かつて、パソコンのOSで栄華を極めたマイクロソフトも、さまざまなサービス(当時はソフトウェア)を Windowsに統合し
そうしたサービスを独占的地位にある Windows の力を使って、圧倒的地位に就こうとしたことで
司法省から訴えられることとなり、マイクロソフトがインターネットのOSとして独占的な地位になることは阻まれた。
結果として、
Appleのような再起不能と思われた弱小パソコンメーカーが、いまや圧倒的なモバイル端末企業として再起を果たしたり
アンドロイドやリナックスといった新しいOSにも十分なチャンスが与えられた。
Amazonもそれ自体は地上に存在しうる中で最も素晴らしいサービスだと思うし、これなしでは生活や仕事が成り立たない人や企業さえいることだろう。
しかし、そのECサービスに統合させる形で、電子コンテンツの配信も行われ、ECサービスの独占的な地位を利用して
のみならず、すでに支配的にある書籍取り扱いの地位を利用することで、電子コンテンツの事業者に抑圧的な契約やその運用が
あったのだとしたら、それは公正に判断されてもいい時期だろう。