資産形成と資産運用は、まったく別のものです。
資産運用の能力に長けていなくても、資産形成することは出来ます。
でも資産運用に関するリテラシーがなければ、せっかく築いた資産を散財する結末に終わるでしょう。
たとえばジョニー・デップは過去13年間に723億円を稼いだと言われますが、これは「資産形成」です。
富を築く主な経路は収入です。デップの場合、ギャラ(出演料)や興行収入への参加(=つまりチケット販売代金のパーセンテージが、自分の取り分になること)が、莫大な収入に結び付きました。
ここで重要なのは、企業にたとえれば「売上高」に相当するおカネであり、そもそもそれが少ないなら、資産形成の道は遠いです。
サラリーマンの場合、それは給与ということになりますが、日本では給与は極めて硬直的なスケールによって予め決められているので、なかなか増やすことはできないと思います。
それでも少しでも給与水準が高い、有利な職場を目指すことは重要であり、僕自身も「有利な転職」の話には積極的に何度も応じてきました。
またハイリスク・ハイリターンを狙うなら、失敗するかもしれないけど、自分で何か商売をやるという方法も資産形成の道だと思います。
ここまでの話をまとめると資産形成で最も大事なのは売上高(revenue)だということ。
さて、ジョニー・デップのように「稼げる」人は資産の形成が早いですが、資産運用に関するリテラシーが無ければあっという間に散財します。デップの場合、おカネに関する件は会計士と弁護士に任せていて、気がついたら資産が消えていた(=デップ側の主張)わけです。
普通、「稼げる」人は世の中の仕組みやビジネスのコツを知っているので、資産運用に際しても上手い場合が多いです。でもスターの場合、そういうことを知らずにお金持ちになる人も多いので、上に書いたようなトラブルには枚挙にいとまがありません。
人は自分の経験の範囲内で出来ることしか想像力が働きません。だから資産形成の話になると、大部分の人は「節約」とかの、安易で矮小化された努力目標で満足してしまいます。(実際には、そういう「低いゴール設定」すら、きちんとやりとげることが出来ない人が大半です)
言い換えれば、お金持ちはrevenueにフォーカスすることで資産を築き、貧乏人はexpenseをどうする? ということくらいしか考えつかないということです。
アイデアが浮かばないから切り詰めるくらいのことしか出来ないわけで、これは「頭を働かせていない」証拠です。
一方、貧乏人は「株で人生一発逆転ホームランをかっとばす!」という妄想を抱きやすいです。もちろん、そういう「まぐれ」的なことがあなたに起こる可能性は否定しませんが、その確率は極めて低いです。
大体、株式の期待リターンというのは、せいぜい年率8%も出れば御の字でしょう。すると投資だけで資産形成するというのは、なかなか簡単ではないのです。
でも一度資産を築けば、資産運用でその目減りを食い止めることは、資産が多ければ多いほど、やりやすくなります。
結局、簡単な「正解」は無いです。
でも自分の出来る事だけ、あるいは自分の分かる事だけ、その範囲内で努力しても、なかなか資産は増えません。
居心地の良い処でぬくぬく現状維持するだけでなく、困難な事に挑戦するガッツがなければ暮らし向きは良くなりません。
そのためには不断の努力、新しいことを学び続ける、自分がやったことのない新しい事に挑戦するなどの生活態度が必要になります。
【お知らせ】
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広瀬隆雄のTwitter、ならびにInstagramもよろしく。
お問い合わせはhiroset@contextualinvest.comまでお願いします。
最後にMarket Hack読者の親睦コミュニティ、Market Hack Salonは、現在、新規メンバーを募集中です。
資産運用の能力に長けていなくても、資産形成することは出来ます。
でも資産運用に関するリテラシーがなければ、せっかく築いた資産を散財する結末に終わるでしょう。
たとえばジョニー・デップは過去13年間に723億円を稼いだと言われますが、これは「資産形成」です。
富を築く主な経路は収入です。デップの場合、ギャラ(出演料)や興行収入への参加(=つまりチケット販売代金のパーセンテージが、自分の取り分になること)が、莫大な収入に結び付きました。
ここで重要なのは、企業にたとえれば「売上高」に相当するおカネであり、そもそもそれが少ないなら、資産形成の道は遠いです。
サラリーマンの場合、それは給与ということになりますが、日本では給与は極めて硬直的なスケールによって予め決められているので、なかなか増やすことはできないと思います。
それでも少しでも給与水準が高い、有利な職場を目指すことは重要であり、僕自身も「有利な転職」の話には積極的に何度も応じてきました。
またハイリスク・ハイリターンを狙うなら、失敗するかもしれないけど、自分で何か商売をやるという方法も資産形成の道だと思います。
ここまでの話をまとめると資産形成で最も大事なのは売上高(revenue)だということ。
さて、ジョニー・デップのように「稼げる」人は資産の形成が早いですが、資産運用に関するリテラシーが無ければあっという間に散財します。デップの場合、おカネに関する件は会計士と弁護士に任せていて、気がついたら資産が消えていた(=デップ側の主張)わけです。
普通、「稼げる」人は世の中の仕組みやビジネスのコツを知っているので、資産運用に際しても上手い場合が多いです。でもスターの場合、そういうことを知らずにお金持ちになる人も多いので、上に書いたようなトラブルには枚挙にいとまがありません。
人は自分の経験の範囲内で出来ることしか想像力が働きません。だから資産形成の話になると、大部分の人は「節約」とかの、安易で矮小化された努力目標で満足してしまいます。(実際には、そういう「低いゴール設定」すら、きちんとやりとげることが出来ない人が大半です)
言い換えれば、お金持ちはrevenueにフォーカスすることで資産を築き、貧乏人はexpenseをどうする? ということくらいしか考えつかないということです。
アイデアが浮かばないから切り詰めるくらいのことしか出来ないわけで、これは「頭を働かせていない」証拠です。
一方、貧乏人は「株で人生一発逆転ホームランをかっとばす!」という妄想を抱きやすいです。もちろん、そういう「まぐれ」的なことがあなたに起こる可能性は否定しませんが、その確率は極めて低いです。
大体、株式の期待リターンというのは、せいぜい年率8%も出れば御の字でしょう。すると投資だけで資産形成するというのは、なかなか簡単ではないのです。
でも一度資産を築けば、資産運用でその目減りを食い止めることは、資産が多ければ多いほど、やりやすくなります。
結局、簡単な「正解」は無いです。
でも自分の出来る事だけ、あるいは自分の分かる事だけ、その範囲内で努力しても、なかなか資産は増えません。
居心地の良い処でぬくぬく現状維持するだけでなく、困難な事に挑戦するガッツがなければ暮らし向きは良くなりません。
そのためには不断の努力、新しいことを学び続ける、自分がやったことのない新しい事に挑戦するなどの生活態度が必要になります。
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