瀋陽=平賀拓哉
2017年5月19日19時20分
中国吉林省松原市扶余の私立学校で今月、少なくとも生徒約1千人が発熱や嘔吐(おうと)などの症状を訴えていたことがわかった。汚染された水道水を飲んだことによる集団食中毒とみられる。
中国紙・新京報によると、扶余の小中高一貫校で16日夜、一部の生徒が嘔吐などの症状を訴え、18日午後5時までに計984人が病院で手当てを受けた。うち381人が入院治療が必要な状態だったが、命に別条はないという。同校は水道設備の工事中で、検査の結果、校内の水道水から基準値を超える細菌が検出された。
同校の生徒数は1万人超で、「寄宿舎の水道水が黒く濁っていた」「食堂の料理も異臭がした」と汚染が広範囲にわたることをうかがわせる証言も報じられている。このためネット上では「実際には被害者数がもっと多いのに、被害を隠蔽(いんぺい)しているのではないか」と、当局や学校側への不信感が広がっている。(瀋陽=平賀拓哉)
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朝日新聞国際報道部