TOKYO INDIE FESTとは、インディーゲームを中心としたゲームの展示イベントで、主にゲームの試遊ができるイベント。出展者は主に宣伝が目的。前日にビジネスデイがあり、業界関係者やメディアの人達が来たりする。
類似イベントとして「BitSummit」や「デジゲー博」、また東京ゲームショー内にあるインディーブースなども立ち位置としては同様。TOKYO INDIE FESTの特色としては、主催者が海外の人達である点と、 出展料が無料だった点。
あ、このゲームを展示してきました。
あ、itch.ioにて大好評発売中です。
参加して良かったこと
締め切りが生まれた
このゲームは途中まで作ったあたりでダレて放置してしまっていたのだけど、イベントに参加するということが決まったときに「それまでに完成&リリースしよう」と決意できた。このような強制力のある締め切りがある、というのは苦しくも大変ありがたい。メディアの人がゲームを記事にしてくれた
AUTOMATONの記者の方がプレイしてくれて、すぐにこの記事を書いてくれた。月をブン回して敵艦隊を倒す豪快な惑星STG『EARTH DEFENSE SATELLITE』が発売開始。独特な引力操作が難しくもクセになる
http://jp.automaton.am/articles/newsjp/20170513-46513/
多大なる承認を得られた
Twitterで互いにフォローしているが一度も会ったことがない人、会ったことがあるがきっかけでもないとわざわざ会わないような人、自分のファンの人(!)など、色々な人がブースに訪れて話しかけてくれた。また、自分が作ったゲームを他の人が遊んで、それで楽しんだりイラついたりしてくれている。その様を眺めるのも非常に嬉しかった。以前Twitterで「同人誌はネットで売ればいいじゃん」みたいな事を言ったことがあったが、宣言撤回。直接話したり直接触ってもらう嬉しさは何にも代えがたいものがあるということを実感できた。TwitterでふぁぼやRTを集めることで承認欲求を満たしてきた自分だが、得られる喜びの差を例えるならば和幸とスーパービッグカツくらいの差があった。
ゲームを遊んでいる人を観察することができた
嬉しいだけではなく、様々な発見があった。ネットで公開した場合はプレイ動画を上げてくれる人がいてそれも非常に参考になったが、直接プレイしている様を見るのはやはり得られる情報の量が段違いだ。指の動き、表情、声、回りで見ている人の反応など、色々発見があった。特に面白かったのが、プレイしながら無意識に体を揺らしてしまう人が結構多くいたことだ。自分自身『海腹川背』をプレイしたときに無意識に揺れてしまっていたが、それと同じ事が自分のゲームでも発生していたのだ。これは、思い通りに動かさせていない証拠と同時に、ゲームに集中している証しでもあると推測している。
参加に際して支払ったコスト
今回、出展料が無料だったのもあり、参加に際してのデメリットはあまり多くなかった。「出展準備の手間」と「ブース設営のための出費」あと「心地の良い疲労感」だけだ。ただ、この「出展準備」とやらが自分にとっては大きな負担になった。出展準備の負担
PC用のゲームなので、展示にはPCが必要。手持ちのPCはMacbookAir11インチ。画面が小さすぎる。デスクトップ用モニタはあるが、Macbookとどう繋ぐのか、大きなディスプレイを持ち運ぶにはどうしたらいいか、ブースのサイズ的には試遊台を2ライン用意できそう。でもPCは1台しかない。なんとか画面を分配して遊ばせられないか? 音はどうする? スピーカー? それともヘッドフォン? ブースのデザインはどうする? 試遊は完成版でいい? それともイベント専用バージョンが必要? …などなどどのような形で遊ばせるかと考えるだけでも多数の決定事項が大量に出てくる。さらにブースの飾り付けをどうするか考えるだけでも相当に頭を悩ませたし、かなりの時間がかかった。
もちろん、このようなイベントに出展するのが初めてだったせいもあるだろうし、大変だったといっても非常に貴重な経験だったので、やって良かったとは強く感じている。
ブース設営に関するメモ
自分のブースは、今回こんな感じになった。飾り付け
上下に分かれたポスター的なもの。実際は以下のような複数のパーツで構成されている。- タイトルロゴ(A3の白黒印刷を切り貼り)
- 地球(A3のカラー印刷×2)
- 黒色の紙(4枚)
- 黄色い紙(3枚)
黒い部分と黄色い部分は色付の紙を買ってきて、ただ切っただけ。約100cm×80cmの紙を切り貼りして組み合わせた以外は一切手を加えていない。世界堂で購入。地球とタイトルロゴはキンコーズに持ち込んで印刷。A3サイズを超えなければかなり安いのでその範囲で作れるロゴと地球を印刷した。
色紙は1枚144円、印刷代は数十円。留めるためのテープも含めて、ブースの飾り付けは1500円程度でできたことになる。
配布物
名刺を設置しておいたのと、あとロゴステッカーを配布した。64枚作成して、制作費は1600円程度。手作りで製作したので結構失敗した。本来なら96枚は作れていたはずだった。
エーワン(A-one) (2013-02-12)
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使用したのはこのラベル台紙。印刷するだけでステッカーが作れる優れモノ。専用の印刷データ作成ソフト(無料)を使って画像を配置するだけで簡単にステッカーが作れる。形が決まっており、四角形・円形・楕円くらいしかないが、安く作れる利点は結構デカい。(業者に頼むと100枚で4000円以上はかかるみたいだった)これもキンコーズで印刷した。デキは結構よい感じ。コストを考えたらかなり良いと思った。
ただ、全部繋がっている状態で、それを切り分けるのが難しかった。長い定規とカッターで切ってもいいが、数が多いので手間があり、またミスる可能性も怖かった。結局、以下の裁断機を買って切り分けた。
JLS
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その他気付いたこと
メディアの人がブースに全然来なかった
上に書いたAUTOMATONの記者がプレイして名乗ってくれた以外で、まともに自分のブースを見てくれた人はゼロに等しかった。(もぐらゲームスの人も来てくれたが、身内に近いので除外)自分のブースがかなり奥の目立たないところにあったのもあるし、自分のブースに訴求力がなかった可能性もあるが、そもそもとしてメディアの記者の人は「会場全体をしっかり見回る」ということをしないのだ、ということがよく分かった。そりゃあ、あくまで仕事であるし、しかも休日出勤だから、最低限情報を拾ったらもう切り上げたくなるだろう。とはいえ、とはいえ…!
手伝ってくれる人は絶対に居た方がいい
今回、お願いできる人が見つかったので、自分を含めて2人でブースを回すことができた。これは本当にありがたかった。ひとりだとブースを離れられない。完璧なチュートリアルがあるわけではないので説明要員は必要だったし、機材の盗難の可能性を考えるとそうそう離れるわけにはいかない。2人いればブースに立つ労力を分散させることができるし、食事やトイレ、飲み物の買い出しなどを頼めるほか、せっかくのお祭りを楽しむ時間も作れる。
何よりも「ひとりではない」という安心感が絶大だった。不安を相談できる相手がいる。出展の達成感を分かち会える相手がいる。そういう精神面での支えとなったのがものすごく大きかった。
もし出展する人がいたら自分が喜んで手伝いますんでお声かけくださいな。
まとめ
- 出展、超大変
- 出展、でも超楽しかった
- 人と直接ふれあうの、超大切
- AUTOMATON、最高
- 手伝ってくれた人、超感謝
- ゲーム、買って
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