レスリング世界選手権2017男子の日程と日本人出場選手の優勝候補
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アマチュアレスリングの世界大会の一つとして、毎年開催され続けてきた、『レスリング世界選手権』が2017年も開催されます。
まだ、開催まで時間はありますが、やはり
2016年のリオ五輪で、女子レスリング選手たちが、多くのメダルを持ち帰り、大フィーバーした
影響もあって、男子レスリング選手に対しても、早くもメダルを期待する声が、高まっているようです。
そこで本記事では、レスリング世界選手権2017の開催日程、有力選手などを探り、男子レスリング界の魅力にも、迫ってみたいと思います。
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レスリング世界選手権2017男子!
ロンドン五輪の男子フリー66kg級で、米満達弘さんが金メダルを獲ったことで、また密かに注目され始めた男子レスリング界。
2016年のリオ五輪でも、
太田忍選手(グレコローマン59kg級)、樋口黎選手(フリースタイル57kg級)の二人が銀メダル
を獲り、徐々にではあるものの、確実に日本男子レスリング界も、注目され始めているようです。
とはいえ、まだまだ世界との差はあるのかもしれません。
知名度を見ても、女子レスリングと比較して、それほど浸透していないのも事実でしょう。
あくまで、発展途上であることには変わりはありませんが、それでも、伸びしろはまだまだあり、今後さらなる飛躍は期待できると思います。
さて、そんな男子レスリング界の将来を占う、大きな大会と言っても過言ではない世界選手権が、2017年も開催されます。
日程・開催地に関しては後ほどお話していきますが、2017年は、昨年とは異なり、
全階級が実施
(2016年はオリンピックが開催されたため、オリンピック適用外の階級のみ実施)
されます。
リオ五輪以来の大きな大会として、世界中で大注目されていくことでしょう。
ライブ中継などの詳細もまだわかっていないので、後日追って発表されると思います。
それらの発表に注目しながら、私達日本人としては、日本代表選手達が、一つでも多くのメダルを持ち帰ってくれることを期待しています。
レスリング世界選手権2017男子の大会日程
レスリング世界選手権2017が、フランス・パリで開催されるようです。
男子に関しては、
グレコローマン・フリースタイルの2スタイル(各8階級)
で、実施されるそうです。
正直なところ、レスリングといえば、女子フリースタイルの印象が強いですね。
男子に関しては、ほとんど馴染みがなく、最近ようやく注目されるようになってきたのが率直なところです。
印象として強く残っているのは、レスリング競技そのものではなく、ソウル五輪から帰国後、
上野駅構内の公衆電話に、メダルを置き忘れ紛失した
という、面白いエピソードを残した小林孝至さんの姿でしょうか。
それくらい、一般人たちにはあまり注目されていないのが、男子レスリングの実態だと思います。
女子がフリースタイルしかないために、男子にグレコローマンとフリースタイルの2つのスタイルがあることすら、知らないという人も少なくないでしょう。
ちなみに、改めてこの2つのスタイルの違いを紹介しておくと、こんな感じです。
グレコローマン
上半身のみ攻防の対象とされ、下半身に対して(足首を狙った攻撃など…)はルール上禁止。
その為、投げ中心での、せめぎあいになりやすい傾向にあります。
フリースタイル
全身が攻防の対象。
アンクルホールドなどの固め技などもよく見られます。
さて、男子レスリング世界選手権の各階級の詳しい日程についてですが、まだ具体的な発表はありません。
日本レスリング協会公式サイトにおいても、世界大会のスケジュールの一つとして、
『女子同様、8月21日~8月26日』
とだけ、スケジュールが発表されているに過ぎません。
まだ大会までしばらくあるので、具体的なところは何一つ決まっていないのでしょう。
なお一時、大会スケジュールのことを考慮し、男子もフリースタイルのみ実施しようと、提案されていたそうです。
その後、結局現行のまま、大会が実施されることとなったようです。
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レスリング世界選手権2017男子の出場選手と優勝候補
女子レスリングなら、伊調馨選手や吉田沙保里選手など、有名選手も何人か出場するだけに、なんとなく優勝候補も想像できたりします。
男子は、これまであまり見向きもされていなかったため、リオ五輪で二人の選手が銀メダルを獲り、久しぶりに注目されているという印象…
それだけに、はっきり言って誰が優勝候補なのかわからない、という人も多いでしょう。
実際に、女子以上に、誰がレスリング世界選手権2017に出場するのか、ほとんどわかっていない状況でもあります。
ここでは、あくまで有力候補という形で、日本を中心に、主な階級の優勝候補を挙げていきたいと思います。
男子フリースタイル57kg級
男子フリースタイル57kg級は、2016年リオ五輪の銀メダリストでもある、樋口黎選手が、今大会も出場するものと思います。
しかし彼は、レスリング世界選手権やオリンピックの優勝経験はなく、リオ五輪の銀メダルが唯一のメダル獲得なのです。
そのため、銀メダルはフロックである可能性も、十分考えられます。
もちろん彼自身の実力を軽視しているわけではありませんが、実績が乏しいのも事実です。
世界選手権2015では、
- ウラジーミル・ヒンチェガシビリ選手(ジョージア)
- ハサン・ラヒミ選手(イラン)
- エルデネバト・ベフバヤル選手(モンゴル)
- ウビクトル・レベデフ選手(ロシア)
がメダルを獲得し、中でも、ウラジーミル・ヒンチェガシビリ選手とハサン・ラヒミ選手は、リオ五輪でもメダルを獲得しています。
それだけではなく、過去の世界選手権を見ても、このウラジーミル・ヒンチェガシビリ選手とハサン・ラヒミ選手は、メダルに絡む結果をもたらしているのです。
間違いなく、優勝候補の一角に上げても良いでしょう。
そういう実力者が出場すると思われる世界選手権2017で、果たして樋口黎選手は優勝をもたらすことができるのでしょうか。
まだ出場そのものがわかっていないので、なんとも言えませんが、有力候補の一人としてぜひ期待したいですね。
男子フリースタイル61kg級
オリンピックでは実施されていない61kg級は、全く推測不可能です。
57kg級の選手や65kg級の選手が、階級替えしてこの階級に挑んでくるということもあると思います。
大混戦必至の階級と言って良いのではないでしょうか。
一応、上位として予想されるのは、
UWWランキング上位で、2016年世界選手権でメダルを獲っている、 ローガン・スティーバー選手(アメリカ)、アフメド・チャカエフ選手(ロシア)
あたりが、優勝候補筆頭といえるのではないでしょうか。
一応、日本勢では、
鴨居正和選手が有力視されている
みたいですが、どこまで通用するのかわからないのが正直なところではないでしょうか。
男子フリースタイル70kg級
レスリングフリースタイル男子70kg級では、2016年の世界選手権で5位に入った、
多胡島伸佳選手
に注目したいと思います。
ただ優勝候補と言うには、実績が乏しく、まだまだこれからの選手だとは思います。
しかし、決して優勝の可能性がないというわけでもなさそうですし、日本勢に新たなメダルをもたらすという意味では、期待する価値は十分あるでしょう。
ただし、この階級も、マゴメド・クルバナリエフ選手(ロシア)をはじめ、実力者がひしめいていますので、メダルは簡単には取れないでしょう。
激戦の中で、どれだけ多胡島伸佳選手が奮闘してくれるのか、また他の選手が新たに登場するのか、日本人選手に注目して見ていきたものです。
男子フリースタイル74kg級
2015年のレスリング世界選手権・日本男子フリースタイルで、最もメダルを期待されていた選手が、この
74kg級の高谷惣亮選手
ではないでしょうか。
当時の、UWWランキング上位だった実績もあり、優勝候補の一角として注目されていましたが、終わってみれば、メダルに全く届かず惨敗…
その後も、何処か勝負弱いところがあるのか、2014年の世界選手権2位が最高で、オリンピックではメダルどころか、4強に入ることすらできませんでした。
現在はUWWランキング13位と低迷…
それだけに、今度こそリベンジを果たし、男子フリースタイル74kg級で、金メダルを獲って欲しいと願っています。
とはいえ、この階級もアニウアル・ゲドゥエフ選手(ロシア)をはじめ、数多くの実力者がひしめいています。
どこまで高谷惣亮選手が力を発揮してくれるのか、注目していきたいものです。
男子グレコローマン59kg級
男子グレコローマンで最も期待したいのが、この59kg級です!
UWWランキング上位に、日本勢が二人ランキングされている唯一の階級で、そのうちの一人が、
『忍者レスラー』
という異名を持ち、2016年のリオ五輪でも、銀メダルを獲った太田忍選手。
メダルを期待しない人がおかしいでしょう。
もう一人、現在ランキング4位の文田健一郎もいるので、日本代表争いだけでも、かなり激戦になるのではないかと思います。
果たして、どちらが代表として2017年の世界選手権に出場するのでしょうか。
また、日本代表選手が今大会で優勝できるのか、非常に注目したいものですね。
男子グレコローマン66kg級
男子グレコローマン66kg級は、やはり海外勢が強く、リオ五輪メダリスト達が、そのまま実力者として君臨している印象を受けます。
- 金メダルを獲ったダヴォル・シュテファネク選手(セルビア )
- 銀メダルを獲ったミグラン・アルテュニャン選手(アルメニア )
- 銅メダルのシュマギ・ボルクヴァゼ選手(ジョージア )とラスル・チュナエフ選手(アゼルバイジャン)
彼らは、UWWランキング上位5傑に入っている実力者!!
もちろんランクングが全てではありませんが、実績があるからこそランキング上位でいられるわけです。
やはり、今大会の世界選手権に出場してくれば、間違いなく優勝候補筆頭と言えるでしょう。
ただ、日本代表の井上智裕選手も、決してひけを取ってはいません。
彼自身、リオ五輪では5位という実績を残しています。
もしかしたら、世界選手権で優勝してくれるかもしれません。
なかなか世界の壁は高いですが、メダル獲得を信じて日本代表選手の活躍に、注目したいと思う次第です。
男子グレコローマン71kg級
男子グレコローマン71kg級では、これまでUWWランキング上位に、ランキングされていなかった泉武志選手。
彼は2017年3月に開催された、ザグレブ・オープン『クロアチア』で2位、『ハンガリー・グランプリ』で、3位に入りました。
その実績が評価され、今回14位に初めてランキングされました。
バーリント・コルパーシ選手(ハンガリー)をはじめ、まだまだ上にはたくさんの選手がいますが、もしかしたら、今大会の台風の目になるかもしれません。
男子レスリングも女子のように、各階級でメダルに手の届く選手を、輩出してほしいですね。
それだけに、ぜひ東京五輪を狙える選手として飛躍できるよう、今大会で結果を出して欲しいと期待しています。
まだまだ挙げたらキリがないので、この辺にしておきますが、以上が主な有力選手達です。
とは言え、これは過去の実績を踏まえての有力候補でしかなく、彼らが絶対に世界選手権に出場するとは限りません。
あくまでその候補と予想される選手たち、と見ていいでしょう。
正直なところ、女子とは異なり、男子は若干海外に押され気味なのか、日本勢の目立った選手は少ないです。
しかし、決して実力不足というわけではなく、期待できる選手はいます。
あとは、ここ一番でどれだけ実力を発揮し、メダルを獲得してくれるかだけだと思います。
ぜひ、並みいる強豪を撃破し、日本に一つでも多くのメダルを持ち帰ってくれることを期待しましょう!
まとめ
レスリング世界選手権2017男子が、フランス・パリで、
2017年8月21日~26日
に開催されることが、既に決まっています。
しかし、さらに詳細日程、出場選手は全く決まっていません。
今後、追加発表されるとは思いますが、全く予測不可能といった印象を受けます。
ただ、そんな中でも、2016年のリオ五輪の銀メダリストである、樋口黎選手や太田忍選手など、日本勢も期待できる選手が多数います。
なので、十分にメダル獲得も期待できるでしょう。
確かに、女子以上にメダルへの道は厳しそうですが、決して不可能ではありません。
一つでも多くのメダルを持ち帰り、日本レスリング界の実力を見せつけて欲しいですね。
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