鈴木章浩議員の謝罪でヤジ騒動が一段落しそうなのが朝日はよほどお気に召さないらしい。
28日になって「朝日新聞とテレビ朝日の共同で議場の音声を詳細に分析した」という結果を発表した。
1面、2面で報じ、社会面(39面)はほとんど半分を使って詳報。
で、結果はどうだったか。いちばん問題になったヤジは、
「早く結婚した方がいいんじゃないか」
「自分が産んでから」
ちょっと待っていただきたい。
20日の朝日の記事では、当該ヤジは
「お前が早く結婚すればいいじゃないか」
「産めないのか」
と報じていた。
ずいぶんニュアンスが違う。
「お前が」がつくとかなりキツイ印象を与えるが、精査では「お前が」はなかったのだ。
「自分が産んでから」と「産めないのか」もそうだ。
「お前が」「産めないのか」は実は塩村文夏都議自身がツイッターで書いた言葉。前回も書いたが、新聞で「お前が」と書いたのは朝日だけなのだ。
要するに20日の朝日の記事は塩村都議がツイッターで書いた文言をそのまま使ったに違いない。
朝日の記者は議場で居眠りでもしていたのか。だいいち録音があるなら、なぜ聞き返してみなかったのか。
28日の記事、「早々に幕引きを図った理由もわかった」「セクハラの域を超えた人格攻撃」「(幕引きを図る)都議会の感覚も一般都民からずれている」などという識者3人のコメントで補強している。
が、その前に20日の記事は肝心のヤジの部分がいい加減だったときちんと訂正、お詫びすべきではないか。
社会面の記事の大見出しが白抜きで「自分が産んでから」となっているのは、やましい気持ちの表れに違いない。
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