又吉くんがやっている『オイコノミア』という経済を勉強する番組に出演させていただきました。
番組の中で、今年の1月に大炎上した『えんとつ町のプペル』の無料公開について質問されたので、自分の考えを正直に話させていただきました。
得意のエゴサーチで、番組の感想を拾ったところ、だいたい以下の感じ。
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要約すると、「最初から丁寧に話していれば、炎上しなかったのに」といったところ。
いやはや、ありがたい意見です。

当時、
「お金の奴隷? 真面目に働いているクリエイターをバカにしているのか!」
「作品を無料にしたら、クリエイターにお金が入らなくなるだろ!」
というお叱りを受けたのです。

とある人気声優さんからは「作品を無料にしてしまうと、"作品にお金を払う"という文化が崩壊し、クリエイターにお金が落ちなくなる!」といったご指摘を無料アプリのTwitterを介して頂戴しました。

「どんなやりとりをしたっけなぁ?」と思い、『その声優さんの名前×無料』でエゴサーチをかけてみたところ、真っ先に飛び込んできたのは、コレ。
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登録、視聴は無料?

無料なの?



そして、
その次に飛び込んできたのが、コレ。

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無料配信中??

うそん。



もう、グウの音も出ません。。

おそらく、彼女の言い分としては、
「あくまで"この場面においては"自分の活動や、自分が携わった作品を無料で提供することが、巡り巡って自分や自分を取り巻くスタッフさんにとってプラスになる(宣伝になって、最終的にお金が落ちる)と考えたから、"この場面では"無料にしました」といったところだと思います。とても理解できますし、正しい戦略だと思います。

というのも、当初から、それをずっと言っていたんです。

フリーミアムの象徴たる"TVアニメ"に従事する人が、フリーミアムを批判することが、どれだけ自分の活動に制限をかけてしまうか、ということを。
生まれた時から、そのモデルがあったから麻痺していたのかもしれませんが、TVなんて無料公開そのものなので。

古くは、試供品だとか、試食だとか…もっと言ってしまえば「立ち読み」だとか。
"入り口を無料にして、回収は後程…"というモデルは、ずっとずっと昔からあって、それは、「クリエイターが低賃金で買い叩かれる問題」とは、まったく別次元の話。
むしろ、クリエイターにお金を落とす為に、試供品や試食を無料にして、本屋の立ち読みを黙認しているわけです。

で、
この話(フリーミアム戦略)を『オイコノミア』でしたところ、先にあげたように、「最初から丁寧に説明していれば、炎上しなかったのに!」という声が多数上がったので、ここで一つ言わせていただくと…




俺、最初から結構丁寧に説明してたよ。

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むしろ、
テレビの方が、放送時間の都合上、乱暴な説明になってたよ。

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あらためて、当時の記事を貼り付けておきますね。

テレビ(オイコノミア)よりも丁寧に説明してると思うのですが、いかがでしょうか?


よく、「なんで、炎上させるのですか?」と訊かれるのですが、「炎上させてやろう」と思ったことなど一度もなく、僕が書いているのは、

「たぶん世界は、こうなっていくから、その前に、ここに手を打っておいた方が良くね?」

という提案。
それを誰かがネガティブに切り取って編集し、その二次情報以下の糞ニュースを鵜呑みにしている人達がギャースカギャースカ言っているだけで、炎上させているのは、その人達だと僕は思っています。
まぁ、僕にとってはプラスでしかないけど。

僕に限らず、世の中に数多ある炎上案件も、一次情報まで遡って見てみると、なんてことないコトばかり。
ずいぶんな"切り取りハラスメント"に遭っているなぁと思う案件がほとんどです。

そんな"切り取りハラスメント"の国内最高峰の被害者である長谷川豊さんとのトークイベントが明日開催されます。
入場は無料。
是非、遊びにいらしてください。

以上、まさかの角度からのステマでした。