コインチェックのロールバック問題や、Mr.リップルの障害など、僕らの貴重なお金を預けているのに、最近、その取引所にいろいろなトラブルが起こっていますね。
あまり意識したことはなかったのですが、コインチェックなどの取引所はウォレットではなく、あくまで取引所。
取引をするために一時的にそういったサイトに預けるのはいいのですが、基本的には試算を取引所に預けっぱなしにするのはやはりナンセンス。
というわけで、長期ホールドするよていなら取引所においておかずに財布に入れましょう、という流れが少しづつ加速してきています。
そこで、今回は、ハードウェアウォレットのLedgerNanoSを購入してみたので、レビューしてみます。
アプリやデスクトップウォレットじゃ駄目なの?
XEM(ネム)ならAndroidやiPhoneのウォレットアプリが公式であるのでこういったものを利用するのも手でしょう。
ただ、スマホは常にネットにつながっているので、やっぱりオンラインだと盗まれる危険性がこれから増えるかも?
ってことで、ハードウェアウォレットの需要が急速に高まってきています。
コインチェックのチャットを見ていると、2段階認証をかけているのに「コインをごっそり盗まれた」なんていう話はなんども見かけます。
それに、取引所自体が怪しいところだと暗号化キーを保存していて、内部の人間が盗むなんてことも有るようです。(これは真偽不明)
ということで、手元にオフライン保管ができるのが一番安心ってことで、ハードウェアウォレットを選ぶことにしました。
ハードウェアウォレットLedgerNanoSをレッツ開封!
LedgerNanoSの箱はこんな感じ。
Macbook Pro 15 Retina mid 2014のトラックパッドよりも少し大きいくらいのサイズ感。
裏側を見ると、日本語マニュアルのQRコードとリンク先URLが書いてあります。
どうもビットコイン取引所のzaifが販売しているようですね。
記載されていたURLだとZaif内の販売ページに飛んでしまうのですが、そこから日本語マニュアルへのリンクがあります。
corp.zaif.jp
コチラを見ながら設定を進めていこうと思いますが、まずは開封から行きましょう。
ビニールを剥がした裏面です。
ビットコイン、イーサリアムに対応している、という表記ですが、アップデートでリップルにも対応予定です。
箱のフタを開けると…
注意書きの紙が出てきます。英語が苦手なのでなんて書いてあるのかよくわからないので飛ばしますw
注意書きの紙をどかすと、デデーン!本体のお目見え。
本体の周りには、スポンジが埋め込まれています。
取り出して見ました。ちっちゃいですねー。USBメモリくらいのサイズでしょうか。
内側の黒い部分を来ると回すと、ディスプレイとボタン2つが出てきました。
見えてないですが、右側面にはUSBポートがついています。ここからPCへ接続します。
中に入っていた付属品はコチラ。
一番左はネクストラップですね。ストラップとリング、一番右がPCと接続するUSBケーブル。
説明書が入ってるっぽい紙の箱。
このあたりはアップルを意識しているような印象ですね。最近多いですよね。
なかから出てきたのは「Getting starged」と「Recovery sheet」の二枚。
裏側はこんな感じ。
Getting startedはその名の通り、LedgerNanoSを使用開始するためのURLが書かれており、ここから設定をしてくださいね、という案内です。
Recovery Sheetは1-24の項目がありますが、ここに復元用のコードを紙で残しておくことで、万が一ハードが壊れてしまったときでも別のLedgerに移すことができる、というものですね。
物理的に損傷しても安心ということなのでしょうが、なんだかアナログで意外でした。
Ledger Nano Sの設定を進めていくよ
というわけで、一通り開封の儀が終わったので、次に設定を開始していきましょう。
まず、注意しないといけないのは、Chromeブラウザが必須ということです。
どうやら、Chromeの拡張機能でLedger Nano Sのアプリが起動するようなので、Chrome意外のブラウザを普段使用しているヒトは、インストールして下さい。
で、Google Chromeで
https://start.ledgerwallet.com/
にアクセスします。
製品を選ぶ画面になりますので、Ledger Nano Sを選択します。
「ビットコインウォレットをインストール」や「リップルウォレットをインストール」などのメニューがありますが、
まずは初期設定がひつようなので、Configure my deviceをクリック。
本体の説明が表示されます。
左右ボタンを同時に押すと、「同意・続ける」という操作になるようです。
ここから先は、表示されている手順のとおりに進めていきます。
1.Ledger Nano SとPCを接続する
接続すると、ロゴマークが表示されたあと、こんな表示になります。
Welcome
と
Press both buttons to begin
が交互に表示されます。
「2つのボタンを同時に押せ」とのことなので、押してみます。
「設定を始めるには2つのボタンを同時押ししてね」と表示されるので、もう一度同時押しします。
「新しいデバイスとして設定しますか?」と効かれるので、右ボタンをクリック。
復元する場合は左ボタンを押すと、別画面に飛ぶんだと思います。
2.PINコードの設定
4桁のピンコードを設定する画面になります。
一文字ずつ、選んでは同時押しを繰り返して4桁のパスワードを作成します。
いま作成したPINコードの確認として、もう一度入力します。
左右ボタンで数字を選び、同時押しで確定。と数字を一つずつ入力していきます。
3.復元用のリカバリーコードをメモする
次に、復元用のリカバリーフレーズをメモして下さいと表示されますので、リカバリーシートとペンを手元に用意します。
Word1から24まで、英単語が表示されるので、これをリカバリーシートにメモしていきます。
これで万が一、Ledger Nano Sが物理的に壊れてしまったなどのトラブルの場合でもリカバリーすることができます。
このメモした紙は誰にも目につかないところにこっそりとしまっておいて下さい。
いまメモしたリカバリーフレーズの確認として、2つくらいリカバリーフレーズを選ばされます。
この場合だと、6番のリカバリーフレーズが何かを左右キーで選んで、同時押しで確定。
これを2-3キーワード確認すれば、設定完了です。
Your device is now readyとなりましたので、これで設定完了です。
同時押しすると
無事、メニュー画面が表示されましたので設定完了です。これでLedger Nano Sが使えるようになりました。
4.Ledgerアプリをインストールする
Your Device is now readyの表示がされたら、クロームアプリのLedger Appをインストールします。
アプリのページはこちら
左側が各通貨ごとのウォレットアプリ。
ビットコイン、イーサリアム、リップルの3つが現在対応しています。
右側にはLedger Managerと、Authenticatorがあります。
ChromeアプリのLedger Managerをインストール
Ledger Nano Sを管理するためのLEdger Managerをインストールします。
GET THE APPボタンをクリック。
INSTALLボタンを押すと、chromeの拡張機能Storeにいきます。
右上の「CHROMEに追加」をクリック。
許可を求められますので、「アプリを追加」をクリック。
そうすると、Chromeアプリランチャーの中にLedger Managerが出現するので、ここから開くことができます。
Ledger Managerを起動してみる
Ledger Managerを起動するとこんな画面になります。
下にスクロールすると…
リップルもありました。緑色の矢印を押すと、
本体で確認画面が出るので、OKを押すと、Ledger本体側にリップルアプリのインストールが始まります。
これでLedger Nano Sをリップル対応させることができるようになりました。
リップルウォレットアプリをインストールしてみる
さっきの画面に戻って、リップルウォレットアプリをインストールしてみます。
右上のGET THE APPをクリックすると、ページ下部にスクロールします。
ここにあるDownloadボタンからダウンロードします。
Mac OSX版は80MBほど有るようで結構重たいアプリです。
リップルウォレットは、どうもchrome拡張ではなくパッケージでインストールするようです。ここだけちょっと挙動が違うんですね。
ダウンロードが終わったら、このまま次に進んでインストールを進めていきます。
インストールが終わったので、起動してみます。
んー、駄目っぽいですね。
こういうときはアプリを立ち上げ直します。
Ledger Nano Sの本体側でリップルアプリを立ち上げた状態でつなぐと…
無事リップルも扱えるようになりました!
っていうことで、ビットコインだけではなく、リップルにも対応したLedger Nano Sの初期設定を行ってみました。
ここまででだいぶ時間がかかってしまったので、実際のコインの入金などはまた別のタイミングでやってみたいと思います。
それではまた。
Ledger Nano Sの購入はこちらから(現在在庫切れのようです)