日本将棋連盟は20日、ドワンゴとともに主催する叡王戦を6月に始まる第3期から、全棋士が参加し、挑戦手合い方式で優勝者を決めるなどの条件を備えたタイトル戦に格上げすると発表した。新たなタイトル戦の発足は1983年に王座戦が昇格して以来、34年ぶり。竜王戦、名人戦など既存の7棋戦と合わせ、将棋のタイトル戦は史上最多の8となる。
叡王戦は第2期まで優勝者が電王戦で将棋ソフトと戦う仕組みだった。第3期は段位別予選と本戦を勝ち抜いた2人が来年3~5月に1日制七番勝負を戦い、先に4勝した者が叡王の称号を得る。ソフトは参加しない。
七番勝負では持ち時間を選択制にするなど独自の方式も採用する。第4期からは前期の覇者に本戦を勝ち抜いた挑戦者が挑む方式になる。