前回は長生きの秘けつとして、2つのタンパク質を
バランス良く摂ることをご紹介しました。
今回の長寿菌とは、文字通り長寿に関係する体内菌です。
長寿菌は生まれたときには
腸内細菌の95%を占めているのですが、
60歳以上になると1%以下に減少します。
40代の我々にも他人事ではありませんね!
長寿の秘訣である長寿菌を
効率良く取るにはどうしたら良いのでしょうか。
長寿菌を活性化して便秘を解消しましょう!
長寿菌はいわゆる善玉菌です。
善玉菌は、人体に有用なビタミンやたんぱく質を
つくり出し、腸の働きを活性化します。
その代表的な菌は皆さんもよく知っているビフィズス菌です。
ビフィズス菌はヨーグルトなどの
発酵食品に多く含まれています。
ビフィズス菌は腸内環境を整え、
乳酸以外にも強い殺菌力を持つ酢酸を作り出します。
つまり、長寿菌であるビフィズス菌は
健康な腸を保つための酢酸を作ることで、
腸内環境を整えて悪玉菌の増殖を抑えることができるのです。
長寿菌であるビフィズス菌は大腸に存在しますが、
大腸が活躍するためには必要な菌なのです。
大腸の中に悪玉菌がたまり有毒物質が充満すると、
ビフィズス菌の働きが悪くなって便秘になります。
体内に溜まった便は、
悪玉菌によって腐敗して毒素を発生します。
毒素は血中に入り込み体内を巡り
トラブルの原因になります。
肌荒れ、体臭、口臭などもそうですし、
もっと怖いのは大腸がんの原因ともいわれています。
長寿菌であるビフィズス菌をたくさん摂取すれば、
腸内環境が活性化して便秘を解消するという
好サイクルができ上がります。
長寿が多い奄美大島の食生活
長寿菌の他にも腸を活性化して便秘を解消する
青パパイヤをご存知ですか?
パパイヤといえばオレンジ色の実に
真っ黒い粒の種を想像しますが、
青パパイヤは緑でパット見はふっくら丸みを帯びた
ゴーヤのようなイメージです。
青パパイヤは奄美大島や沖縄、タイなどで収穫され
長寿野菜と呼ばれていて、
沖縄では「万寿瓜」とも呼ばれています。
青パパイヤは、腸の働きを
活性化する働きがあります。
また青パパイヤにはパパイン酵素が含まれていて、
腸内に残ったタンパク質を分解して腸内をきれいにします。
長寿菌であるビフィズス菌と組み合わせることにより、
腸がもっと活性化して便秘を防いでくれます。
青パパイヤの食べ方はたくさんありますが、
サラダ、炒め物、漬物などがポピュラーなようで、
ちょっと工夫すればバリエーション豊かな食卓になりそうですね。
黒糖焼酎にルリカケス、奄美大島は長寿になる要素がいっぱい!
長寿菌を活性化する「みき」と呼ばれる
お米のヨーグルトがありますが、
腸内細菌を活性化する麹菌や乳酸菌が
豊富に含まれている奄美伝統の発酵飲料です。
また、お米の発酵甘酒はノンアルコールで、
幅広い年代の方にお勧めします。
奄美大島は全国平均の3倍も長寿の方が多くて、
100歳以上の方が20名弱もいらっしゃるそうです。
一方、奄美大島の徳之島では黒糖焼酎が造られていますが
それに含まれるグレリンという成分に
長寿を誘発する可能性があるというものです。
また徳之島では「ルリカケス」という
国産のラム酒が作られています。
アルコール以外にも奄美大島の人は豆類、粒味噌などの
発酵食品をたくさん食べることで、
腸内のビフィズス菌などの長寿菌が増殖して、
腸内を健康に保っているようです。
温暖な環境とこういった発酵食品に恵まれていることも
長寿の秘密かもしれませんね。
長寿菌以外にもストレッチで便秘を解消する腸活
長寿菌により腸内菌を増加させ、
腸の動きを活性化する方法の他に、
運動で腸の動きを活性化する方法もあります。
40代以上になると確実に腸の動きが衰えてしまいます。
腸に外から刺激を与えて活性化する「腸活」も大切です。
腸活には簡単なストレッチ方法がありますが、
過去にこちらでも紹介させていただきました。
長寿菌の代表格であるビフィズス菌の摂取に加えて、
腸活は便秘の解消に非常に有効です。
便秘だからといって甘く見ていると、
長寿から遠のいてしまいます。
また便秘は大腸がんを誘発する可能性もあるので、
積極的にビフィズス菌などの善玉菌をたくさん
体内に取り入れ、悪玉菌を排除しましょう。
いかがでしたか?
腸が活発に動いて快食&快便することは、
長寿に大きく関係することがわかりましたね。
最後にもうひとつ。
腸活には寝起きにコップ一杯の水を勢いよく飲むのもいいそうです。
コレならすぐにできるので、
あなたも明日の朝から試してみて下さいね!