この文書では、Symantec Endpoint Protection Manager (SEPM) の設定のバックアップ方法と、障害の発生時にバックアップから設定を復元するディザスタリカバリの方法について説明しています。
ディザスタリカバリの準備 (バックアップ方法)
ディザスタリカバリを実行するには、前もってデータベースや設定情報のバックアップを作成して準備しておく必要があります。バックアップは、SEPM のインストール中からインストール後にわたってファイルや情報を収集して作成します。また、データベースのバックアップは、定期的に作成して最新のデータになるようにします。
注意: 以下の操作で作成するすべてのバックアップファイルがない場合には、SEPM の設定やクライアント通信を復元することはできません。サーバーがクラッシュした際に備え、以下の操作で作成したバックアップしたファイルやデータベースは、サーバーとは別の場所に移動して保管してください。
ディザスタリカバリの準備には、以下の 5つの手順を順に実行してください。
- SEPM データベースのバックアップ
- キーストアファイルと server.xml ファイルのバックアップ
- ディザスタリカバリファイルの作成
- sylink.xml ファイルのバックアップとドメイン ID の保存
- 暗号化パスワードの保存
ステップ 1: SEPM データベースのバックアップ
データベースのバックアップを定期的に作成します。具体的な操作手順は、以下の文書を参照してください。
SEPM データベースをバックアップする方法 -- 文書番号: 20080131180101949
注意: バックアップ取得のタイミングについて
データベースの内容は日々更新されるため、週に 1 回以上、データベースのバックアップを作成して更新することを推奨します。
ステップ 2: キーストアファイルと server.xml ファイルのバックアップ
キーストアファイルと server.xml ファイルをバックアップします。キーストアファイルの名前は、keystore_<タイムスタンプ>.jks です。キーストアには、専用/公開キーのペアと自己署名の証明書が含まれています。server.xml ファイルの名前は、server_<タイムスタンプ>.xml の形式です。
キーストアファイルと server.xml ファイルの保存場所
キーストアファイルと server.xml ファイルはデフォルトでは以下のフォルダにバックアップされています。
C:\ProgramFiles\Symantec\Symantec Endpoint ProtectionManager\Server Private Key Backup
複数のファイルが存在する場合は、すべてのファイルをバックアップしてください。
また、キーストアファイルと server.xml ファイルはインストール時に自動的に作成されますが、必要に応じてバックアップを作成することもできます。
キーストアファイルと server.xml ファイルのバックアップ方法
- Symantec Endpoint Protection Manager コンソールを起動してログインする。
- [管理] をクリックする。
- [サーバー] タブをクリックしてローカルサイトを識別するコンピュータ名をクリックする。
- [サーバー証明書の管理] をクリックする。
- [次へ] ボタンをクリックする。
- [サーバー証明書のバックアップを作成する] を選択して [次へ] ボタンをクリックする。
- バックアップ先のフォルダを確認して [次へ] ボタンをクリックする。
- [完了] ボタンをクリックする。
バックアップは次の場所に作成されています。これらのファイルを保管してください。
- 以下のフォルダを開く。
C:\Program Files\Symantec\Symantec Endpoint Protection Manager\Server Private Key Backup
- keystore_<タイムスタンプ>.jks ファイルと server_<タイムスタンプ>.xml ファイルをバックアップする。
注意: バックアップ取得のタイミングについて
キーストアファイルと server.xml ファイルはインストール時に自動的に作成されるため、SEPM のインストール後であればいずれのタイミングでも構いませんが、SEPM のインストール直後にバックアップを取得することをお勧めします。その後、バックアップファイルのアップデートは基本的に行う必要はありません。
ステップ 3: ディザスタリカバリテキストファイルの作成
キーストアファイルに記録されたキーストアパスワードと SEPM の設定情報を記録したファイルを作成します。この手順で作成したファイルはディザスタリカバリファイルと呼び、記録された情報を使用して SEPM の復元を行います。ディザスタリカバリファイルは Backup.txt などの名前で保存し、データベースなどのバックアップファイルと一緒に保管してください。
- 以下のフォルダを開く。
C:\Program Files\Symantec\Symantec Endpoint Protection Manager\Server Private Key Backup
- server_<タイムスタンプ>.xml ファイルをメモ帳またはテキストエディタで開く。
- 「keystorePass=....」で始まる箇所を探す。
- 発見したパスワード文字列を選択してコピーする。パスワード文字列は、keystorePass="WjCUZx7kmX$qA1u1" などのように記載されています。
- server_<タイムスタンプ>.xml ファイルを何も変更せずに閉じる。
- メモ帳またはテキストエディタを新規に起動する。
- パスワード文字列を貼り付ける。
- backup.txt などの名称でテキストファイルを保存する。
この手順で保存したファイルを、以降の手順ではディザスタリカバリテキストファイルと呼びます。
注意: バックアップ取得のタイミングについて
ディザスタリカバリテキストファイルの内容に更新がある都度、ディザスタリカバリテキストファイルを更新してください。
ステップ 4: sylink.xml ファイルのバックアップとドメイン ID の保存
SEPM のドメインが 1つしかない場合は、C:\Program Files\Symantec\Symantec Endpoint Protection Manager\data\outbox\agent 配下のディレクトリから sylink.xml ファイルをコピーして C:\Program Files\Symantec\Symantec Endpoint Protection Manager\Server Private Key Backup フォルダに貼り付けます。複数の SEPM ドメインが存在する場合は、ドメインごとに存在する固有の情報をディザスタリカバリファイルに保存します。
注意: このステップで保存した情報は、データベースのバックアップファイルがない場合に、既存の管理クライアントとの通信を復旧する際に必要になります。
sylink.xml ファイルを保存する方法
- 以下のフォルダを開く。
C:\Program Files\Symantec\Symantec Endpoint Protection Manager\data\outbox\agent
- 英数字の羅列のフォルダをどれかひとつ選択して開く。sylink.xml ファイルがフォルダの中に存在しない場合には、別の英数字の羅列のフォルダを開いてください。
- sylink.xml ファイルを右クリックして [コピー] をクリックする。
- 以下のフォルダを開く。
C:\Program Files\Symantec\Symantec Endpoint Protection Manager\Server Private Key Backup
- [編集] メニューから [貼り付け] を選択する。Server Private Key Backup フォルダに sylink.xml ファイルがコピーされます。
注意: バックアップ取得のタイミングについて
インストール時、SEPM で使用する HTTP ポートの変更を行った場合、ドメインの追加/変更を行った場合、複製パートナーを追加した場合、バックアップを更新してください。
次に、ドメインごとにドメイン ID をディザスタリカバリファイルに保存してください。状況に応じて、以下のいずれかの手順を参照してください。
ドメイン ID を保存する方法
SEPM コンソールにログインできる場合:
- Symantec Endpoint Protection Manager コンソールを起動してログインする。
- [管理] をクリックする。
- [ドメイン] タブをクリックする。
- 「ドメイン ID」の文字列をコピーする。
- コピーした文字列をディザスタリカバリファイルに貼り付ける。
SEPM コンソールにログインできない場合:
- SEPM をインストールしているコンピュータで以下のフォルダを開く。
C:\Program Files\Symantec\Symantec Endpoint ProtectionManager\data\outbox\agent\
- 英数字の羅列のフォルダをどれかひとつ選択し、フォルダ内の sylink.xml ファイルを開く。sylink.xml ファイルがフォルダの中に存在しない場合には、別の英数字の羅列のフォルダを開いてください。
- 「ServerSettings DomainId=....」で始まる箇所を探す。
- 発見したドメイン ID の文字列を選択してコピーする。ドメイン ID の文字列は、ServerSettings DomainId="1ADA7C5A0A2E004100B9E9A30E2605F1" などのように記載されています。
- Sylink.xml ファイルを何も変更せずに閉じる。
- ドメイン ID の文字列を backup.txt に保存する。
SEPM をインストールしたコンピュータでファイルを確認できない場合:
- SEP のインストールフォルダを開く。
デフォルトパス:
C:\Program Files\Symantec\Symantec Endpoint Protection
- フォルダ内の sylink.xml ファイルを開く。
- 「ServerSettings DomainId=....」で始まる箇所を探す。
- 発見したドメイン ID の文字列を選択してコピーする。ドメイン ID の文字列は、ServerSettings DomainId="1ADA7C5A0A2E004100B9E9A30E2605F1" などのように記載されています。
- Sylink.xml ファイルを何も変更せずに閉じる。
- ドメイン ID の文字列を backup.txt に保存する。
注意: ドメインが複数ある場合には、すべてのドメインについて同じ操作を繰り返し、ドメイン ID の文字列をコピーして貼り付けてください。
注意: バックアップ取得のタイミングについて
ドメインの追加/変更を行った場合、バックアップを更新してください。
ステップ 5: 暗号化パスワードの保存
ディザスタリカバリテキストファイルに、次の情報を記録して保存します。
- 暗号化パスワード:
最初のサイトをインストールしたときに入力した暗号化パスワードを記述します。このパスワードは、SEPM を再インストールするときに再度入力します。復元するバックアップデータベースがない場合は、同じパスワードを再入力する必要があります。復元するバックアップデータベースが存在する場合は不要ですが、データベースバックアップが破損している場合には暗号化パスワードが異なるとクライアント通信を復元できなくなるため、記録しておくことを推奨します。
注意: SEP 11.0 MR2 以降のバージョンで SEPM を簡易モードでインストールした場合、暗号化パスワードは管理コンソールにログオンするために設定したシステム管理者アカウントのパスワードになります。
注意: バックアップ取得のタイミング
SEPM のインストール時に以外にありません。必ず、SEPM のインストール時にバックアップを取得してください。
- SEPM を実行するコンピュータの IP アドレスとホスト名:
SEPM を実行しているコンピュータの IP アドレスとホスト名を記録しておきます。壊滅的なハードウェア障害が発生した場合は、同じ IP アドレスとホスト名のコンピュータに SEPM を再インストールする必要があります。
注意: バックアップ取得のタイミング
IP アドレスやホスト名に変更があった場合にバックアップを更新してください。
注意: ホスト名について
ホスト名は通常そのまま管理サーバーの「サーバー名」として使用されます。管理サーバーの「サーバー名」は大文字小文字を区別するため、ホスト名の大文字小文字は正確に記録してください。後述する「ディザスタリカバリの実行(復元方法)」でデータベースのバックアップを復元した場合、手順 11 においてサーバー名の大文字小文字を誤って入力すると、 SEPM コンソールにログインする際に SEPM が起動せず、イベントログには「JVM (Java Virtual Machine) が -1 のコードで終了しました」と記録される。scm-server-0.log ファイルには "Can't read local server from database!" が記録されている -- 文書番号: TECH97028 の事象が発生する場合があります。
- SEPM を識別するサイト名:
SEPM を識別するサイト名を記録します。厳密に言えば再インストールの際に同一のサイト名は必要ありませんが、同じサイト名を使うことで一貫した復元を作成することができます。
注意: SEP 11.0 MR2 以降のバージョンで SEPM を簡易モードでインストールした場合、サイト名が 「My Site」 に自動的に設定されます。
注意: バックアップ取得のタイミング
サイト名に変更があった場合にバックアップを更新してください。
これらの情報が保存された適格なディザスタリカバリテキストファイルの例は、次のようになります。

注意: Server Private Key Backup フォルダの内容およびディザスタリカバリテキストファイルをリムーバブルメディアなどにコピーし、信頼できる安全な場所に保管してください。これらのファイルは、ディザスタリカバリを問題なく実行するために必要な情報を含んでいます。
ディザスタリカバリの実行 (復元方法)
ディザスタリカバリを実行して SEPM の設定とクライアント通信を復元するには、以下の 3つの手順を順に実行してください。
- SEPM の復元
- サーバー証明書の復元
- クライアント通信の復元
ステップ 1: SEPM の復元
壊滅的なハードウェア障害が発生した場合は、コンピュータを再構築して SEPM を再インストールする必要があります。コンピュータを再構築する場合、元の IP アドレスとホスト名を割り当ててください。この情報は、ディザスタリカバリテキストファイルに保存されています。コンピュータの再構築が終わったのち、SEPM のインストールを行ってください。
SEPM を再インストールする場合、障害の発生したサーバー上の SEPM をインストールしたときに指定したのと同じ暗号化パスワードを入力することが重要です。Web サイトの作成、データベースの種類、管理者ユーザーアカウントに使用するパスワードなど、以前のインストールで指定した他のオプションについても、同じ設定を使う必要があります。
重要: SEP 11.0 MR3 以降では、インストール時に「カスタム Web サイトを作成する」を選択して作成される Web サイトのデフォルトポート値が 80/TCP から 8014/TCP に変更されています。
最初に SEP 11.0 MR2 MP2 以前のバージョンを使用して構築した環境から、SEP 11.0 MR3 以降のバージョンでのディザスタリカバリを実行する場合、この仕様変更が原因で管理ポートの不一致が発生し、クライアントとの通信が復旧しないことがあります。
SEP 11.0 MR3 以降のバージョンではインストール時にクライアント管理用ポートを指定できるように拡張されていますので、SEP 11.0 MR3 以降のバージョンをインストールする場合には以前に使用していたクライアント管理用ポートを指定するようにしてください。
SEP 11.0 MR3 でインストール時にクライアント管理用ポートを変更する方法、および設定時の注意点については、以下の技術文書を参照してください。
SEPM 11.0 MR3 でインストール時にクライアント管理用ポートを変更する方法
- SEPM のインストールを開始する。
- インストール終了後の 「ようこそ」 パネルで [拡張] にチェックを入れて [次へ] ボタンをクリックする。
注意: SEPM 11.0 MR2 よりも前のバージョンでは、手順 2 ~ 3 は不要です。続けて、手順 4 を実施してください。

- 環境に応じて任意の項目にチェックを入れて [次へ] ボタンをクリックする。

注意: 選択項目による違いについては、以下の技術文書の 拡張を選択した場合 を参照してください。
SEPM インストール時の設定の種類「簡易」と「拡張」に関して
- [1 つ目のサイトをインストールする] にチェックを入れて [次へ] ボタンをクリックする。
- 暗号化パスワードの入力を求められるまでインストールを続行する。
- 「サイト情報」 パネルの [暗号化パスワード] 欄にディザスタリカバリテキストファイルに保存されている暗号化パスワードを入力する。
注意: バックアップデータベースを使わずに復元を行う場合、正しいパスワードが入力されていないとクライアント通信の復元に失敗します。
- [次へ] ボタンをクリックする。
- 同じ種類のデータベースを再作成し、管理サーバーの設定ウィザードが完了したことを示すパネルが表示されるまでインストールを続行する。
- 「今すぐに移行と配備のウィザードを実行しますか?」 で [いいえ] にチェックを入れて [完了] ボタンをクリックする。
ステップ 2: データベースの復元
注意: 別のコンピュータに復元する場合には、データベースのバックアップを作成したコンピュータとコンピュータ名、または IP アドレスが同じコンピュータに復元する必要があります。
- [スタート] ボタンをクリックし、[ファイル名を指定して実行] を選択する。
- [名前] ボックスに以下のように入力し、[OK] をクリックする。サービスの管理画面が開きます。
services.msc
- Symantec Endpoint Protection Manager サービスを右クリックし、[停止] を選択する。
- [すべてのプログラム] - [Symantec Endpoint Protection Manager] - [データベースのバックアップと復元] をクリックする。データベースのバックアップと復元画面が起動します。

- [復元] をクリックする。データベースの復元画面が表示されます。
- [はい] をクリックする。データベースの復元中画面が表示されます。
- [復元するバックアップを選択してください:] で復元するバックアップファイルを選択し、[了解] をクリックする。データベースの復元が完了すると、以下のメッセージが表示されます。
データベースの復元が正常に完了しました。
- [OK] をクリックする。
- [すべてのプログラム] - [Symantec Endpoint Protection Manager] - [管理サーバー設定ウィザード] を開く。管理サーバーの設定ウィザード画面が開きます。

- [管理サーバーを再設定する] を選択し、[次へ] をクリックする。
- 各項目に入力後、 [次へ] をクリックする。

- サーバー名 … SEPM に設定する名前を入力します。ここで入力する名前は、ホスト名やコンピュータ名である必要はなく任意に設定することができます。
- サーバーポート … SEPM の待機ポートです。ここで指定するポートは SEPM コンソールからの接続を待ち受けるポートになります。
- Web コンソールポート … リモート用 SEPM コンソールのインストール画面の表示に利用される待機ポートです。
- サーバーデータフォルダ … 定義ファイルやバックアップファイル等が保存されるフォルダになります。デフォルトのフォルダパスでは、ディスクサイズが十分に確保できない可能性がある場合は、別のドライブを指定してください。
- 使用するデータベースを選択して、[次へ] をクリックする。
- 選択したデータベースによって設定項目を入力し、[次へ] をクリックする。管理サーバーの再設定画面が表示されます。
埋め込みデータベースの場合:

- データベースサーバー … デフォルトは localhost になり、この項目は変更できません。
- データベースサーバーポート … デフォルトは 2638 になります。埋め込みデータベースが SEPM からの接続を待ち受けるポートになります。管理サーバーの再設定を行う際には、既にデータベースで待機するポートが設定されているため、変更することはできません。
- データベース名 … デフォルトは sem5 になり、この項目は変更できません。
- ユーザー … デフォルトは DBA になり、この項目は変更できません。
- パスワード … データベースのパスワードを入力します。
【簡易インストール時】
新規インストール時に「簡易」インストールを行っている場合は、データベースのパスワードは暗号化パスワードと一致しています。ディザスタリカバリテキストファイルに保存されている暗号化パスワードを入力してください。
【拡張インストール時】
新規インストール時に「拡張」インストールを行っている場合は、データベースのパスワードはインストール時にシステム管理者のアカウントとして設定したパスワードと一致しています。インストール時に設定したシステム管理者のパスワードを入力してください。
- パスワードの確認 … パスワード確認項目です。 [パスワード] 欄で入力したパスワードを入力してください.。
Microsft SQL Server の場合:
- データベースサーバー … 使用するデータベースのホスト名とインスタンス名を指定します。<ホスト名>\<インスタンス名> の形式で入力してください。
- SQL Server ポート … デフォルトは 1433 ポートになります。必要の無い限りはデフォルトのまま使用してください。
- データベース名 … デフォルトは sem5 になります。必要の無い限りはデフォルトのまま使用してください。
- ユーザー … デフォルトは sem5 になります。必要の無い限りはデフォルトのまま使用してください。
- パスワード … 新規インストール時及びステップ 1 の再インストール時に設定した SQL Server のデータベースユーザー (sem5) のパスワードを入力してください。
- SQL Client フォルダ … Microsoft SQL Client プログラムがインストールされているフォルダを指定します。必要の無い限りはデフォルトのまま使用してください。
- データベースの作成ウインドウが終了するまで待機する。
注意: 完了画面に移行する前に以下のようなメッセージが表示された場合は [はい] を選択してください。
「管理サーバー名がすでに存在します。新しいサーバーで置換しますか?」
「管理ーサーバー 「<サーバー名>」 が存在しません。新しいサーバーの作成を続けますか?」
- 完了画面が表示されたら [完了] をクリックする。
ステップ 3: サーバー証明書の復元
サーバー証明書は、公開証明書と専用および公開キーのペアが含まれている Java キーストアです。ディザスタリカバリテキストファイルに保存されているキーストアパスワードを入力してサーバー証明書を復元します。
- SEPM コンソールを起動しログオンする。
- 左画面の [管理] を選択する。

- [サーバー] をクリックする。
- ローカルサイトを識別するコンピュータ名をクリックする。
- [サーバー証明書の管理] をクリックする。サーバー証明書の管理ウィザードが起動します。
- [次へ] ボタンをクリックする。
- [サーバー証明書を更新する] にチェックを入れて [次へ] ボタンをクリックする。
- [JKS キーストア (jks)] にチェックを入れて [次へ] ボタンをクリックする。
- 「JKS キーストアファイル:」の [参照] ボタンをクリックする。
- keystore_<タイムスタンプ>.jks ファイルのバックアップを選択する。
- ディザスタリカバリテキストファイルを開き、キーストアパスワードを確認する。
- [キーストアパスワード] および [キーパスワード] の欄にキーストアパスワードを入力する。
- [次へ] ボタンをクリックする。
注意: キーストアファイルが無効であることを示すエラーメッセージが表示された場合は、入力したパスワードが無効である可能性があります。キーストアパスワードをコピーし、正しいパスワードを入力しなおしてください。
- [完了] ボタンをクリックする。
- [スタート] ボタンをクリックし [ファイル名を指定して実行] を選択する。
- 名前ボックスに services.msc と入力し [OK] ボタンをクリックする。サービスの管理画面が開きます。
- [Symantec Endpoint Protection Manager] を右クリックして [再起動] をクリックする。
Technical Information
データベースに問題が発生しているなどの理由でデータベース自体のリフレッシュが必要な場合、あるいはデータベースに問題が発生しているかどうかの切り分け作業などの場合、データベースを復元せずにクライアントとの通信を復旧させることができます。
データベースバックアップを使用しない場合、クライアントとの通信を回復することはできますが、クライアントは Default Group (MR3 以前のバージョンでは Temporary) グループに表示されます。このため、グループとポリシーは後から作成しなおしてクライアントに割り当てる必要があります。
注意: ポリシーを事前にエクスポートしておくことで復旧後にインポートすることができます。
SEP のポリシーをエクスポートまたはインポートする方法 -- 文書番号: 20081111104840949
また、データベースのバックアップを利用せずにクライアントとの通信を復旧する場合には、ディザスタリカバリの実行 (復元方法) の ステップ 2 の代わりに、ドメイン ID を手動で復旧する必要があります。
データベースのバックアップを利用せずにクライアントとの通信を復旧する手順は以下のような流れになります。
- SEPM をアンインストールする。SEPM のアンインストール時にはデータベースも削除してください。
- OS を再起動する。
- 「ディザスタリカバリの実行 (復元方法) - ステップ 1: SEPM の復元」を参照して SEPM をインストールする。
- 以下の「データベースのバックアップを利用せずにクライアントとの通信を復旧する方法」を参照してドメイン ID の復旧とドメインの切り替えを行なう。
- 「ディザスタリカバリの実行 (復元方法) - ステップ 3: サーバー証明書の復元」を参照してサーバー証明書を復元する。
注意: 上記の手順でクライアントとの通信が復旧しない場合は、以下の対応でクライアントとの通信を復旧してください。
タイトル:管理クライアントが所属する SEPM を変更する方法
データベースのバックアップを利用せずにクライアントとの通信を復旧する手順:
注意:
- 使用するドメインごとに、新しいドメインを作成して同じドメイン ID をデータベースに再度入力する必要があります。これらのドメイン ID は、事前に作成したディザスタリカバリテキストファイルに保存されています。
- ドメイン名は、バックアップ時のドメイン名とまったく同一のドメイン名を作成する必要があります。
- 「デフォルト」 という名称のドメインがすでに存在している場合に、デフォルトドメインを再作成するには、「デフォルト_2」 などの何らかの値を付加したドメインを作成し、古い 「デフォルト」 ドメインを削除して新しく作成した 「デフォルト_2」 の名前を「デフォルト」に変更してください。
SEPM 11.0 MR2 よりも前のバージョンの場合
- Symantec Endpoint Protection Manager コンソールを起動してログインする。
- [管理] をクリックする。
- [ドメイン] タブをクリックする。
- 画面右上の [バージョン情報] をクリックする。
- バージョン情報ダイアログボックスの任意の場所を [Shift] + [Ctrl] + [Alt] キーを押したまま、3回クリックする。
- [OK] ボタンをクリックしてダイアログボックスを閉じる。
- [ドメインの追加] をクリックする。
- ディザスタリカバリテキストファイルを開き、ドメイン ID を確認する。
- 「ドメイン ID」 欄に確認したドメイン ID を入力する。

注意: 「ドメイン ID」 欄が表示されていない場合は、入力欄が表示されるまで 手順 4 から 手順 7 を実行してください。
- 必要に応じて各項目を入力して [OK] ボタンをクリックする。
複数のドメインが存在する場合には、同様の手順ですべてのドメインを追加してください。
SEPM 11.0 MR2 以降のバージョンの場合
- Symantec Endpoint Protection Manager コンソールを起動してログインする。
- [管理] をクリックする。
- [ドメイン] タブをクリックする。
- [ドメインの追加] をクリックする。
- [拡張] ボタンをクリックする。
- ディザスタリカバリテキストファイルを開き、ドメイン ID を確認する。
- 「ドメイン ID」 欄に確認したドメイン ID を入力する。

- 必要に応じて各項目を入力して [OK] ボタンをクリックする。
複数のドメインが存在する場合には、同様の手順ですべてのドメインを追加してください。
管理ドメインを切り替える方法
- SEPM コンソールを起動しログオンする。
- 左画面の [管理] を選択する。

- [ドメイン] をクリックする。

- [ドメインの表示] ペインで作成したドメインを選択する。
- [タスク] ペインで [ドメインの管理] をクリックする。

- [はい] ボタンをクリックする。

注意: 手順 6 のメッセージは、バックアップ時のドメイン名管理ドメイン名が「デフォルト」の状態から復旧するケースです。通常、「***」内にはバックアップ時のドメイン名管理ドメイン名が表示されます。
- [了解] ボタンをクリックする。

この情報の使用条件については、法的通知を参照してください。