足利工業大学は、来年4月から「足利大学」に名称を変更すると発表した。来年3月に看護学部の最初の卒業生が出るため、工学部と看護学部の2学部体制が確立したとして、名称から「工業」を外す。4月25日に文部科学省に届け出た。

 足利工業大学は1967年に創立。学校法人・足利工業大学が運営し、今年で50周年を迎えた。2014年に、同じく同法人が運営する足利短大の看護学科が移る形で、足利工業大に看護学部を開設。来年3月に最初の卒業生が出る。学生数は工学部と看護学部の2学部で約1400人。

 現在のキャンパスは足利市大前町と本城3丁目にあり、看護学部は両キャンパスを使っているが、名称が変わる来年4月以降は、本城キャンパスと、隣接する旧足利赤十字病院跡地(同市本城3丁目)に看護学部を集約する。荘司和男学長は「創立50周年の節目に2学部体制が確立した。ご期待に応えられるよう教育研究と施設設備の更なる充実を図りたい」とのコメントを出した。(北崎礼子)