友達とは……
Facebookは不思議な空間で、仕事の人とプライベートの人が一緒くたになっている。つながっている人が「友達」と表現されるけど、あれって過激だと思う。友達になるという行為を現実に落とし込むとこうなるんだぞ。最後に写真撮ってもらった。
最終的に友達になれた写真です
ある日Facebookを開いたら「Mio Yonedaさんと友達になりました」という通知が来ていた。誰だ。そんな人に友達申請をした覚えはない。悪質なスパムだろうか。
親しみやすそうだけどそのぶんあやしいプロフィールなんと親しみやすそうな、逆に要注意
これがMio Yonedaのプロフィール。女性がカメラを見てニコッと笑って缶ビールを飲んでいる。見るからに明るく親しみやすい。友達になりたいタイプのプロフィールといえる。でもそういうのこそ注意しなければいけない。こちとらダイヤルアップでteacup掲示板やさるさる日記のころからネットリテラシー育てまくってはや20年。そんな簡単に引っかからないぞ。
……などと鼻息荒く人のプロフィールを凝視していたのだが、よく見たらニフティ(デイリーポータルZの運営会社)社員の人だ。デイリーポータルZの編集部の人ともたくさん繋がっている。あやしいって言ったの取り消します。 ここでようやく気が付いたのだが、どうやらぼくが何かの間違いで(多分スマホ操作の際に手が滑ったんだろう)友達申請をしていたようなのだ。スパムはぼくの方だ。 本当に友達になってみようぼくにとってニフティは取引先である。社員の方に一方的に友達申請をして、さらに友達を切るというのはいかにも印象が悪い。そこで、だ。
ニフティの応接スペースに来ました
本当に友達になってみるのはどうだろう。乗り込んだのはニフティ本社。デイリーポータルZ編集部の橋田さんにお願いして、Yonedaさんを呼び出してもらう。
ここで気づいたのだが、橋田さんがYonedaさんに対してとても恐縮しているのだ。聞いてみるとYonedaさんは人事部の採用担当でそれはもう忙しい人らしい。ちょうどこの時期は新卒採用と中途採用とインターンシップと仕事が3つ重なっているそうな。 「友達になりたい」とか言い出すの、ちょっとタイミング悪かった。いや、タイミングの問題じゃないのかもしれない。 Yonedaさん登場初対面の友達と名刺交換するというパラドックス
この人がMio Yonedaさんこと米田実央さんである。この場で初めて企画趣旨を伝えると、高らかに笑ってくれた。OKっぽい。とりあえずよかった!
斎藤:ぼくが米田さんに友達申請したのは手が滑ったからなのですが、米田さんはなぜ承認してくれたんでしょうか? 米田:アイコンがイラストでかわいらしかったというのがありますね。それからニフティ編集部の人たちとつながっているので、怪しい人ではないのだろうと思いました これが承認されるプロフィール。みんなマネしよう
米田:でも友達って何したらいいんでしょうね?
斎藤:実はそこ、ノープランで来てしまいました 米田:とりあえず敬語を使うのをやめましょうか 斎藤:それはそうですね。……でも合図がいりますね。せーの、でいきましょう。 せーのっ!
斎藤:実央はFacebookそんな使う方じゃないよね
米田:ほとんど仕事でしか使わない。学生向けセミナーでどこかの大学に行ったみたいな、投稿が多いかな。あとインターンシップの告知とか新卒エントリーの募集とかで使うこともある 斎藤:本気の仕事のやつだ…… 米田:学生ベントに参加した時に名刺代わりにFacebookのアカウントを交換することもありますね 斎藤:へー意外とカジュアルにつながるんですねえ オセロやろうか敬語なしなのもけっこうむずかしい。ここでオセロをすることになった。オセロに深い意味はなく、友達ならではの脈絡のなさであると思ってほしい。
スマホでオセロ
異常に白熱した
米田さんと自分の戦法が似ており、がっぷり四つに組んだような、充実したオセロだった。何もしゃべらないのに米田さんの意図が伝わってくる。単に共通の話題がないからオセロに集中したというのもあるかもしれない。
強い
ぼくもオセロには自信があったのだが、負けてしまった。そうか、オセロ強い人なんだ……。
また、その他に本日ぼくが友達として知った米田さんのことを並べたい。 ・趣味はペーパークラフト ・最近自動車教習所に通っている ・年齢は31歳 ……少ないな。 友達とは……
Facebookは不思議な空間で、仕事の人とプライベートの人が一緒くたになっている。つながっている人が「友達」と表現されるけど、あれって過激だと思う。友達になるという行為を現実に落とし込むとこうなるんだぞ。最後に写真撮ってもらった。
これで友達! 既成事実! (全部乗っかってくれて大変ありがとうございました)
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