使われる家畜として馴致される事を選ぶ物語である。
が、本作は作者が戦争体験によって覚醒した強烈なマゾヒズムを根底に置いている。
そのため「ガリヴァー旅行記」の用語を元に「ヤプー」等の名を作りをネタにはしているし、物語構造的な類似性もある。
またタイムマシンが絡むため、時間移動系の異世界寄り作品に近い面はある。だが異世界モノへの揶揄や皮肉と思われる性質は見受けにくい。
例えば主人公が一度は勇者的な地位や力を手に入れたと思ったら・・・といったような上げて落とす事がない。主人公はひたすら畜生へと落ちていくのみである。
ちなみに、本作のあだ名は「戦後最大の奇書」(
ドグラ・マグラ等の三大奇書は戦前の本) フォロワー……?。
リチャード・マシスンの「地球最後の男」(1964)は、原作及びその忠実なフォロワー作品である藤子Fの短編「流血鬼」においては
主人公が「自身が新しい世界の構造においては異端で、自身の攻撃してきた者は自身に恐怖していた普通の民であると気づく」という描写がある。
要するにモンスターだと思って殴ってたの、その世界のただの”一般人”なんだよね……という。
そして、主人公絡みのオチ等は違うが「価値観の変容」といった主題はそのままである。
(一応どちらの作品でも友好的なヒロインはいるが、受け手の価値観において賞賛すべき活躍と言えるものはない)
しかし71年版や2007年の映画での一般公開版などでは「旧人類にとっての英雄として死ぬ」という活躍と言える要素がある。
このためこの作品もやはり、あまり原作に忠実な面も含んだフォロワーと言える作品はない。
バイオハザード等にシチュエーションが似ている点はあるが、主人公の立ち位置含め近いのは2007年の映画「アイ・アム・レジェンド」の公開版の内容であろう。
(本来のテーマに沿ってバイオで言えば「ゾンビキルしてたら善良なゾンビたちがマジビビリして”友達を殺すな!”と攻撃してきている」ような環境)
◆異世界と活躍の関係性
恐らくは前述の性質がゆえに「異世界モノ」には「活躍モノ」のファクターが混じりやすいのだろうと思われる。
それは異世界の友好的存在との交流を描くものであり、故に異世界モノを異世界モノたらしめるための不可欠な一面であるからだ。
ネットでは「異世界に行ったのにすぐ言葉が通じるのはなあ」という否定意見がある。
しかしこれもまた、前述のように考えてみれば読者の理解が求められる部分である。
言語学ガチ勢などが本気で言葉を習得するまでの物語、カタコトが通じるようになり徐々に友人などが出来て・・・
という作品があれば、それは立派な異世界モノだろう。だがそればかり掘り下げようとしたら
異世界モノ=言語学モノになってしまう。
そうなれば「
トールキン得にしかならないだろ!いい加減にしろ!」と他の読者がキレ出すのは間違いない。
故に言語の超速理解や翻訳前提が多いことにも「仕方ないね」「突っ込んではいけない」「
こまけぇことはいいんだよ」の精神がある程度は必要なのだ。
文字は読めなくて何かのネタになる、という展開などもあるので作者たちも考えていないばかりではないはずである。
具体例としてはTRPG『異界戦記カオスフレア』で、「異世界からの来訪者がやたら多い世界なので、世界を覆う『結界』に自動翻訳機能がついている」として言語問題を解決、
また「『結界』がおかしくなると言葉が大変だよ?」(翻訳機ある来訪者も多いけどね)と言う話もしたことがある。
他には、漫画「ドリフターズ」では『先に来訪していた人物が日本語↔現地語のほんやくコンニャク的なのを作っていた』という形で解決が図られている。
…もっともこの作品では「なんとか現地の言葉を覚えた」方式で意思疎通していた人もいるけど。
「異環境での活躍」は「
俺TUEEE」的になりかねない要素を孕んでいるところがある。
「白人酋長モノ」は正にそうした点を批判されているものであり、オタ文化に限った事ではない宿痾である。
しかしこれらの作品全てがそのような性質を持つと見るのも早計である。
岩明均の漫画「ヒストリエ」では、主人公が文化を教え指揮する村に攻め入った敵将が、
「貴様ら蛮族はこのような詩も知らんのだろう!」と言うと「知ってるよ、○○だろ?」と作者名を言い返されて驚愕するシーンがある。
前述の「日食? 知ってる知ってる(マヤ並感)」のようなもので、本当に知性や文化性が低レベルなら覚えようとすらしない、
覚えられないだろうが村人はごく普通に返答でき、知らんだろうと言った側の傲慢さと間抜けさが浮き彫りになっているシーンである。
また先発作品な『船乗りクプクプの冒険』で、ある人物が「これが現代の技術だ!」とやったら、
「いや、自分ら科学力有るけどあえて原始的に暮らしてるだけなんで」とそれ以上の技術でやりこめられた。
上述した
ノーゲーム・ノーライフでも(内政/NAISEIするのが主眼の作品ではないとはいえ)、
知識は供与するが具体的なところは元からいる官僚に任せた方がいいだろうと言っていたりする。
部活モノなどの文脈に近いが、
ガールズ&パンツァーでは転校先で戦車道の強者は
西住みほだけである。
が、裏を返せば操縦手としての才能を見せた冷泉麻子は「戦車に関する興味・関心・努力等と一切関係がない」のに「有能な者」であり、
主人公の教えによって開花した弟子とか、そういう上下の性質が全くないと言える。
このように、渡来者の主人公が現地の「無能な」「蛮族の」人間に何かを与えて「すげー!」と言われるだけで、さすが主人公というような描写の作品ばかりではないとは言える。
逆になろう系などネット界隈では「召喚勇者に適当にモノを与えて魔王に特攻させよう」といった悪辣な王なども結構出ていたりする。
彼らが敵として無能なまま狩られる(カタルシスの道具でしかない)ケースもあるが「惰弱な現地人にただ崇拝される強者」という所へのメタではあると言える。
聖戦士ダンバインのアの国のドレイクなどは、こうした「渡来した者=頼ったり崇めるべき力ではなく道具」という立場をとった者の古い例。
ふしぎ遊戯でも、主人公の友人は本来従う者であるはずの七星士のひとりに「レイプ(実際は未遂)され見捨てられた」と思い込まされ、異世界から来た巫女としての力を利用される。
この「召喚・渡来存在を利用」した上の二人は描写的にも能力的にも普通に有能な部類の悪役であったりする。
ダンバイン(1983)より後になるが、悪党による召喚ネタは海外の例が関係性の項にもある「ランドオーヴァー」シリーズ(1986)に見受けられる。
悪い宮廷魔術師「国からはモノを持ちだせない……そうだ! 金持ちで王に合わないやつに王位売って追い出してまた売って無限ループだ!」
クリスマスカタログ「魔法の王国売ります!」
(1巻タイトル、某TRPGでは「売国奴」のスキル名)
主人公「辣腕弁護士だったんだが、妻に死なれてしまってな……新しい事にも挑戦してみるか、と思い買ってしまった。今ではこの国の窮状を救いたいと思っている」
魔術師「ええ……なんでこんな有能な上に適応できるやつ来てるんですかね……追い出さなきゃ」
つまり悪の魔術師が金儲けループコンボしてたら、条件に合わない王候補を引いてグワーッ!が物語のスタート地点である。
本来の主題と違う活躍要素
「異世界で主人公が活躍するのいいよね……」は、本来それが主題ではない作品をモチーフに制作されているケースも存在する。
スウィフトの「ガリヴァー旅行記」は、本来は当時のイギリス社会等を元に描いた風刺小説。結構な長編で、○○の国編が複数存在している。
が、「小人の国に流れついた主人公が敵艦隊相手に無双」という序盤のシナリオがネタにされるケースが結構ある。
ドラえもんでのび太が上のエピソードを読んで「そういう(小人のいる)星に行こう!」と言い出してドラえもんとのび太が現地小人の迷惑になる話
「めいわくガリバー」は、ある意味ではモロに異世界モノの揶揄・風刺とも取れる。
藤子Fは同じように巨大宇宙人が第二次大戦期の地球は日本に来て、米国艦隊相手に無双するという話もSF短編として描いている。
2010年にもアメリカで1章が映画「ガリバー旅行記」として制作され、この映画では異世界から主人公が(一回捕まってたりはするが)後で英雄として迎えられる。
また、
スター・ウォーズなどを自分のオリジナル作品として語って称賛される(後でバレたけど)という、
「自分のものでもない知識などで利益を得る」というシーンがある。
興業的には米国ではヒットせず、海外展開で製作費以上には儲けた。評論家の評価的には余り高くないようである。
「オズの魔法使い」はドロシーと仲間たちが体の特徴などによって互いに助けとなる話だが、
2013年の「オズ はじまりの戦い」はサーカスの魔術師が「オズの国」へ飛ばされ、手品のトリックや彼のいた当時のアメリカでの技術知識を現地の住民に伝え
協力を得ることで戦いに勝利している。単純に主人公を称賛する話ではなく、
ドリフターズのドワーフのように多くの現地職人らが働く感じであるが。
こちらは米国で興業的に製作費を上回っており、評価もまあまあくらい。
他には前述した「アイ・アム・レジェンド」もややこのような傾向があると考えられる。
上は「異世界などで主人公の知識等が活かされる事は主題ではない」作品の派生でありながら、主人公が活躍したりそれを望むという特徴がある。
このような例は、やっぱ受け手も作り手もこういうの好きなんすね〜的な、需要というか普遍性のようなものの存在を感じさせるところがある。
◆異世界と主人公の関係性
「異世界」とは基本的に「主人公の世界」とは違う・関係のない世界として描かれる。
だが「異世界」と「主人公」ないし「主人公の世界」に最初から関係性を持たせ、異世界転移に必然性を持たせるケースも多く存在する。
例えば『リダーロイス・シリーズ』(コバルト文庫)は序幕こそ現代日本が舞台だが、
主人公が異世界の王子と言う『貴種流離譚』なので主役と彼女以外現代的要素は少なかった。
古い例だと『ナルニア国物語』では、舞台となる「ナルニア」と主人公達のいる「20世紀の英国」は同じ『皇帝』の作った世界であり、
ゆえに聖書に登場する「アダムとイブの子孫(たる人間)」が物語のキーポイントになりえた。
ダイアナ・ウィン・ジョーンズの『クレストマンシー』シリーズでは『異世界が認知された魔法世界』と『異世界や魔法を知らない世界』が入り混じっていた。
テリー・ブルックスの『ランドオーヴァー』シリーズでは、主人公が異世界の国「ランドオーヴァー」の王位を「買う」ことで王となっている。
『
それゆけ!宇宙戦艦ヤマモト・ヨーコ』における「現代」と「未来」は、厳密にいうと「互いにタイムパラドックスが起こらない世界」で、並行世界移動に近い。
これらの例だと「異世界を行き来する手段」や「並行世界の仕組み」等がある程度解明されており、それゆえに世界観の関係性が必要とされている。
また『魔法騎士レイアース』原作版では、「何で異世界なのに『マジックナイト』なんて英語があったんだ?」と言う疑問をキャラが抱き、終盤で「作り手が同じ」な事が明かされている。
このように「2つの世界」の類似性から、世界の謎に迫るという作品も存在する。
◆異世界への行き方
ではどうやって異世界へと登場人物たちが誘われるのか?というものも各種異なる。
『火星のプリンセス』では「臨死状態の時意識だけが遥々火星へと転移する」という、それこそ「夢物語」のような生き方であった。
対して『ナルニア国物語』の「ライオンと魔女」では「居候していた家のクローゼットが世界間を繋ぐ通路だった」という、より「違う場所へ行く」雰囲気が強いものとなり、
他のナルニア作品では「異世界から強制的に召喚される」・「絵が門の代わりになる」・「アスランを呼んでいたら近くの扉が門になる」・「魔法の指輪を使う」と各種パターンを取りそろえ、
「クローゼット」に関しても「実はナルニアからの種で生えた木で制作」として「通路」となった必然性を理由付け、最終巻では
現実世界で死んだから渡れた
という『火星のプリンセス』に近いものになっていた。
このように異世界への行き方には大きく分けて
1:異世界へのゲートをくぐる
2:意識不明状態で幽体離脱の如く異世界へ行く
3:異世界へ行ける道具・乗り物等を使う
4:異世界の住人から呼び出される
の4パターンがある。
このうち2の変種及び「貴種流離譚」・「転生もの」の要素を合わせて生まれたのが、「異世界転生モノ」と思われる。
また変則的な例としてはしては外国文学『ネシャン・サーガ』がある。
同作では「異世界に棲む主人公」の冒険を「主人公と同じ名を持つ地球の病弱な少年」が夢を通じて体験し、時に主人公に対して助言するという形式で進行していた。
ところが後半になって「病弱な少年」が突然異世界に転移し知らぬ間に主人公と同化、以降「主人公」は「病弱な少年の記憶を持った異世界人」となった(「病弱な少年」は地球では行方不明扱い)。
「病弱な少年」が異世界に降り立った時や地球での扱い等の描写は「異世界転移」とも取れなくもないが、異世界の住人たちは皆「病弱な少年」を普通に「主人公」として扱っており、「異世界転生」とも取れる。
だったら元の(「病弱な少年」を他人として認識していた)「主人公」の人格はどうなったのかという疑問が残るが。
召喚成功・・・あなたは伝説の追記・修正職人ですな!この項目を良化してくだされ!
- 最近はこの手の類型や亜種っぽい作品ばっかりでお腹一杯というか…流行りではあるんだろうけどねぇ… -- 名無しさん (2016-08-17 13:57:48)
- なんか最近、こういうガバガバ気味なくくりの項目が妙に頻繁に立ってるけど・・・そもそも項目自体必要かどうかもうちょっと考えてから立てた方がよくないか? -- 名無しさん (2016-08-17 14:02:15)
- まあ項目の必要性で言われるとな。いらないかなあ -- 名無しさん (2016-08-17 14:04:59)
- 某掲示板だとほぼ毎日異世界転生モノへの批判スレが立ってたり -- 名無しさん (2016-08-17 14:32:18)
- ↑冒険とは裏腹な『逃げの境地』だしな。ただ行くだけじゃなく、現世と後腐れなくバイバイとか切支丹一揆の百姓並みに来世に夢見てんよ。書き手が自殺しないか心配だ。 -- 名無しさん (2016-08-17 14:36:23)
- 異世界異世界って言っても、その定義は曖昧だからどれがどうこうとは言えないんだよな。(某異世界生活は除く。) -- 名無しさん (2016-08-17 15:12:21)
- 広義では「神or神の子が地上に降りて大活躍!」「天使or悪魔が人に知識を伝えて崇め奉られる」も立場が違うだけで同種なんじゃないかなぁ -- 名無しさん (2016-08-17 15:41:37)
- これ嫌ってる人はなろうとか見たら発狂しそう -- 名無しさん (2016-08-17 16:32:53)
- 異世界ものは最近のでも古典でも「会話は(翻訳魔法などで)通じるが文字は読めない」というパターンをよく見る。言葉覚えるところから始めるのは言語学モノになっちゃうけど「四苦八苦して言葉を覚える」というシチュはおいしいしキャラや世界観の自然な説明などにも使えるからね -- 名無しさん (2016-08-17 16:39:15)
- これって実は都会に憧れる田舎の人とロジックは変わらないよね。言うなれば現代の上京物語。ただ単に出発地点が田舎から現代に、到着地点が都会から異世界になっただけ。 -- 名無しさん (2016-08-17 17:00:19)
- こういうのが出るたびに毎回毎回逃げだの努力しないだの軟弱だのの非難がくるんだよなぁ、それを知らないのは最近の若い者だからかな -- 名無しさん (2016-08-17 17:21:13)
- 過去作との比較で主人公の目的が「元の世界への帰還」から「異世界での活躍」に移り変わっている感じはある。そのため、元の世界への帰還がいかに不可能かを物語的に提示する必要があり、その極地が「異世界転生物」。ただ、どうしても現実逃避感が否めなくなるのはなんとも。 -- 名無しさん (2016-08-17 18:37:35)
- 最後の『「召喚勇者に適当にモノを与えて魔王に特攻させよう」という悪辣な王』に近いのでダンバインが思い当たったんだけどどうだろうか? 召喚したやつが敵の親玉になるわけだが -- 名無しさん (2016-08-17 18:52:58)
- うーむ。今チートはしないでファンタジーものを書いてるけど、なんかもどかしい気分だな。 -- 名無しさん (2016-08-17 18:58:12)
- 風呂敷を広げるのは簡単だけど畳むのはめっぽう難しいジャンル。話の導入は思いつき程度のプロットでもスタートできるのが最大の罠。現代知識無双→ネタ切れ→唐突に特殊能力覚醒ものへ路線変更とかよくあるよくある -- 名無しさん (2016-08-17 19:02:25)
- この手の話を見るとサコミズ王を思い出してしまう… -- 名無しさん (2016-08-17 19:28:57)
- おい待て登録日どうなってる -- 名無しさん (2016-08-17 19:53:57)
- 現代知識無双って、異世界本来の文明を破壊する事に繋がりそう。 -- 名無しさん (2016-08-17 20:42:57)
- 異世界ものにこそ「異世界批判」がよく盛り込まれているイメージ。主人公がチートを使おうとして失敗したり、現代知識のまま内政や奴隷解放を行って大失敗する敵の転生者が出てきたり -- 名無しさん (2016-08-17 20:59:38)
- ↑3 異世界の人が書いた項目な可能性が......? -- 名無しさん (2016-08-17 21:02:46)
- 「火星の人」が異世界モノに含まれるなら、ハインラインの「ガニメデの少年」とか「レッド・プラネット」とかもありかな。 -- 名無しさん (2016-08-17 21:05:49)
- 登録日は自動で書かれるもんじゃなくて、20??年~みたいになってるのを建て主がコピペで書き換えないといけないからね。多分やり忘れたんだろう。 -- 名無しさん (2016-08-17 21:14:09)
- 過去の時代に行って現代科学を披露して無双ってのは分かるけどファンタジー世界で現代科学を披露して無双ってのはちょっと分からん -- 名無しさん (2016-08-17 23:29:50)
- 知識を使って無双ってのも、できる事本当は限定されるのよね、所詮が個人で再現できるのなんかタカが知れてるし、製品になると前提条件が全然違って使い物にならないんだけど。割とそういう処も無視されるんだよなぁ。 -- 名無しさん (2016-08-17 23:44:43)
- 現代から物を取り寄せるチートってのもあるけど、そういうのは都合良過ぎて好きになれない。 -- 名無しさん (2016-08-18 09:19:23)
- どんな世界にいこうとキモイ豚はキモイ豚だけどね -- 名無しさん (2016-08-18 09:46:15)
- 火星の人は異世界モノじゃなくて「極限環境からの脱出モノ」じゃない? 「ポセイドンアドベンチャー」は、ファンタジーに置換すれば「人魚に海底国に浚われて逃げようとするウラシマ的存在」とも出来るようなもので -- 名無しさん (2016-08-18 10:49:33)
- 異世界と行き来できるというとナルニアとかかね。開拓史も同じだが -- 名無しさん (2016-08-18 12:19:12)
- ニコニコ大百科と違ってここはこういう一個人の意見に過ぎなくても毒の効いた項目が有るから嬉しい。正しいかどうかは抜きにして参考にできる -- 名無しさん (2016-08-18 15:49:53)
- いわゆる貴種漂流譚の変形なんだよね。遠い異国の地がもっと遠い異世界に変わっただけ -- 名無しさん (2016-08-18 20:30:59)
- 異世界側が色んな世界を行き来する魔法や技術を確立していて地球をはじめとしたほかの世界認知している作品ってあるのかな。 -- 名無しさん (2016-08-18 21:06:17)
- 最初は異世界ものだったけど、実は異世界はかつて地球の一部で、深い事情で神の手によって切り離されたものだった(だから文化や言語が似てる) みたいなのはあるかな? -- 名無しさん (2016-08-18 23:37:22)
- 主人公の他にも異世界に渡った人が過去に居て、そのとき残った文化などがあるっていうのはけっこうみるな -- 名無しさん (2016-08-19 00:08:33)
- おぉーらろぉーどがぁー開かーれたー -- 名無しさん (2016-08-19 06:14:02)
- 貴種流離譚というかプロメテウスの火? 文明にとって偉大な知恵をもたらし神とされる、という構造そのものは神話レベルで古いんだよな -- 名無しさん (2016-08-19 13:33:17)
- ↑3 「A君(17)の戦争」とかはそうやな 移動手段が確立してる訳じゃないが。DOG DAYSは後から確立して日帰りファンタジー可に 科学技術バージョンだとラブ・シンクロイドとか・・・古いが -- 名無しさん (2016-08-19 13:35:20)
- ドリフターズは異世界から持ち込まれたものが「あー、未知のものってこーいう扱いなのね」という扱いで面白いくて凄い。火薬なら、作る段階でエルフが「どんだけうんこ好きなんだよ」→「こんな恐ろしい粉...」、日本刀を見たドワーフが「変態じゃ、変態の所業じゃ......」とか。どうやったら思いつくんだ、あんなリアクション。 -- 名無しさん (2016-08-19 18:19:49)
- ↑現地人のそういうリアクション好きなら、なろうの異世界もの読むと気に入ると思うぞ。そういう現代と異世界のギャップを利用した展開がいっぱいある -- 名無しさん (2016-08-20 10:08:45)
- 「火星のプリンセス」は設定や性質だけでなく展開もかなりファンタジー異世界転移活躍モノに類似しているので異世界ものの古典としてオススメだ -- 名無しさん (2016-08-20 18:25:14)
- 現代世界と異世界の技術のどっちが優れているかとかじゃなくて、異世界特有の文化や習慣に現代人が戸惑いながら適応するとか、その逆に異世界人が現代の文化に適応するとかそういうのが好き(「異世界」じゃないがガルガンティアやクロムクロみたいな) -- 名無しさん (2016-08-21 11:16:28)
- ボケ倒す異世界(人)に逐一ツッコミを入れつつ素早く順応する『ナイトウィザード』の柊みたいな展開は珍しいのか -- 名無しさん (2016-08-23 09:56:25)
- 女性向けには「ゲームの世界に転生」というのがよくあるな。だいたい悪役令嬢になる -- 名無しさん (2016-08-24 19:32:13)
- なろうのやつは、違う世界を見たいとかじゃなくて、活躍していい格好して褒められたいってやつばっかり。 -- 名無しさん (2016-08-25 07:38:39)
- ↑2ゲーム転生の悪役令嬢ものは、まさしく「人間の書いた物語の世界だから異世界じゃない」が判定基準になるか微妙な例だな。謙虚堅実は現代日本文明まんまだが、マイネリーベ的な耽美系中世世界の貴族になるパターンは完全に異世界と言えてしまうから -- 名無しさん (2016-08-29 14:32:51)
- ラノベの異世界の嚆矢としてやはりゼロ魔か -- 名無しさん (2016-09-01 21:24:59)
- これで年を経るにしたがって変な方向にゆがんだのがサコミズ王なんだっけ -- 名無しさん (2016-09-01 22:00:51)
- ↑2黄金拍車という作品があると聞く。あと日帰りクエストとか。どっちかっつーと近年の発展への貢献だなあゼロ魔 -- 名無しさん (2016-09-02 10:29:41)
- ↑2 あれは信じてた盟友に裏切られたりした事もあるし当時の価値観が加速したまま地上に出てきてギャップに戸惑ったせいもある。一応日本大好きという部分だけはブレてないよ -- 名無しさん (2016-09-02 14:34:34)
- ↑2 サイトの異邦人としての機能がハルケギニアの常識に囚われない快男児っぷりによるルイズへの心情への接触と、最終的に故郷よりもルイズを選ぶっていうボーイミーツガールに終始してるからな。世界を変えるとかそういうのとは別だし。 -- 名無しさん (2016-09-03 01:20:51)
- 最近は異世界に転生・転移して内政やら自分の世界の文化持ち込んで商売やら能力チートでやりたい放題しようと思ったら、自分より前の転生者や転移者が多くすでに先を越されまくってて異世界が日本や現実世界の文化であふれてたってパターンも(なろうで)良く見るなw -- 名無しさん (2016-09-05 14:20:47)
- 現代からの文化の持ち出しを否定的に描いてる作品があってもいいと思う。現地人が元々あった文化を蔑ろにするようになったりとか。 -- 名無しさん (2016-09-05 20:40:04)
- 異世界トリップしたいという子供がたまにいるけど、「着の身着のままアメリカのど真ん中に放り出される」という状況よりヤバイと気づいてほしい -- 名無しさん (2016-09-07 14:59:47)
- 日本は外国の文化を上手く自国に取り込めた例だから、文化的侵略に対する忌避感が薄いのかもな -- 名無しさん (2016-09-07 15:19:00)
- ドラえもんといえば、各エピソード以前に作品主題自体が文明無双の一種なんじゃないか? -- 名無しさん (2016-09-08 21:18:24)
- 異世界に来た人間を迎撃する魔王無双とかの作品ってないのかなぁ。 -- 名無しさん (2016-09-08 21:27:15)
- 異世界転生がクソと言うより、クソを書く奴らが異世界転生大好きと言うのが正しい。だから面白い異世界転生もたくさんあり、それ以上につまらない異世界転生が吐くほどある -- 名無しさん (2016-10-04 18:50:15)
- 今は「行きたい?」と聞かれたら「う~ん…」ってなる(子どもの頃なら即「行く!」って言いそう)けど、それでもいくつになってもこういう違う世界や魔法への憧れみたいなのはなくならないなぁ… -- 名無しさん (2016-10-04 19:33:00)
- ↑3 インベーダー物(マヴラブとかガンパレ系)で一騎当千してる連中を敵視点から見るとそんな感じだな -- 名無しさん (2016-10-04 19:33:45)
- 魔物娘がいる世界にだったら、即効で行くって言えるかも。 -- 名無しさん (2016-10-04 20:08:21)
- ダンバインがこのジャンルで初めてのアニメってよく聞くけどぶっちゃけそれ以前からありそう -- 名無しさん (2016-10-04 20:39:42)
- ↑3 fmつまり仮面ライダー鎧武のロシュオ視点の物語って事か…… -- 名無しさん (2016-10-04 21:38:00)
- 男一人でワンピースの女々島みたいなところに飛ばされたらどうなるんだろな、実際。 -- 名無しさん (2016-10-04 21:40:07)
- 逆に白馬に乗ってやってくるのは王子様でしかも強いと相場が決まってるし、空から落ちてくる女の子は美少女で不思議な力を持っている。してみると、転移と無双はセットなのではないだろうか(錯乱 -- 名無しさん (2016-10-12 22:24:27)
- なんかここの項目見てると「異世界(転生)ものを書くな」なファンタジー否定な雰囲気が多くて異世界ものが書きづらいな。まぁ自分の場合は、無双チートや異世界に(無理矢理)現実の世界の押し付けとかはしないけどさ…… -- 名無しさん (2016-11-30 18:51:29)
- ↑11 ドラえもんの場合、舐めプでピンチなだけで普通は無双できるだろうってのから、相手に科学力で上回れたり(日本誕生など)、数で押されたり(海底鬼岩城や鉄人兵団)、そもそも科学文明と上位下位の関係になかったり(魔界大冒険や夢幻三剣士)で苦戦する事も多いから、そこまで文明無双ってわけじゃないよ -- 名無しさん (2016-11-30 18:55:55)
- ひかわきょうこの「彼方から」では当初言葉が通じなくてヒロインが頑張って覚えた。片言で買い物をする場面が可愛かった -- 名無しさん (2017-04-24 21:06:10)
- 海外ドラマの「対決スペルバインダー」はよくできていたと思う。個人的には「スペルバインダー2」の一家まとめて異世界へと言う手法が面白かったが。 -- 名無しさん (2017-04-24 23:40:06)