NHKの「クローズアップ現代」、が過剰演出?冗談じゃない。捏造そのものだ。

NHK「クローズアップ現代、出家詐欺」のやらせ疑惑、NHKが設置した調査委員会が予想どうりともいうべき結論を出した。(4月28日)

要するに「取材陣が故意に演出したものではない」「過剰な演出という判断」。

この調査委員会、委員長が堂元光副会長で、あとNHK幹部が8人、外部委員は長谷部泰男早稲田大学教授他2名という構成だからはじめから期待はしていなかったが、それにしてもひどい。

多重債務者が出家して法名をつけると、その法名で融資が受けられるという、法の盲点をついた詐欺だが、「クロ現」では多重債務者の男性がブローカーの事務所に相談にきたシーンが放送された。

ところが、「週刊文春」のスクープによると、多重債務者とされた男性は「自分は多重債務者ではない」と否定、ブローカーとされた男性も「自分はブローカーではない」と否定、訂正放送を求めている。

しかも、隠し撮りしたというブローカーの事務所とされた部屋は臨時に借りた部屋。

これがやらせでないとしたら、世の中にやらせなんてなくなる。 本来ならディレクターはクビだよ。

NHKは1993年、「ムスタン王国ドキュメント」のやらせが大問題になった。NHKスペシャル「奥ヒマラヤ禁断の王国、ムスタン」にやらせがあったと朝日新聞がスクープ。

王国に至る山路でアシスタントが上から岩を落とし「取材陣は岩の落ちてくる危険な道を歩いて現地に入った」とナレーションをつけたり、スタッフに高山病で苦しむ演技をさせたりした。

結局、NHKは訂正放送をし、プロデユーサーは退社に追い込まれた。

この時も演出とやらせの差が問題とされたが、今回の「クロ現」はあれよりひどい。やらせどころじゃない。多重債務者もブローカーもディレクターが依頼した人物だったとしたら、これは明らかに捏造というべきもの。「過剰演出」なんてものじゃない。

籾井会長についてあれこれケチをつけてるNHKOBたちよ、そんな暇があったらこっちを問題にしろ。