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アバウト映画公園

"ほどほどの映画好き"アバウト男が最新作から旧作まで映画の感想をゆるめに書き綴る映画ブログ!たまに気になるドラマやおすすめ映画を紹介!基本大したことは書いてない。

【一見の価値アリ】おすすめホラー映画15選!あなたはいくつ観ましたか!?

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どうも、アバウト男です!

おすすめホラー映画15選!
とタイトルでは書きましたが、ここ最近前々から観たかったホラー作品や、レンタルで新作ホラーをいくつかババーッと観たので、その感想15本分をまとめて書きつつ、作品の紹介しようかなと、そんな記事になっております。
前々から名前だけは聞いていて気になっていた作品だけあるので、もろもろ面白かったので、このようなタイトルにしてみました。

TSUTAYAでレンタルされてないものもありますが、ぜひチェックしてみて下さい!
それでは15本分行ってみよー!

 

 

ビーデビル

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概要:鬼才キム・ギドクのもとで助監督を務めたチャン・チョルス監督の長編デビュー作で、人間の絶望や憎しみを容赦なく描くバイオレンスサスペンス。(映画.com)

▶︎この映画は『閉塞的な離島で酷い扱いを受けていた島の女が、島を出て都会に行った幼馴染の帰郷をキッカケに、自分の置かれてる状況や仕打ちを顧みて、ついにブチ切れて島民を殺し回る』といった話。

意外にもブチ切れシーンは終盤まで取っておいて、彼女がキレるまでの陰湿で、観ているこちら側が具合悪くなる仕打ちやそのプロセスを丹念に積み重ねる。

特に旦那の弟だっけな?アイツの気持ち悪さたるや。。ちょっと前に観た韓国サスペンス・スリラー【オフィス 檻の中の群狼】に出て課長の人で、松山ケンイチが下手に転ぶとあんな感じなんだけど、どこからともなくヌルッと現れたり、終いには兄のいぬ間に兄の奥さんを性欲処理の道具としてるシーンとかキツかったですね。

韓国映画の持ち味である肝心のグロシーンは『キム・ギドクの助監督』という名目ほど、そこまで突き抜けなかった。それよりも、実際に韓国で起きた3つの事件にインスパイアされた、そこに至るまでの過程や『周りが見て見ぬ振りする環境』を危うさを突き付けられる。余談で里帰りする主人公の女性がやたら橋本愛に似てる。

ストーリー:★★★★ ぶっ飛び度:★★★

グロ・ゴア度:★★★ ラスト:★★★★

評価:★★★★ オススメです!

[ 予告編 ]「ビー・デビル」日本版予告編 - YouTube

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スペイン一家監禁事件

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概要:強盗により平和な生活を破壊された家族が直面する恐怖を描く密室型サスペンス。2010年オースチン・ファンタスティック映画祭で最優秀ホラー賞を受賞。監督は本作が長編2作目のスペインの新鋭ミゲル・アンヘラ・ビバス。(映画.com)

▶︎本作は『これから新生活を迎えようとする3人家族が引越し初日に強盗に押し入りられ監禁される恐怖の夜』を描いた物語。

話の中身はわりとシンプル。強盗のリーダーと父親が深夜のATMに金を下ろしに行ってる最中、その手下と母娘の監禁の様子をリアルタイムっぽく見せる。案の定手下の1人が娘を犯そうと暴走し、もう一方の片割れには若干良心が残っていて止めようとするも、そこに娘の同級生や警備員なんかも来るもんだから、父親グループがお金を下ろしに行ってる間に、まぁ拗れる。

この作品群の中では一番エッジが立ったような『スタイリッシュ』な作品でした。カットを割らず長回しを多用してたり、冒頭の映像が後になって「え?ってことは...」と効いて来る辺りも面白いし、救いのないラストも切れ味が良く、なんだかんだで最後に持って行ってくれる作品でした!きっと【ファニーゲーム】が好きな人は刺さりますね。

ストーリー:★★★★ ぶっ飛び度:★★★

グロ・ゴア度:★★★ ラスト:★★★★★

評価:★★★★ オススメです!

[ 予告編 ]『スペイン一家監禁事件』予告篇 - YouTube

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ザ・ウーマン

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概要:「隣の家の少女」などで知られるホラー作家ジャック・ケッチャムが、「オフシーズン」「襲撃者の夜」に続く食人3部作の3作目として発表した同名小説を映画化。監督は「MAY メイ」のラッキー・マッキー。(映画.com)

▶︎この映画は『何やら訳ありで森を彷徨っていてた正体不明の女が、サイコな家族に捕らえられて監禁される』話。小説では3部作の3作目らしいけど、映像としては単発として観れます。

監禁される女は女で狼に育てられたようなガウガウな女で、今にも人を食わんとしそうな佇まいだし、家族は鬼畜な父親と父親のDNAをキッチリ引き継いだ息子に好きなようされていて、母と娘はほぼ言いなり状態。結局どちらにも肩入れできないのがこの作品のミソなところ。

本作も【ビーデビル】同様、終盤まで男が女に対して積み重ねる悪行を見せ付けてから、ラストで女がリベンジをかますスカッとするタイプの作品でした。

女の監禁や父親に逆らえない母娘然り『ファッキン男尊女卑!』みたいなメッセージが強かったですね!『体調の悪い』娘の件や、実はもう1人いる『奇病の娘』の扱い方など、この家族のヤバさを見せるお膳立てがしっかり出来ている分、終盤の畳み掛けによるカタルシスがかなり際立って良かった!ただちょっとエンジンかかるのが遅かったかな。

ストーリー:★★★ ぶっ飛び度:★★★★

グロ・ゴア度:★★★ ラスト:★★★

評価:★★★ それなりに面白かった!

[ 予告編 ] 映画『ザ・ウーマン』予告 [HD]10月20日公開 - YouTube

 

 

人肉ラーメン

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▶︎ちゃんとしたあらすじが見当たらないほど、マイナーな作品なのかな?そんな扱いとは打って変わって、インパクト大なタイトルの通り『人肉を使ったラーメンを出す』サイコパスな子持ちの女店主の物語なんだけど、意外にもストーリーがしっかりしていて、単に『グロさ一発!』な作品ではなかった。

母親から人肉ラーメンの稼業を受け継ぐも、父や旦那から酷い扱いを受け続け、心が死んでしまった主人公。それ以来邪魔な男はラーメンの出汁を取るために殺し解体している。そんなある日、優しい青年と出会い、次第に彼に惹かれていく。。

タイトルに『人肉』を付くくらいだから気になるゴア描写の方は、この作品群の中では結構攻めている方ですね!サクッっと男の足を切断したり、手の爪一つ一つに釘打ちして逃げられないようにしたり、冒頭からカマしてくれます!

過去の回想シーンがモノクロなので、グロい描写を見たいこっちとしては少々勿体無いとは感じつつも、グロさと悲しいストーリーとのバランスの程よく取れた良作ですね。B級感漂わせつつも拾い物的な作品!

ストーリー:★★★★ ぶっ飛び度:★★★

グロ・ゴア度:★★★★★ ラスト:★★★★

評価:★★★★ オススメです!

 

 

エボラシンドローム

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概要:「八仙飯店之人肉饅頭」のハーマン・ヤウ監督、アンソニー・ウォン主演による感染パニックホラー。(映画.com)

▶︎この映画は『だらしなくて性欲の強いサイコパスがエボラウイルスの保菌者となる』というぶっ飛んだ内容からずっと観たかった作品。アンソニー・ウォン演じるサイコパスな主人公然り、映画自体とにかくやりたい放題でしたね!

特筆すべきは保菌者であり主人公であるカンの悪漢ぶり。ダジャレじゃないです。。ここまでどストレートな悪漢野郎もそういない!キレてムカついたら基本『殺す』スタイル。

殺した店主夫婦を手際よくミンチして、それを焼いて新作のハンバーガーとしてその店で出したり、店の肉はオナ◯ール扱い。エボラが蔓延している不足の女と単に『巨乳だから』という理由で犯したり、自分が保菌者だと分かると、そこらじゅうに唾を吐きまくったり。やりたいことはさやらないと気が済まない!

それを【エグザイル 絆】ではめっちゃ渋くい演技を魅せたアンソニー・ウォンが、体重を増やし演技力の振り幅を見せ付ける!【悪魔を見た】で殺人犯を演じたチェ・ミンシクは、多少なりともこの作品に影響受けてるんじゃないかな?

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本作『どこでカンがエボラに感染するのか?』『どこでエボラが一般の人に感染るのか?』と緊張感が持続するので、『ウイルスと感染』が観てて飽きさせない役割を上手く担っていたなと。

あとは、枝切りバサミで舌を切り落とす場面は、カットを割って見せないように配慮したかと思えば、エボラで死んだ人の解剖で、顎元から顔を皮を剥がしていくシーンなんかはシッカリとグロく、ディテールも作り込まれていて、見せるところと見せないところバランスが独特でした。真面目に観るというよりは、ヤリ過ぎな『ブラックコメディ』として観た方が楽しめますね!

ストーリー:★★★★ ぶっ飛び度:★★★★★

グロ・ゴア度:★★★★★ ラスト:★★★★

評価:★★★★★ これは観るっきゃない!

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ヒルズ・ハブ・アイズ

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概要:ホラー映画界の巨匠ウェス・クレイブンが77年に手掛けた「サランドラ」を「ハイテンション」のアレクサンドル・アジャ監督がリメイクした衝撃のスラッシャー・ムービー。(映画.com)

▶︎内容から『TSUTAYAでレンタル禁止』となったという逸話を聞くも、実のところ核実験の影響で奇形に産まれた一族が人知れず旅人を襲って食べてるって『荒野版クライモリ』みたいな内容の作品。監督は【ハイテンション】のアレクサンドル・アジャ。ずっと観たくてヤフオクで落としました!

キャンピングカーで旅行中、荒野のど真ん中で立往生した仲良し6人家族&シェパード2匹が奇形一家に襲われる。導入から、危険エリアに誘導するグルのオヤジがいるって設定がなんとも安定感がありワクワクさせてくれる。

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蓋を開けてみると中身は至ってオーソドックス!荒野のど真ん中、助けを呼びたいけど人っ子一人いない僻地。夜になって家族が無常にも次々と襲われ殺されていく展開から、日が昇り残った家族がリベンジを仕掛ける展開へ。

火炙りや爆発など殺しのバリエーションもそれなりに多く、シリーズの一作目としてはなかなか楽しませてくれました。続編もあるみたいだけど、監督も別の人に変わって評判もよろしくないらしい。

ストーリー:★★★ ぶっ飛び度:★★★★

グロ・ゴア度:★★★★ ラスト:★★★

評価:★★★★ オススメです!

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バイオレンスレイク

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概要:湖畔のリゾート地を訪れたカップルが、地元の少年たちによって恐怖のどん底へと突きおとされる姿を描いたサスペンススリラー。主人公カップル役に「SHAME シェイム」のマイケル・ファスベンダーと「ロシアン・ドールズ」のケリー・ライリー。(映画.com)

▶︎一見パッケージの雰囲気から、チンピラたちにレイプされた女性が男達に復讐をキメる【アイ・スピット・オン・ユア・グレイヴ】みたな『レイプリベンジ』モノかと思いきや、実のところそういう映画でない。

本作は、カップルが旅先で地元の悪ガキ達に絡まれ、めちゃくちゃ酷い目に遇うって話。レイプよりも直接的な『殺意』を向けられ、頼りになる彼氏が先に捕まっちまって半殺し状態で、さぁ大変。。

ガキ達も次第に「お前、ビビってんのか?」と仲間を焚き付けたり「動画に撮ったからお前も共犯だ、もう言い逃れできない」と、どんどんとエスカレートし後戻りできないバイオレンスの深みへとハマって行く。

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「え、ここで終わり...!?」と唖然する救いのない終わり方に、ずっとカップル主体の作品かと思いきや、意外と【BULLY/ブリー】のような少年犯罪モノとして「これって、ガキ達の話なのか!?」と視点の移り変わりが印象深く、名前を耳にするのも納得の作品だなと。

彼氏役にマイケル・ファスベンダー、ガキ達のリーダー役にジャック・オコンネルと今見ると実力派がいるだけに、劇中の緊張感もなかなかのモンでした!大人のプライドなんか捨てて、絡まれたらスルーして帰ろう。さもなきゃ想像以上に痛い目に遭うかもしれません。

ストーリー:★★★★★ ぶっ飛び度:★★★

グロ・ゴア度:★★★ ラスト:★★★★★

評価:★★★★ オススメです!

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フレイルティー/妄執

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概要:「ツイスター」「シンプル・プラン」の中堅俳優ビル・パクストンによる初監督作。田舎町でつつましく暮らしていた父親と息子2人の家族。父親がある時期から精神のバランスを欠き、親子は常軌を逸した行動をとるようになる。低予算で製作され、口コミ的に話題を呼び高い評価を得た心理ホラー。(映画.com)

▶︎俳優であるビル・パクストンが出演&メガホンを取り、マシュー・マコノヒー出演のホラー映画。「巷を賑わしているの連続殺人犯は、俺の弟だ…」というマシュー演じるヘフェントンの言葉をキッカケに、その理由を『父親が狂ってしまった子供時代』から辿って語られる。

幽霊やモンスターが出ないホラーで路線としては【シャイニング】に近いですね。ある晩「天使から悪魔を殺せとお告げ受けた」と突然狂って、結果的にサイコキラーになってしまう父親に、息子が恐怖しながらも、どうにかして父の事を止めなければと葛藤を抱える。

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【シャイニング】は明らかに狂い方が顔に出てて分かりやすいんだけど、本作の父親はナチュラルに『人間の姿をしてる悪魔を殺さねば』と妄執に取り憑かれてる様子がゾッとするのと同時に、他人に打ち明けることのできない絶望的な子供視点が、観ていて息苦しくさせる。

もう少し殺しのシーンをちゃんと悲惨且つ残酷に見せてくれたら、もっと子供の置かれてる状況の過酷さと苦悩が出たのになとは思ったり、終盤の『ある種明かし』が事前に予見できちゃうのと、その種明かしが意外とあっけらかんとし過ぎて勿体ない印象を受けた。

ストーリー:★★★★★ ぶっ飛び度:★★★★

グロ・ゴア度:★★ ラスト:★★★

評価:★★★★ オススメです!

シャイニング [Blu-ray]

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アンデッド

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概要:オーストラリアの新人兄弟監督が低予算で撮り上げ、その後口コミで拡がり世界各地の映画祭等で評判を呼んだゾンビ・アクション・ムービー。隕石の飛来で不死と化したアンデッドたちが町にあふれ、人間たちと殺し合いを繰り広げる。低予算を感じさせない画づくりと、適度なユーモアを織り交ぜた捻りのきいた演出が見もの。(映画.com)

▶︎この作品は【デイブレイカー】や【プリデスティネーション】のスピエリッグ兄弟監督による一風変わったゾンビ映画。残念ながらイーサン・ホークは出てきません。

突如街に小さな隕石が降り注ぎ、隕石に貫かれた人間はゾンビになって行く。それに加え、人を上空からさらうエイリアンが登場し、このゾンビの件にエイリアンはどう関係しているのか? 2つの脅威が襲いくる中、ゾンビを次々と殺す救世主と共に行動する一団は無事に生き残る事は出来るのか?みたいな話。

本作はゾンビ映画にSF要素を掛け合わせ、スピエリッグ兄弟の「ドヤ!」なVFXや『オレ達がカッコイイと思う武器や銃の扱い方』を詰め込んだような、兄弟の『好きが高じて作ってみた』ギーク感が十二分に伝わってくるドン臭くも味のある作品でした。
色々なゾンビ映画を観てると、弾を気にせず銃を撃ちまくったり、危機的状況も関わらず街の警官がやたら自身の立場を振りかざし非協力的で、現実味に欠ける変な乗り辛さはある。
ただエイリアン要素を足すアレンジだったり、さらわれた大勢の人が空中で固定されてる画なんかは面白いなと。これからの監督の躍進を考えると観ておいても良いんじゃないかな?

ストーリー:★★★ ぶっ飛び度:★★★★★

グロ・ゴア度:★★★★ ラスト:★★★

評価:★★★ それなりに面白かった!

[ 予告編 ]「アンデッド」 予告 - YouTube

デイブレイカー Blu-ray

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スケア・キャンペーン

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概要:人気ドッキリ番組の撮影現場に本物の殺人鬼が現われたことから巻き起こる惨劇を、二転三転するストーリー展開と臨場感あふれるPOV映像で描いたオーストラリア製スリラー。監督・脚本は「モーガン・ブラザーズ」のコリン&キャメロン・ケアンズ兄弟。(映画.com)

▶︎今や誰でも過激な動画をネットにアップできる時代、落ち目のホラードッキリ番組が起死回生のために過激さを求めたら、マジのサイコパスを呼んでしまい番組スタッフが次々と殺されていく話。

とにかく設定の面白さありきな作品ですね!意外と見たことないし、時代にもフィットして、どこまでがリアルに起こってて・どこまでがフェイクなのか、いかようにでも調整できる良い題材だなと。実際話が二転三転していくので、予告からでは分からない展開のサプライズあって、それなりに楽しめました!

ただその肝心のサプライズ感が思っていたより弱くて、仮面を付けた殺人集団が出てくる展開は【パージ】ぽい雰囲気が出てて面白くなりそうだったのに、結果としてその手間で終わってしまったので残念でした。

続編とは言わず、このノリをブラッシュアップしてあと1〜2作品作ったら面白くなりそいう。そういう意味では試作映像みたいな作品でした。

ストーリー:★★★★ ぶっ飛び度:★★★

グロ・ゴア度:★★★ ラスト:★★★

評価:★★★ それなりに面白かった!

[ 予告編 ] 映画『スケア・キャンペーン』 予告篇 - YouTube

パージ [Blu-ray]

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ファウンド

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概要:兄が殺人鬼であることを知った少年がたどる運命を描き、トロント・アフターダーク映画祭最優秀作品賞をはじめ世界各国で映画賞を獲得した青春ホラー。監督はこれが長編デビュー作となるスコット・シャーマー。(映画.com)

▶︎上で紹介した【フレイルティー】は『父親が突然サイコキラーになって悩まされる子供』の話なんだけど、こちらは『兄がサイコパスであることに気付いてしまった弟』の話。

兄のクローゼットからボストンバッグに入った生首を発見してしまう。しかも数日経つと別の人の首に変わっていて… というパンチある導入にも関わらず中盤まで意外と静かな展開。

「あらアート寄りなホラー?」なのかなと思い来や、兄の部屋にあったあるホラー映画のビデオを兄のいぬ間に友達と観るシーンから、本作の変態的なグロさが顔を出す。「この映画に兄は影響を受け、夜な夜な同じようなことをしてるんじゃないか?」と悪趣味な映像に兄の姿がダブって見える弟。

生首の件に弟が気付いている事に気付いた兄はラストにある行動を起こす。今まで妙に大人しかった物語のトーンが最大限に活かされるような、想像以上の『怒り』とともに爆発し、最高にドギツいラストを飾ってくれました!カメラの画質が生っぽいのが逆にイイですね。これは観ないと伝わらない怖さと、ぶっ飛び感!

ストーリー:★★★★ ぶっ飛び度:★★★★

グロ・ゴア度:★★★★★ ラスト:★★★★★

評価:★★★★★ これは観るっきゃない!

[ 予告編 ] 映画『ファウンド』予告編 - YouTube

  

 

テイキング・オブ・デボラ・ローガン

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概要:アルツハイマー患者の老女を取材する学生たちが想像を絶する恐怖に見舞われる姿を描いたオカルトホラー。「X-MEN」シリーズのブライアン・シンガーが製作に名を連ねる。(映画.com)

▶︎アルツハイマーの老女に密着した学生たちがとんでもない恐怖を体験する様子をPOV視点で切り取った本作ですが、ノリとしては完全にシャマラン監督作【ヴィジット】。その【ヴィジット】のノリを最後までよりホラーとして貫いた作品。

怖いし・気味悪いことは確かなんだけど、どこかで「アルツハイマーってこうなっちゃうんだ…」とか「歳だし、そういう事もあるかぁ」「看る人も大変だなぁ」とどこまでホラーの演出で、どこまでアルツハイマーで実際ありうる事なのか、終始グレーなところで怖がらせる演出は【ヴィジット】よりリアルで、その塩梅が上手い。

デボラ・ローガンって名前からしてなんとも一癖ありそう人物なんだけど、そんなデボラを演じたジル・ラーソンさんの演技力にはただただ脱帽!

冒頭の気品漂うエレガントな老女から、徐々に取り憑かれたように衰弱し、終盤の死神みたいな姿になるまで見事に演じ切っていました。目つきとか完全に別人で、ぶっちゃけアカデミー賞級ですよ!日本にこれだけ演じれる女優さんっていないんじゃないかな?大竹しのぶなら行けるか!?老人ホラーとして【ヴィジット】とセットで観るのがオススメ!

ストーリー:★★★★ ぶっ飛び度:★★★

グロ・ゴア度:★★ ラスト:★★★★

評価:★★★★ オススメです!

[ 予告編 ] テイキング・オブ・デボラ・ローガン(字幕版) - YouTube

ヴィジット [Blu-ray]

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ベイビー・ブラッド

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概要:遥か太古の昔、生物がまだその形を現す以前より、ずっと息を潜め沈黙していた何物かがついに行動を開始。その進化の第一歩として犯され身ごもった女が、自らの体内に宿る胎児に操られ、血を求めて町の男たちを次々と生け贄にしていく……。allcinema)

▶︎『フレンチホラーの元祖』と銘打たれた1990年製作のホラー映画。寄生され未知の生物に身篭った女が、腹にいる生物の命令に従い近寄って来る男を殺しまくり血を啜る話。

寄生された主人公の女がすきっ歯ではあるものの豊満なボディーのせいでロクな男が寄って来ない。惜しみなく裸を披露し、寄って来た男を次から次へと殺して行く。血を浴びまくった姿はイタリアのトマト祭りか!ってほど。

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腹にいる生物が主人公に命令し、時に優しく話しかけるんだけど、その声が妙に可愛いのがズルい。姿は見えないまでもどこか愛着が湧いてきそうになる。

実際にすくすく成長し赤ちゃんして生まれて来るんだけど、すぐさま赤ちゃんの外側を脱ぎ出し、その赤ちゃんの抜け殻が道路に落ちてるって描写のヤリ過ぎ具合と妙に凝ったディテールは秀逸。実際の生物はトンデモない姿をしてます!意外とエンターテインメント高めの作品でした。

ストーリー:★★★ ぶっ飛び度:★★★★

グロ・ゴア度:★★★★ ラスト:★★★

評価:★★★ それなりに面白かった!

 

 

テシス 次に私が殺される

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概要:実録殺人ビデオ製作に絡む事件に巻き込まれた女子学生の恐怖を描いたサスペンス。監督・脚本は若冠23歳で現役大学生でもある新人のアレハンドロ・アメナバールで、本作がデビュー作。(映画.com)

▶︎『映像の暴力』をテーマに大学の論文を書こうとしている女子学生のアンヘラは、同じ学校の女生徒が男にボコボコに殴られた挙句銃殺され、その後解体されるスナッフフィルムを偶然校内で見つけてしまう。

ヤバい映像をコレクションしている変わり者のチェマ/ビデオカメラを持ったイケメンのボスコ/死んだ教授の代わりに新しく赴任して来た教授、怪しい男3人の狭間でスナッフフィルムの真相を探るも「次は自分が殺されるのでは無いか?」と恐怖に襲われる。。

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これはホラーというよりもどちらかと言えばサスペンス・スリラーですね。サスペンスとして教科書的というか不穏な音楽による恐怖演出、怪しい人物が次々と変わって行く二転三転するストーリーに、精神的な追い詰めと悪夢の使い方然り、安定感のあるスリルを楽しめました!

ストーリーが二転三転を通り越して、四転くらいするんだけど、転がりきった結果、元に戻っちゃうような当たり障りない結末に着地してしまうのは「何だかなぁ」とは思いつつも、終始飽きさせないような緊張感を維持してくれるので、その点は良し!

サスペンススリラー好きは多分ハマるんじゃないかな!?『スナッフフィルム』ってモチーフとしてはすごく魅力的な素材なのに、あまり使われてる映画って少ないような気がする。【8mm】とか久しぶりに観直したい。

ストーリー:★★★★ ぶっ飛び度:★★★

グロ・ゴア度:★★ ラスト:★★★

評価:★★★★ オススメです!

[ 予告編 ] Trailer TESIS / HD - YouTube

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ザ・ブルード 怒りのメタファー

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概要:夫婦間や親子間の亀裂というテーマとともに、驚愕の科学実験が生んだ凄惨な恐怖を描いたデビッド・クローネンバーグ監督のホラー。(映画.com)

▶︎【ザ・フライ】や【スキャナーズ】などのデビッド・クローネンバーグ監督作。
診療施設に隔離された妻と頑なに面会させないようにする医師のラグランに疑念を抱いている夫フランクの周りで、親しい人が鈍器で殺される事件が起きる。
妻に会わせない理由とは?なぜ親しい人が次々と殺されるのか? マシーンのように人殺しをする人間のようで人間じゃない奇形の子供達の正体とは?一見関係なく見えた夫婦の関係と撲殺事件が終盤で結び付いた時、トンデモ物語の真相と恐怖が一気に襲って来る。
まずスキーウェアみたいな服に身を包んだ子供が大人を「キーキー」言いながら撲殺する映画なんだけど、あの子供達がなんとも怖いですね!サイズ感とかフードまで被った後ろ姿は可愛いだけど、顔がめちゃ怖い。
夫婦の問題や親子の関係をそれこそ『メタファー』にして「こういう形で具現化するかぁと 」と感心させられちゃう程、設定の面白みがある作品でした。
終盤までは結構マッタリとした展開だったんだけど、やっぱりホラーはラストの畳み掛けが大事ですね!ラストの異様な光景とシチュエーションはなかなか他の作品で味わえない恐怖がありました。

ストーリー:★★★ ぶっ飛び度:★★★★

グロ・ゴア度:★★★ ラスト:★★★★

評価:★★★ それなりに面白かった!

[ 予告編 ] The Brood - Original Trailer - YouTube

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