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全盲の少年が任天堂に 手紙を出した。
するとこんなレスポンスが……!
しかもうれしいおまけつき♪

響希くんと任天堂


※けんたろーさんは響希くんのお父さん

響希くんは全盲の少年。1歳半のときに両眼性網膜芽細胞腫という小児がんがみつかり手術。残酷な表現になりますが命と引き換えにその光を失ったそうです。
「両眼摘出手術を受けた約8年前はつらくて涙する日々でしたが、響希の前向きに生きようとする生命力が私たち一家に光を届けてくれました。4歳でドラムを始めてからは父である僕の方が教えられることばかりです」引用
ドラマーになるべく毎日がんばっているという響希くん。そして響希くんが唯一遊べるゲームが「リズム天国」。響希くんはある日こんな手紙を任天堂に出しました。


48)
任天堂さんへ
はじめまして。僕は小学5年の酒井響希です。 僕は目が見えないけど僕も皆と同じようにゲームがしたいとずっと思っていました。でも僕ができるゲームはほとんどありませんでした。 その中で、僕が唯一できたゲームがリズム天国です。そのゲームだけは皆と一緒に楽しくできるし、このゲームは誰にも負けませんでした。 ゲームボーイアドバンス版もDS版もwii版も3DS版もすべてパーフェクトをとる事ができました。
なのでこれからもリズム天国を絶対に絶対に出して欲しいです。もう少し難しくても大丈夫です!! 僕以外にもゲームがしたくてもできない視覚障害の子がきっといると思います。 だから体にハンデがあっても皆と一緒に楽しめるゲームを是非開発して欲しいです。これからも任天堂さんを応援します。 酒井響希より。


全てをパーフェクトクリアするなんてほんと凄いです!
リズム天国とは……
ゲーム中に流れる音楽のリズムに合わせてボタンを押すゲーム。リズムゲームは1〜2分程度のシンプルな内容で、GBA版では40種類のステージが収録されている。 収録されたリズムゲームは視覚(目押し)に頼るとタイミングが非常にシビアなものが多いが、BGMのリズムに乗ることで自然にゲームを進めることができる。 各リズムゲーム終了後、「やりなおし」「平凡」「でも平凡」「ハイレベル」いずれかの評価が現れ「平凡」以上を出せばクリア。同時に成績により「ノリ感」数値が上下する。「ハイレベル」を出せばメダルが入手でき、これを集めることでエンドレスゲーム(ミニゲーム)、リズムおもちゃ、ドラムレッスンなどのおまけ要素が出現する。引用
これを4作とも完全クリアしたのですからその情熱が伺い知れます。

任天堂から届いたお便り

そんな響希くんになんと任天堂から返信が届きました。

20170520-00010000-bfj-004-4-view

酒井響希様
この度は、任天堂あてに温かいお手紙を送っていただき、ありがとうございます。 「リズム天国」「リズム天国ゴールド」「みんなのリズム天国」「リズム天国 ザ・ベスト+」の全てでパーフェクトを取ることができたと、響希君がこのシリーズを楽しんでくれたことが伝わり、とても嬉しく思います。 響希君から頂いたお手紙の内容は任天堂の開発部門へ報告いたします。これからも、みなさまに喜んでいただけるゲームを作っていきたいと思いますので、応えんよろしくおねがいいたします。

この手紙に響希くんや家族の方々はとても驚いたといいます。
「響希本人は、とてもびっくりして喜んでいました。また、発売予定のなかったリズム天国の新作が、もしかしたら発売されるかもしれないと思えるようになり、楽しみができたと言っています」  父けんたろーさん談引用
任天堂の迅速で丁寧な対応、そしてリズム天国の新作が開発されるかも?!というサプライズ。これは嬉しいですよね。なんというかオーバーかもしれませんが、大好きな作品が出るという情報はそれだけで『その日までがんばって生きていける』、そんな活力の元になります。夢と希望。事務的な対応が多いこのご時世にあったかぁいエピソードを聞かせていただきました。

参考サイト
全盲の長男が任天堂に送った手紙。まさかの“神対応”に賞賛の声

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