ダウ続伸、原油、天然ガス、銅価格の上昇をうけて資源株に買い
[5/19 ニューヨーク終値]
ダウ 20804.84 +141.82 +0.69%
S&P500 2381.73 +16.01 +0.68%
ナスダック 6083.7 +28.57 +0.47%
VIX 12.32 -2.34 -15.96%
10年米国債利回り 2.2328 +0.034 +0.15%
１９日の米株式市場は、原油、天然ガス、銅価格の上昇をうけて資源株に買いが集まった。大統領弾劾には至らないとの見方から、投資家心理が改善し、金融株やハイテク株も買われて上昇した。ダウ工業株30種平均は、前日比141ドル82セント高の2万0804ドル84セントで取引を終え、３日ぶりに反発した。ナスダック総合株価指数は、前日比28.573ポイント高の6083.703（同）で終えた。
トランプ米大統領がコミー前連邦捜査局（FBI）長官にフリン前大統領補佐官の捜査を中止するよう働きかけたとの疑惑の根拠となる「メモ」が公表されていないことなどにより、直ちに弾劾には至らないとの見方が広がった。ただ、ニューヨーク・タイムズ紙は、トランプ氏が、ロシア当局者に対し、コミー氏の解任により、ロシアによる米大統領選関与疑惑を巡る捜査に絡む「大きな圧力」が軽減されたと語っていたと報じた。トランプ米大統領は、前日、大統領選挙中、ロシアと接触したとの疑惑やコミー氏へ捜査を中止するよう働きかけたとの報道について、全面的に否定した。また、米司法省、元ＦＢＩ長官のロバートモラー氏を、米大統領選挙へのロシアの関与をめぐる捜査をおこなう「特別検察官」に任命した。
原油価格と天然ガス価格が上昇したことで、米石油・ガス生産大手チェサピーク・エナジー(+3.77%)、石油&ガス探査/生産のデボン・エナジー（+4.04%）、石油メジャーのシェブロン(+1.28%)、エクソンモービル(+0.22%)、石油探査のベイカーヒューズ(+1.91%)、油田掘削のトランスオーシャン(+0.48%)は買われた。
銅先物価格が上昇したことで、銅・モリブデン生産大手のフリーポート・マクモランは+3.90%上昇した。
米政権の先行き不透明感がやや後退し、米国債利回りが上昇したことをうけて、バンクオブアメリカ(+1.36%)、モルガンスタンレー(+1.19%)、ゴールドマンサックス(+0.11%)、シティ(+1.71%)、ウェルズファーゴ(+1.30%)など金融株は上昇した。
前日発表された四半期決算が好感された小売りのウォルマート・ストアーズ（+1.59%）は、本日も買いが続き上昇した。
第４四半期の売上が前年比で4%から6%程度落ち込むとの見通しを前日発表したシスコシステム(-0.54%)は、本日も安かった。
ブラード・セントルイス連銀総裁は、「バランスシート縮小を始めるべきだ」と述べたが、「FOMC予測の金利軌道は積極的過ぎる可能性もある」と指摘した。
Ｓ＆Ｐセクター別騰落率
一般産業 +1.36%
エネルギー +1.24%
素材 +0.90%
金融 +0.84%
通信サービス +0.82%
一般消費財 +0.58%
不動産 +0.57%
生活必需品 +0.54%
ハイテク +0.50%
公益 +0.32%
ヘルスケア +0.28%
ダウ上昇銘柄
キャタピラー 2.21%
ゼネラル・エレクトリック 2.07%
ボーイング・カンパニー 1.89%
ウォルマート・ストアーズ 1.59%
ユナイテッド・テク 1.50%
シェブロン 1.28%
デュポン 1.01%
JPモルガン・チェース 0.98%
ビザ 0.84%
ベライゾン 0.84%
IBM 0.80%
ウォルト・ディズニー 0.79%
マクドナルド・コーポ 0.78%
ファイザー・インク 0.74%
ユナイテッドヘルス 0.66%
アメリカン・エキスプレス 0.55%
インテル 0.47%
プロクター＆ギャンブル 0.43%
ホーム・デポ 0.39%
スリーエム 0.29%
アップル 0.28%
コカコーラ・カンパニー 0.23%
エクソンモービル 0.22%
ナイキ 0.17%
ゴールドマン・サックス 0.11%
ジョンソン＆ジョンソン 0.02%
ダウ下落銘柄
シスコシステムズ -0.54%
メルク -0.17%
トラベラーズCO -0.07%
マイクロソフト -0.03%
米国株式市場見通し
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