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原油相場は上昇、OPEC経済委員会が減産幅拡大を検証(19日)

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原油先物は上昇、OPEC経済委員会が減産幅拡大を検証

[5/19 ニューヨーク終値]

WTI7月限 50.67ドル/バレル 前日比 +1.01(+2.03%)H 50.80 L 49.60

原油先物相場は、OPEC経済委員会が、減産幅の拡大と減産期間の延長を検証していると伝えられたことで、買いが優勢となった。ベイカーヒューズ社発表のリグ数が18週連続で増加したことで、上値が抑えられたが、25日の総会で、OPECが少なくとも協調減産の延長を決めるとの観測が原油先物の買いを誘った。

石油輸出国機構(OPEC)加盟各国の実務者により構成されるOPEC経済委員会(Economic Commission Board)が、減産幅の拡大と減産期間の延長のシナリオを検証していることが報じられた。同委員会は、来週25日に開かれる総会を前に、減産幅の拡大を一つのオプションとして検証したが、本日は結論には至らなかったと伝えられた。ただ、減産延長に加え、減産幅の拡大の可能性も検討されていることで、原油相場の買い材料となった。

ベイカーヒューズ社が本日発表した米国の石油リグ数は、18週連続で増加し、前週比+8、合計720となった。石油リグ数は、前年の同じ週と比べ+402の増加となった。リグの稼働と、実際の生産には時間差があるものの、シェール生産拡大への警戒が高まり、原油相場の重荷となった。

ナイジェリアで、エクソンモービルの労働組合が、人員整理などを巡りストを起こしている問題で、同労働組合がエクソンモービル側に全デルタ地区の施設閉鎖を求めていることが伝えられた。同社は、生産への影響はないとしているが、長引けば供給減少につながる懸念があるため、原油相場の買い材料となった。

テクニカル面では、前日、強い抵抗線となっていた200日移動平均線を上抜けて引けたことで、安心感が広がり、買われやすい地合いとなった。

外国為替市場で、ドルが主要通貨に対し軟調であったことも支援材料となった。

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