本棚にねこまんま

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ねこ と ごはん

子どもの頃についた嘘の話

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このあとめちゃくちゃ縫った


私が住んでいた辺りはちょっと山に入ると不法投棄されたゴミがたくさんありました。
子どもの頃は宝探しのように山の中を探検していたものです。
中には危ないものもあり、ある時、兄が手をざっくり切ってしまいました。
絆創膏を貼っても貼っても血が止まらない中、子ども2人は「親に知らせないとマズイ!でも怒られたくない!」という葛藤に揺れていました。
そうして兄が思いついた打開策がアレです。

雑すぎる嘘のために草むらで待機してた、兄。
どうしてイケると思った、兄。


幼い頃から「正直に生きなさい」と教わっていても、嘘をついたことのない人間はいないものです。
子どもの頃はその場しのぎでたくさん嘘をつきました。
怒られるのが嫌で「やってない」と言ったり、仲間外れが怖くて知ったかぶったり。
1つ1つはもう思い出せないくらい小さな嘘です。
そうして身に付いたのは、嘘をついてもろくな目に合わないこと。
やったことはバレるし、知ったかぶっても話にはついていけないし、正直でいることが一番疲れない生き方なんですよね。

そしてその一方で、成長するにつれて事を荒立てないために嘘をつかなければならなくなりました。
本音と建前ってヤツですね。
正直に、疲れないように、それだけでは生きていけなくなる。
本質としては子どもの頃に「怒られたくないから」ついていた嘘と大して変わってないような気もします。

「何歳に見える?」って質問。
そろそろ法的に禁止してくれないかな。