単身赴任中、どのようなインターネット回線を用意したらよいのかを整理したページです。
単身赴任では、インターネットを長期間利用するわけではないため契約期間はきちんと考慮して、しかもできるだけ安くかつ快適に使いたい!というのは皆さん共通してお考えのところです。
料金、利用場所、インターネット通信量、利用期間の切り口から説明をしていますので参考にしていただければと思います。
目次
インターネットに繋ぐための選択肢
このページをご覧の方は、ガラケーやスマートフォンだけでなく、ノートパソコン、タブレット、あるいはテレビなどのデバイスをインターネットに繋ぎたいとお考えの方だと思います。
その場合、選択肢は大きく3つあります。
- スマホのテザリングを利用
- ポケットWi-Fiを契約(WiMAX2+、Yahoo! Wi-Fi等)
- 光回線を契約する
一昔前の電話回線を利用したインターネット接続であるADSL回線の契約をするという選択肢もありますが、ADSLはどこのプロバイダーもサービス終了に向かっています。安く点はメリットですが、回線が不安定だったり速度もイマイチのためこちらには掲載をしていません。
料金
スマホのデザリングの料金
スマートフォンの月額利用料金(7,000円前後が一般的)の範囲内に抑えることができれば追加料金は発生しません。
ポケットWi-Fiの料金
月額4,000円~5,000円が相場です。
最近は、モバイルルーター端末代が無料のサービスもあるので賢く選べば安くすみます。
光回線の料金
月額6,000円が相場です。
ただし、はじめに光回線の工事が必要となるため工事費用がかかります。導入するマンションやアパートによりますが、2,000円~15,000円ほどかかります。
利用場所はどこか
どこでインターネットを利用するかについてです。
自宅でのみインターネットを利用する場合は、テザリング、ポケットWi-Fi、光回線の3つとも選択肢に入ります。テレビにつなぐ場合は、ポケットWi-Fiまたは光回線が必須になります。
一方、外でノートパソコンやタブレットを利用する場合、テザリングまたはポケットWi-Fiのいずれかに絞られます。
どれぐらいネットを使うか
どれぐらいインターネットを使うか、つまり「通信量」を考慮する必要があります。
動画を観ない場合
動画のように容量をたくさん使うサービスは利用せず、1日60分以内でWebサイトを見たり、メールをするぐらいでしたら、ひとまず「テザリング」を試されることをオススメします。これが一番安く、手間もないです。無理にお金のかかるインターネット契約をする必要はありません。
テザリングがご自身の使い方にマッチするかを試してみて、通信容量が足りないとか、通信速度が遅くて使いづらいと感じたら、その時点でより快適さを求めてポケットWi-Fi、光回線を検討する流れでよいと思います。
動画を観る場合
一方、動画を少しでも観る方でしたらテザリングは厳しいと思います。
例えば大手携帯電話会社のスマートフォンは、月間通信容量の上限が7GBに設定されています。これを超過すると、非常に割高な追加料金を支払って容量を買うことになります。
通常のスマートフォン利用(一般的に3GB程度使う人が多いです)に加え、動画を見るための容量を含めて7GBに抑える必要があり、多くの方にとって難しいことです。現時点ですでにスマートフォンの通信容量が7GBを超えている方は確実に容量が不足するかと思います。
参考までに7GBで通信できる容量は、以下の通りです。
| ボリューム | |
| Web閲覧 (1ページあたり150KBとして計算) |
約46,200ページ |
| メール送受信 (1通あたり500KBとして計算) |
約14,000通 |
| 音楽ダウンロード (1曲あたり約5MBとして計算) |
約1,400曲 |
| 動画の視聴 (1分あたり5MBとして計算) |
約23時間 |
単身赴任中は、通信容量が増える傾向にある
単身赴任中は、仕事が終わると自分1人の時間が増えますね。単身赴任前と比較し、通勤時間が短くなる、出歩く機会が減ることで自分1人の時間が増えます。
また、休日はやることがなくて暇なんて声もよく聞きますね。確かに地方への単身赴任だと、外出の機会は少し減りそうですね。
そうなると、インターネットを利用する時間が延びるそうです。SkypeやFacetimeを利用して家族と電話したり、写真や動画を共有したりという使い方が増えます。
またインターネットを利用した「動画配信サービス」を契約して、映画やドラマを観て過ごす方は多くいます。誰にも邪魔されず好きなだけ観れるため、シリーズ物をまとめて観ることができますね。
単身赴任先で「動画配信サービス」を契約をする人は多くいます。最近の動画配信サービスは、テレビ、ノートパソコン、タブレット、スマートフォンいずれも対応しているので利用のしやすさ、それから月額1000円前後で観れますから手軽さもありますね。
動画配信サービスでオススメなのは、Huluです。
参考までに「Hulu」の公式サイトはこちら! → Huluで今すぐ視聴
これらの結果、単身赴任中のインターネット通信量が増えるというわけですね。減る人よりも増える人の方が多いのではないかと思います。
契約期間(利用期間)
インターネットの契約では、基本的に「最低利用期間」が設定されています。僕が知る限り、最低利用期間が設定されていないサービスはないですね。光回線、ポケットWi-Fiともに最低利用期間が2年、長いものだと3年に設定されています。
単身赴任中のインターネット環境を用意する際、この最低利用期間の縛りに躊躇してしまう人は多いです。いつまで単身赴任するか明確でなかったりしますからね。
光回線を契約した場合、途中解約で違約金を支う可能性は高いと思います。解約しないわけにはいかないですからね。違約金は一律9,500円というサービスが多いですから結構な痛手です。
ポケットWi-Fiの場合は、どこでも持ち運んで利用できますから、単身赴任期間が終わった後に自宅で利用、または家族が利用するといった使い道があるのに加え、解約のタイミングをコントロールできるので違約金による損失は避けられます。光回線よりはよいですね。
単身赴任中にオススメのポケットWi-Fi
僕がもっともオススメできるポケットWi-Fiは、GMOとくとくBB「WiMAX2+」です。
光回線のように工事は必要ありませんので、契約をしてモバイルルーターを手に入れたその日からすぐにインターネットに接続できます。
WiMAX2+は月間通信容量上限がありません。そのためテザリング利用では、通信容量が足りなくて不満という方にもオススメできます。
また全国エリアでサービスを受けられます。提供エリアが広いことが特長です。さらに最大通信速度440mbpsと高速通信が可能です。料金は業界最安値の月額利用料。一通り満足できるレベルにあるサービスです。
もし利用される場所が、WiMAX2+のサービス提供エリアに入っていない場合は、さらにエリア範囲が広いYahoo! WiFiをオススメします。こちらの記事もあわせてご覧ください。
単身赴任中にオススメの光回線
NURO 光です。
大手プロバイダーのソニーネットワークコミュニケーションズが提供する光回線によるインターネット接続サービスです。
特長は、世界最速2Gbpsの超高速光です。「月額4,743円」という安さです。
「光回線料金+プロバイダ料金+無線LAN(Wi-Fi)+セキュリティ」までついてこの価格は正直安いです。料金体系はシンプルで分かりやすいですね。最低利用期間は2年、以後2年毎の自動更新です。
NURO 光は、回線とプロバイダーがセットになったサービスですので契約が1社で済みます。単身赴任は、引っ越し手続き等で大変ですので、インターネットの契約が1社で済むと便利ですね。
しかしひとつ残念な点としては、NURO 光は関東エリアでのみサービス提供しています。
NURO 光 公式サイトへ
今ならNURO 光がお得!?
テザリングの仕方
iPhoneでのテザリング利用方法をご案内します。
テザリングとは、iPhoneをWi-Fiルーター(親機)としてWi-Fi対応のパソコンやタブレットなどと繋いで、インターネットを利用できるようにする機能です。
iPhone/iPadの設定(親機側)
1:「設定」→「インターネット共有」をタップします。
2:「インターネット共有」をタップしてON状態にします。
3:画面上に「ネットワークは●●●●●という名前で外部に表示されます」の●●●●●部分がネットワーク名(SSID)です。これをメモします。
4:画面上に表示されたWi-Fiパスワードをメモします
Windows7の場合(Wi-Fi電波を拾う方)
1:デスクトップ画面左下の「スタート」ボタンをクリックします。
2:「コントロールパネル」をクリックします。
3:「ネットワークとインターネット」をクリックし、「ネットワークと共有センター」をクリックします。
4:「ネットワーク設定の変更」の欄から、「ネットワークに接続」をクリックします。
5:iPhoneのネットワーク名(SSID、先ほどメモしたiPhone側の●●●●●)を選択し、「接続」をクリックします。
6:先ほどメモしたiPhone側のWi-Fiパスワードを入力し、「OK」をクリックします。
7:接続完了
Mac OSの場合(Wi-Fi電波を拾う方)
1:画面最上部右上にある扇型のWi-Fiマークをクリックします。
2:Wi-FiがONになっていない場合は、「Wi-Fiを入にする」をクリックします。
3:iPhoneのネットワーク名(先ほどメモしたiPhone側の●●●●●)を選択し、「接続」をクリックします。
4:先ほどメモしたiPhone側のWi-Fiパスワードを入力し、「OK」をクリックします。
5:接続完了
よくあるご質問
Q.安く、そして最短でインターネット環境を用意したい。どういう方法がある?
A.ポケットWi-Fiでしたら最短翌日には繋げられます。僕がもっともオススメできるWiMAX2+は、GMOとくとくBB「WiMAX2+」です。ご検討ください。
Q.単身赴任先でインターネットを用意する際、今の自宅のプロバイダのIDを2箇所で同時に利用できるの?
A.正確にはご契約されているプロバイダにご確認いただく必要がありますが、一般的には使い回しも2箇所で同時利用もできません。それをできるようにしてしまうと、1契約で何箇所でもインターネットに接続できてしまうことになりますからね。光回線なら住所単位で契約が必要、ポケットWi-FiならWi-Fiルーター単位で契約必要だとお考えいただければと思います。
Q.転居先のマンションには光回線が整備されています。契約するには固定電話の契約が必要?
A.光回線のサービスによりますが、多くの場合は光回線単体でも契約可能です。例えばNTTのフレッツ光でしたら光回線単体でも契約できます。今の時代、固定電話は不要という人は多いですからね^ ^
なお、光回線の契約ではルーターやLANケーブルなど一通りレンタルできることが通常ですので、特別何かを揃えるという必要もありません。
Q.ポケットWi-Fiは、何台までインターネットに繋げられるの?
A.同時接続できる端末の台数はサービスというよりは、ルーターの仕様によります。だいたい10台程度同時接続できるのが一般的で1人で利用するには十分な台数です。そのためこの同時接続台数はあまり気にしなくてもよいかと思います。
また念のためWi-Fiで繋ぐノートパソコンやタブレット等のデバイス側がWi-Fiに対応しているか確認しておきましょう。
Q.単身赴任する際、自宅のインターネットの契約はどうしたらいい?解約?
A.単身赴任される際、ご家族が自宅でインターネットをされるのであれば自宅のインターネット契約は維持することになります。解約してしまうと使えなくなってしまいますからね。
一方ご家族は誰もインターネットをしないのであれば支出を減らすために解約もよいですね。但し、インターネット契約には最低利用期間が設定されているケースがほとんどですから、解約のタイミングは違約金が発生しないタイミングを契約先にご確認されるのがいいと思います。
なお、ご自身が単身赴任先で行うインターネットは別途契約することになりますね。
Q.海外への単身赴任です。インターネットはどうやって準備すればよいですか?
A.日本国内のプロバイダ会社が提供しているサービスは、日本国内で利用する前提でサービスを提供しているため海外で利用できるわけではありません。海外でインターネットを利用する場合は、その国のプロバイダとインターネットの契約をする必要があるかと思います。まずは会社に相談されるとよいかと思います。
まとめ
単身赴任を予定している方で、まだインターネット回線を手配していない方は、自宅のWi-Fiなどは利用せずに「テザリング」だけで1ヶ月お試しで使ってみることをオススメします。
使ってみて、通信容量が足りないとか通信速度が遅くて使いづらいと感じた場合に、ポケットWi-Fi、光回線の選択肢に目を向けるといった流れで検討されるのがよいと思います。
もちろん、テザリングでは容量が足りないということがあらかじめ分かっている場合は、始めからポケットWi-Fiや光を検討したほうがよいですね。
このサイトは、ポケットWi-Fiについて説明をしていて推奨もしているのですが、すべての人に適しているとは思っておらず、使用頻度や使い方次第だと思っています。
単身赴任中のインターネット契約というケースでは、まずは上記の流れで検討されることをオススメします。