おはようございます、すずしんです。
前回の記事で、GoogleがKotlinをAndroid開発言語として正式サポートすると発表しました。
これは非常に大きなニュースですね!
そんなわけで、私もAndroid開発にKotlinを使ってみたいと思うようになりまして…。
手持ちのAndroid StudioにKotlinの開発環境を導入してみることにしました。
実際にやってみると、意外と簡単に導入することができましたね。
そこで、今回の記事ではAndroid StudioにKotlinの開発環境を導入する方法について書いてみます。
もしあなたがAndroid開発をしているのなら、この機会にKotlinを導入してみる価値はあると思いますよ。
Kotlinとは?
Kotlinというのは、JetBrains社のアンドリー・ブレスラフとドミトリー・ジェメロフが開発した、静的型付けのオブジェクト指向プログラミング言語です。
100%Javaと互換性があり、OSに関わらずJava仮想マシン上で動作します。
Javaで書かれたプログラムと同等くらいの速度で動作します。
Kotlinで作成したファイル(.kt)は、コンパイルするとクラスファイル(.class)になります。
Android StudioにKotlinの開発環境を導入する方法
それでは、以下からAndroid StudioにKotlinの開発環境(プラグイン)を導入する方法、およびKotlinを使ったAndroidアプリの作成方法について書いていきます。
手順に沿ってやっていけば、誰でも導入ができると思います。
Kotlinプラグインの導入
まずは、Android Studioを起動します。
メニューの「File」→「Settings」を選択して、Setting画面を表示させます。
画面の左側にある項目の中から「Plugins」を選択します。
そして、右側に表示される画面の下にある「Install JetBrains plugin...」をクリックします。
Brouse JetBrains Plugins画面になります。
検索ボックスの中に「Kotlin」と入力してKotlinのプラグインを検索します。
Kotlinプラグインが見つかると思いますのでそれをクリックします。
その後、右側にある「Install」をクリックしてください。
すると、Kotlinプラグインのインストールが始まります。
インストール後、Android Studioを再起動してください。
Kotlinを使ったAndroidアプリの作成方法
それでは、試しに簡単なAndroidアプリのサンプルを作成してみます。
メニューの「File」→「New」→「New Project」を選択します。
Create New Project画面になります。
ここでは、Application nameを「HelloKotlin」、Company domainを「suzushin7.jp」とします。
そして、画面右下にある「Next」ボタンをクリックしてください。
Target Android Devicesを選択する画面になります。
「Phone and Tablet」にチェックを入れて、Minimum SDKをここでは「API 14: Android 4.0」にしてください。
設定が終わったら、「Next」ボタンをクリックします。
Add an Activity to Mobileを選択する画面になります。
ここでは「Empty Activity」をクリックして選択してください。
その後、「Next」ボタンをクリックします。
Customize the Activityの設定画面になります。
これはそのままで大丈夫ですので、「Finish」ボタンをクリックしてください。
以上で、JavaでのAndroidアプリのひな型が作成されます。
ここから、Kotlinで開発できるように設定していきます。
Javaで書かれているファイルをKotlinファイルに変換します。
メニューの「Code」→「Convert Java File to Kotlin File」を選択します。
しばらくすると、JavaファイルがKotlinファイルに変換されます。
変換が終わると、以下のようになりますね。
package jp.suzushin7.hellokotlin import android.support.v7.app.AppCompatActivity import android.os.Bundle class MainActivity : AppCompatActivity() { override fun onCreate(savedInstanceState: Bundle?) { super.onCreate(savedInstanceState) setContentView(R.layout.activity_main) } }
メニューの「Tools」→「Kotlin」→「Configure Kotlin in Project」をクリックします。
すると、build.gradle(app)ファイルにKotlin用の記述が自動で追加されますので同期します。
以上で、Kotlinで書かれたプログラムを実行することができるようになりました。
Android Studioの再生ボタンを押して、エミュレーターや実機で実行させてみましょう。
ひとこと
今回の記事では、Android StudioにKotlinの開発環境(プラグイン)を導入する方法について書いてみました。
一見手順が多そうに見えますが、実際にやってみるとそう多くはありません。
所要時間としてはおそらく10分もあればできると思います。
Androidアプリの開発は、今後Kotlinでの開発が増えてくるのではないかと思います。
その際にすぐに対応できるように、今の内からKotlinに慣れておくと良いかもしれませんよ。