MMD研究所は15歳以上の男女36,692人を対象に「2017年SIMフリースマートフォン購入者調査」を実施、その結果を発表しました。合わせて「SIMフリースマホとは何か知っているか」についても調査をしていますので、結果を分析してみます。
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そもそもSIMフリースマホって何?
SIMフリースマートフォンは大手キャリアによる「SIMロック」がかかっていないものを指しますが、現在は「格安スマホ」という言い方の方が主流です。少し乱暴ですが、それは同じものを意味すると解釈して分析していきます。
元データは「全くわからない」「名前だけは聞いたことがある」から「現在利用している」までデータが取られていますが、それを「認知」「内容理解」「利用検討」「利用経験」「利用中」と認識の深さに変換してデータを並べるとこのようになります。
「認知」知っているというユーザーは79.0%で、男女比は同じくらいですが、「内容理解」となると男女で差が出てきます。これはまだ格安スマホの内容が難しく、いわゆる新しいもの好きの男性が調べているもの思われます。かなり一般的にはなってきたものの、まだまだ浸透はしていないと言えるでしょう。
格安スマホを利用しているのは9.2%
格安スマホを利用しているのは1,036人、9.2%となりました。その中で現在利用しているスマホのメーカーをグラフにするとこのようになります。
Appleがダブルスコアで「25.1%」と圧倒的です。格安スマホでもiPhoneを使いたいというユーザーが多いのでしょう。2位、3位はASUSとHUAWEIで海外の大手メーカーが並んでいます。使っている機種別のグラフはこのようになります。
「iPhone SE」がトップです。これはiPhoneの中でも価格が安いため選択されているのでしょう。2位が「iPhone 5s/5c」これは以前キャリアで使っていたものをそのまま格安スマホとして使っているのではないでしょうか。中古で買ったものも含まれていると思われます。現行で、一番安く取引されています。
メーカー別2位のASUSでの一番売れているのは「Zenfone Go」価格が約16,000円程度とまさしく「格安スマホ」です。機種別ではかなり下位の方に位置していますが、Zenfoneシリーズは数が多く散らばった結果でしょう。これは大手キャリアからの切り替え時に端末も変えたのではないかと思われます。月額が安くなるのであれば、スマホも安い方がいいでしょう。
メーカー別3位のHUAWEIでは「HUAWEI P9 lite」で価格は22,000円程度。これも「格安スマホ」です。HUAWEIはハイエンド端末に力を入れています。かなり下位の方に「HUAWEI P9」というハイグレードのものが位置しています。しかし、売れているのは安いクラスに集まっています。
格安スマホでも圧倒的に人気のiPhone
日本市場ではiPhoneが圧倒的な人気があり、世界的にみて特殊な市場になっています。格安スマホでもiPhoneが使いたいというユーザーがかなり多く、iPhone 7に至っては格安スマホというよりも、元々の意味「SIMフリースマートフォン」として使っているのでしょう。
安いAndroidスマホは徐々に増えていて、iPhoneは徐々に減っています。この流れは「格安スマホ」の広がりによって続くものと思われますが、大きな潮流になるのは考えにくい現状です。
参考URL:MMD研究所