ある日のこと。
さーて、今日はバンド練習もないし、みんなでカラオケ行くぞ!
わーい!行く行くー!
まあ、あんまり乗り気じゃないけど、行くよ
うう・・・私はパス!
ほーん、さてはりんこ、こないだのコーラスパートを歌うのでトラウマになってるな?
ち、違うわよ!私もともとカラオケ嫌いなの!
いるよなー。音楽は好きだけど歌うのは苦手だから楽器始める人
歌ばっかりは向き不向きがあるんだから仕方ないでしょ!
そーでもないぞ?
どういうこと?
音痴は必ず治せる!
断言しよう。もし、諸君がプロの歌手レベルを目指すわけでもなく、カラオケで友人に「歌うまいね」と言われるレベルの歌唱力さえあればいいというならば、ちょっと練習すれば誰でも手に入れることができる。
つまり、先天性の音痴というものは存在しない。
「自分音痴だから」という人は、ちゃんとした歌い方を知らないだけなのだ。
だから、音痴は治せると断言する。
某アイドルグループの中○君はボイストレーナーも匙を投げるほど歌のセンスがなかったと言われているんだけど
大丈夫だ。普通はそんな事ありえないから・・・
そんなわけで、諸君がちゃんと歌を練習しようという気があれば音痴は治すことができる。
・・・が、もともと歌が嫌いな人が、わざわざ音痴を治すための練習をするだろうか?
なんでそこまでして苦しまないといけないの? 歌わないで済むなら一生歌いたくないわ
歌が苦手な人はきっとそう考えているに違いない。
確かにカラオケでうまいと言われるためだけに、ボイストレーニングをするのなんて面倒だ。
けれども、付き合いでカラオケに行かないといけない状況はあるかもしれない。
今回は、そういう「音痴だけど、カラオケを音痴だとバレずに乗り切る」方法を諸君に紹介したいと思う。
まあ私は音痴なのがバレてるけどね
音痴を治す方法を知りたかったら、こちらのエントリーがヒントになると思うぞ!いつかちゃんと音痴克服方法の記事は書いてみようとは思う
曲のチョイスを考えよう
歌の上手い下手は、曲選びの時点で既に決まっていると言って良い。
歌が苦手な人は、流行りの曲だったり、自分の好きな曲を何も考えずに歌おうとしていないだろうか。
実はこれが間違っている。
早い話、歌が苦手な人は「歌いやすい曲」と「歌うのが難しい曲」を知らないのだ。
つまり、ちゃんと自分に合った「歌いやすい曲」を選べれば、それだけで歌うことへの難易度はグッと下がるのである。
「歌いやすい曲」と聞くと、童謡でも歌うのかと思うかもしれないが、そうじゃないぞ
「歌いやすい曲」と「歌うのが難しい曲」の違いについて
ここからは、日本の音楽シーンにも関わってくる話になるのだが、実は「歌うのが難しい」とされる曲は最近の音楽に多い。
逆に、一昔前の曲は歌いやすい曲が多かったりする。
歌いにくい曲の具体例を挙げていこうか
あー、なんか今時の若者が好みそうな音楽全般なんだね
その通り!
これらの曲には、音楽的な共通点があるのだが、お気づきだろうか。
それは「他の人が歌う事を想定していない曲」という事である。
早口だったり、普通の人では出せないような高いキーだったり、とにかく「誰でも歌える」という想定がされていないのだ。
アーティストだったらそりゃ自分しか歌わないし、そんなの当たり前でしょ?
ところがそうでもない。
90年代の音楽はヒットソングを生み出す上で「歌いやすさ」は重要だった。
当時はカラオケ全盛期。つまり、ヒットソングはいかにカラオケで歌われるかというのも影響していたため、「歌いやすさ」が重要だったのだ。
90年代のJ-POPはとにかく印象に残りやすいメロディ、わかりやすい歌詞で、一音一音はっきりと歌うものが多かった。
音楽的には、サビで転調する曲が多くて、半音キーを下げる事で声が高くなりすぎないようにしているのも、カラオケで歌われる事を意識してたからなんだね
ところが00年代に入るとCDバブルも弾け、カラオケに行く若者も減った。
そうなると、やがてヒットソングを作るにあたって、カラオケで歌われる事を意識しなくなってきたのだ。
ボーカロイドのように人が歌う事を想定しない曲が増えてきた背景には、こういう事情も実はあったりする。
ゆえに、最近の曲は歌いにくいのだ。
あれ?でもアイドルソングのところに(AKB系を除く)ってあるけど、これはどういうこと?
いいところに気づいた!AKB系は80年代からアイドルを見ているプロデューサー、秋元康というだけあって、今でもカラオケを意識した楽曲が多いんだ
じゃあ、AKBはカラオケで歌いやすいって事なのね
その通り!
そして重要なのはAKBが歌いやすいということじゃなくて、カラオケで歌う事を意識された曲かどうかという部分だ。
つまり、初めからカラオケで歌う事を想定された曲を選べば、誰でも歌いやすいというわけである。
ゴールデンボンバーの「女々しくて」とかもカラオケ人気すごいけど、あれも歌いやすいという理由もあるんだ
でも、どの曲がカラオケを想定しているのかとか、誰でもわかるものなの?
そこで一つの指標となるのが、カラオケの人気ランキングだ。
あれは必ずしもCDの売り上げと比例しない。
カラオケで人気の曲=歌いやすい曲
だと考えていい。
というわけで、選曲についてをまとめると以下のようになる。
- ボカロ、アニソンなどの最近の曲は避けるのが無難
- 90年代の一昔前の曲には歌いやすい曲が多い
- カラオケランキングで上位にくる曲は歌いやすい曲が多い
初心者はまずこのあたりを心がけてみよう。
それでも歌える曲がないというあなたへ
歌いやすい曲はわかったとしても、それでも歌自体、本当は歌いたくないという人もいる事だろう。
画面の前で文句を言っているそこの諸君に朗報だ。
ここは私が「カラオケでほとんど歌わなくて済む曲」を直接チョイスしてあげよう。
え、カラオケって歌うところでしょ?なに言ってるの?
これから紹介する曲は、カラオケで本当に選曲可能なので、是非歌ってみよう。
由紀さおり/夜明けのスキャット
ずっと「ルールルルルー」だけ言ってれば良いので、 歌詞にとらわれる事なく歌に集中できる。
結構昔の曲なので、年配の人にもウケがいい。
感情豊かに、それっぽく抑揚をつけて歌おう。
ただし、二番から普通に日本語歌詞が出てくるので、一番が終わったらすぐに演奏中止ボタンを押すこと
お経
注目を集めること間違いなし。
これならメロディを追う必要もないので、お坊さんっぽく般若心経を唱えよう。
こういう時、字幕付きの歌詞が役に立つ。
めっちゃ盛り上がってる時にこの曲をチョイスすれば、一気に会場をクールダウンできるぞ
女子十二楽坊
歌いたくないし、マイクすらも持ちたくないというならば、インストゥルーメンタルの女子十二楽坊はオススメだ。
なにせ、歌詞が全くない。
カラオケなのにひたすらインストが流れる。
思わせぶりにマイクを握り、歌うように見せかけて歌わないというフェイントを最後まで続けよう
ただし最近の若者は知らないので、ジェネレーションギャップに泣かないこと
というわけで
これで諸君も音痴と言われずにカラオケを乗り切ることができるはずだ。
早速実践してみよう。
絶対に最後の曲紹介がしたくて「歌いやすい曲」だとか「歌うのが難しい曲」なんて書いたでしょ?
珍しくまともなこと書いてると思ったのにい〜
私は音痴に悩む人のために書いたのであって、決してウケを狙いに行ってるわけではないぞ! ほんとだぞ!
うん、やっぱりカラオケ行くのやめるわね