記念誌切り取り、府立図書館でも 京都、破られた時期不明
全国の公立図書館で学校史や記念誌の切り取り被害が相次いでいる問題で、京都府立図書館(京都市左京区)でも記念誌1冊が破られていたことが17日、同館への取材で分かった。府内で明らかになったのは京田辺市立中央図書館に次いで2例目。閉架にあり、5月1日以降に閲覧された記録はなく、破られた時期は不明という。
久美浜高100周年記念誌「星霜」(2003年発刊)の30ページ分。1903年から毎年、卒業生のクラス写真や学校行事の写真が掲載されているが、68~83年の卒業生分のページが破られていた。
同館によると、被害に遭った記念誌は、貸し出しはできないが、申し出れば館内で閲覧できた。全国の被害を受け、同館が所蔵する学校史約300冊を調査したところ、判明した。
同館は「館内は広く、死角も多いため、監視しきれない。利用者にマナー向上を求めていきたい」としている。
【 2017年05月17日 22時20分 】