華やかな世界の舞台裏で泥臭く良いものを作りあげようとする情熱が伝わってくるアツい一冊でもあります。
ちなみに写真でご紹介したシフォネットの広告は、十文字さんが見せてくれたドイツの写真家の肖像写真集にインスパイアされたものだそうです。
「・・・その写真は人物を感情移入することなくリアリズムで記録し、それゆえに生々しい存在感をもっていた。こういう写真は化粧品はおろか広告写真にはなかった・・・」
太田さんの作品群は、いままでの資生堂広告とはかけ離れた表現方法で、当時の広告業界に強い衝撃を与えました。以前タクティクスのブログでもご紹介しましたが、とにかくいま見てもとっても面白くてハッとさせられるのです。